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競争よりも協力を
大学コンソ京都 単位互換制度報告会

 大学コンソーシアム京都による単位互換制度の研究成果報告会が2月16日、キャンパスプラザ京都で開かれた。同制度では、同コンソーシアムに加盟している大学の学生は他加盟大の講義を履修できる。テーマは「大学連携による新しい教育制度の創造」。【2月19日UNN】

 報告会には同志社、立命など多くの大学関係者が集まった。報告会は同制度の高度化を図るとともに、連携型教育システムへの反映を目的としている。大学全入時代を迎え、大学間の競争以上に協力が必要であることが確認された。
 神戸大教授の川嶋太津夫氏は基調講演で、「大学が学生に何を教えたかではなく、学生が何を学んだかが重要なのだ」と話した。終身雇用制度の崩壊や、多様な職種が存在する現代社会において、大学は学生に広い基礎知識を提供し、生涯学習するための礎を築くことが必要だとした。






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一般入試で出題ミス
6日の物理の問題で

 立命は2月13日、6日に実施した理工学部など4学部の入学試験「理系A方式」の理科のうち、選択科目の物理の問題で出題ミスがあったと発表した。 【2月13日 NEWS立命=UNN】  





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一般入試で出題ミス
理工学部など4学部の化学で

 立命は2月6日、3日に実施した一般学部入試で出題ミスがあったことを発表した。【2月7日 UNN】

 ミスがあったのは、理工学部など4学部の化学の試験問題。有機化合物に関する3つの空欄を補充する問題で、6つの選択肢の中に正解が無かった。受験した1780人全員に、当該個所の得点を与え、科目間での得点調整を行うという。







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学生のモラル問う
講義ノート実態調査 立命などでアンケ

Photo  学生が執筆したノートを大学運営以外の者(ノート屋)により仲介、販売されている“講義ノート”。一部の大学では昔から存在し、試験前に一部の学生から駆け込み寺として重宝されている。【2月3日 UNN】

 講義ノートは、キャンパスの近くに販売店で1冊500〜1000円程度で購入できる。執筆者は学期始めに募集され、1教科(2単位)1万円前後が報酬。ノートによっては過去問が付いており、1教科につき1つのノートが販売されている。業者によるノートの選別があるが、購入者は購入時に中身を見ることが出来ないので、ノートの質は様々。購入者は賛否両論の意見だ。
 UNN加盟大(神戸大、同志社、立命、関学、阪大、関大、神女院大、京女大、京大)では、立命と同志社に存在し、関大と関学では数年前まで存在していた。UNNでは、ノート販売店が存在する大学の学生122人を対象に、1月中旬に使用状況を無記名でアンケート調査した。
 全体の73%が購入経験ありと回答(図1)。購入歴がある人に利便度を聞いた(図2)。55人が「やや役に立つ」と回答。「役に立つ」と合わせると77.5パーセントがノートを有効に使っていることが分かった。しかし、「誤情報が載っていた」「レジュメを丸写しにしたノートがあった」「授業に出ていれば必要ない」「金額が高い」と否定的な声も多い。
 一方、「講義ノートがバイトの定番になっている」という執筆者もいる。今までに10万以上稼いだ学生(立命・2年)は、「自分も中だるみを防げるし、やる気が出る。内容をまとめて執筆するので、テスト勉強をしなくて済む」と話す。
 業者の存在について、「仕方がない」とほとんどの学生(43%)が回答した(図3)。「買っても自分のためにならない」(同志社・2年)。高い学費を払って大学に通い、講義ノートを買うという矛盾。試験のための勉強を求められ、単位を取ることだけに執着した結果とも言える。需要と供給の関係があるため、講義ノートは販売される。しかし、買う学生側のモラルが問われていると言えるだろう。






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志願減を新学部でカバー
08年一般入試

Photo  一般入試が2月1日から京都会場、草津会場、札幌、東京、金沢ほか全11会場で始まった。初日の衣笠キャンパスでは、1321人が存心館と明学館で受験した。受験生は緊張した面持ちで試験会場を確認し、答案へと向かった。合格者発表は所属学部の掲示板、ホームページにて2月13日から発表される。 【2月1日 NEWS立命=UNN】

