整形外科の常勤医確保　丹波市の病院

　丹波市氷上町絹山の大塚病院（田中收院長）は二十六日、来月から整形外科の常勤医一人が着任し、重症患者の手術や入院の受け入れが可能になると発表した。丹波地域では、中核病院として位置づけられている同市の県立柏原病院の整形外科が六月末で休診する予定で、地域医療の機能低下を補う役割が期待されている。

　大塚病院には現在、非常勤の整形外科医が二人いるが、常勤医がおらず外来は受け付けていない。単純な骨折などに限り、外科医が対応してきたが、複雑な手術が必要な患者は、県立柏原病院などが受け入れていた。だが、同病院は三人の整形外科医が六月末までに順次、離任する。すでに手術が必要な患者の受け入れをストップしており、大塚病院が医師を確保することにした。

　着任するのは、元姫路赤十字病院整形外科部長の細谷徹医師（６２）。同病院によると、非常勤医二人とともに手術を行うことが可能になり、救急患者もできる限り受け入れる方針。外来診察日も週四日設ける。運営する特別医療法人「敬愛会」の大塚久喜理事長は「柏原病院の機能低下を何とか補い、市民が困らないよう努めたい」と話した。（小林良多）

(2/27 10:52)