  後期入試を除く一般入試全体での志願者数は8万3325人(2月1日現在)。大学全入時代を迎え、関西私立大学も軒並み減少傾向にある。立命では去年4月に映像学部を新設、今年4月にはBKCに生命薬学部を設置する。新学部に加え、地方入試試験会場の増設や、入試相談をする立命館プラザの設置などで志願者減に歯止めをかけてきた。
 後期入試の出願を除いた現時点で、法、情報理工では、前年同時期の比で若干の伸びが見られたものの、その他の学部では志願者減少の傾向にある。一方、第1期生となる薬学部、生命科学部生命科学科はいずれも多くの志願者が集まった。薬学部は、100人の定員に対して、1674人。生命科学部は、280人の定員に対して、8443人と志願者が集中した。入試課は、「社会のニーズを汲み取って、学部の設置を行っている。この結果は、新学部の設置がこのニーズにしっかり合った結果だと受け止めている」と話している。
 関東、関西の私立大学では、新学部学科が相次いで新設され、人気を集めている。立命も大学生き残りをかけて、大学改革へと乗り出している。

  【写真】(2月1日・試験開始前の教室 撮影=津川あゆみ)






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冷凍ギョーザの使用はなし
西食産業との取引停止

 中国の食品加工工場「天洋食品」製の冷凍ギョーザによる中毒事件。立命では、冷凍ギョーザの使用は確認されなかったが、「天洋食品」製の食品を取り扱う株式会社西食産業と1月30日まで取引をしていたことが分かった。【1月31日 NEWS立命=UNN】

 「大学生協京都事業連合」は1月31日、京都府立大の生協食堂で、同社から仕入れている「天洋食品」製の食品「とんとろ炭火焼串」が食材台帳では製造工場が別名となっており、製造元が正しく表示されていない疑いがあることを発表。同連合は加盟する大学生協に安全性が確かめられるまで同社の製品を全面的に取り扱うことのないよう呼びかけている。これを受けて、同連合に加盟している立命は同社との取引停止を決定した。 







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BKCに高速バス開通
京阪沿線の通学便利に

 立命は1月31日、京阪中書島から立命びわこ・くさつキャンパス(BKC)の区間を高速バス路線が今年4月1日に開通すると発表した。【1月31日 NEWS立命=UNN】

 高速バスが開通されることで京阪中書島から立命BKCの区間が片道32分で直結し、京阪沿線からの通学時間が30分から1時間短縮することが可能となる。今回の開通で、学生の利便性が向上し、通学可能なエリアが拡大する。利用人数は年に約9万人と想定される。 







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大学院生で起業
アントレアプレナー大賞
吉田邦彦さん

Photo  学生のビジネスプランコンテスト、「京都・学生アントレアプレナー大賞」で吉田邦彦さん(政策科学研究科・2年)は、「地域活性化のための地域資源ギフト企画・販売」を発表し、大賞を受賞した。 【1月26日 NEWS立命=UNN】

  このプランは、京都体験に加え伝統工芸品をギフトで市場に流通させるものだ。  吉田さんは平成18年に株式会社シニア・オン・デマンドを設立。昨年から体験型カタログギフト、プレジャーハンティングを販売している。物ではなく、能楽体験、乗馬体験、ゴルフレッスンなどのサービスをカタログとして提供する。今回大賞を受賞したプランはこの事業の地域活性化の色を濃くさせた。
 「体験型カタログギフト」の案を思い浮かべたのは就職活動を控えた8年前。きっかけは定年間際の父親だった。仕事一筋、無趣味で生きてきた父親に「何かを与えられないか」。若い人をターゲットにする業者はあるが、父親は自分から行動するタイプではない。ギフトという形にすることで、「興味はあるが手を付けられなかった」事へのファーストアプローチを手助けする。
 こうして、やりたいことを見つけた大学3回生の終わり頃。しかし、実現する方法が見つからない。とにかく勉強するために、銀行へ勤める。4年勤めた後、ゆっくり考える環境に身を置くため、立命の大学院政策科学研究科へと入学した。ビジネス実現のための手法を探り、起業前の調査を進める毎日。そして大学院2年生の6月に今の会社を設立した。
 事業はまだ駆け出したばかり。利用者からは、「売れれば売れるほど喜ぶ人が増えるね」の声。「事業を通して、誰かの役に立つという意義を持ちながら、社会に貢献していけたら」。吉田さんはそう話し、大きなビジョンを見据えた。

【写真】(1月26日・ギフトの箱を手にする吉田さん 撮影=津川あゆみ)






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Rマーク普及のコンテスト
グッズとプロモーション部門で

 「R」マークプロモーションコンテストが1月18日、創思館1階カンファレンスホールで開催された。昨年新しくなった立命のロゴマークを普及させるために実施。学生から教職員や校友にも募集され、357通の応募があった。【1月17日 NEWS立命=UNN】

 コンテストは2部門にわかれており、書類審査を通過した19提案が、映像学部の教授や学外から招かれた広告やプロデュースの現場で活躍するディレクターら8人によって審査された。
 グッズプラン部門の最優秀賞はRテープを提案した文学部3、4年生のグループRMF。郵便物や段ボール箱に貼るテープに「R」マークを入れて普及させるもので、年内の実現が検討されている。林唯希さん(文・3年)は「最優秀賞が貰えたことはありがたい。学園祭や学生の引っ越しなどでRテープが使われればいいな」と話した。
 プロモーション部門の最優秀賞は「なりたい自分+R」キャンペーンを提案した経営学部の3、4年生のグループ、Point(ポワン)。このキャンペーンはドリームという単語にRを加えることでドリーマーという単語になるように自分の好きな言葉と「R」を組み合わせることで理想の自分を見つけるというもの。その単語を名刺や缶バッジに載せ、「R」マークを広める。栗波ちひろさん(経営・3年)は「コンテストに参加できる環境があったことに感謝します」と話した。 







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地球のステージ
映像・音楽・語りのシンクロ

Photo  「地球のステージ ステージ3〜国境なき大地〜」が1月17日、産業社会学会学生委員会の主催で以学館1号ホールにて行われ、112人が聴講した。NPO法人「地球のステージ」代表理事の桑山紀彦さんが世界で起きている様々な出来事を、自身の訪問体験から得た教訓を交え、弾き語り、映像で構成するシンクロステージを行った。 【1月17日 NEWS立命=UNN】

 桑山さんは現在、災害時の緊急医療支援や、紛争地や被災地で心に傷を負った人への社会的ケアを中心に海外支援活動を続けている。
 ステージは回想、温暖化・ケニア、スリランカ、など7篇から成る。ケニア篇では、温暖化の中で懸命に生きるマサイ族が取り上げられた。伝統を守りつつ、新しい考えを組み合わせて活動するマサイ族にとって、一番大切なことは、“富を分け合う”。マサイ族の生活から、争いを避けるため、惜しい思いをこらえ、人に分け与えることことの重要さを説いた。
 講演後、質疑応答が行われ、最後には、桑山さんと聴講者で記念撮影を行い、会場は一体となった。 

  【写真】(1月17日・弾き語りをする桑山さん 撮影=津川あゆみ)






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立命の院生が大賞
京都・学生アントレプレナー大賞

Photo  京都の学生の起業意識を刺激させることを目的としたビジネスプランコンテスト「京都・学生アントレプレナー大賞」(主催・京都商工会議所、京都市、(財)京都高度技術研究所)の受賞プランが1月16日、発表された。11点の応募の中から3点が受賞を決めた。【1月16日 NEWS立命=UNN】

 今賞は平成18年に「京都地域プラットホーム事業」の一環として、京都商工会議所、京都市、京都高度技術研究所により創設。起業意識を高める為にブラッシュアップ講座やフォーラムが行われてきた。
 今回、昨年12月から公募され、商工会議所の中小企業経営相談センター所長や財団法人大学コンソーシアム京都リエゾン・共同研究事業部長、他5人により審査。新規性、社会性、オリジナリティを基準に選ばれた。
 大賞は、「『地域活性化のための地域資源ギフト』企画・販売」を発表した吉田邦彦さん(立命大学院・2年)。京都の伝統産業や、伝統工芸という地域資源をギフトという形で市場に流通させるというプランだ。「このプランを地域活性化のモデルケースにして、他地域の活性化のお役に立てれば」と話した。
 準賞には、翻訳依頼者と個人翻訳者をwebオークションシステムによって直接結びつけるサービスを提供する「翻訳オークション“訳オク”」を発表した喜洋洋さん(京大大学院・1年)と伝統工芸品を海外向けにドロップシッピングするシステム「KYOTO−SHIPPING」を提案した田尻敏宏さん(京大大学院・2年)がそれぞれ選ばれた。
 受賞した3人には今後、事業運営全般の継続的な支援が行われるという。

【写真】(1月16日・受賞を決めた三人(写真左) 撮影=津川あゆみ)






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Rits BLOH、同志社と合同で写真展
フィリピンの貧困写す

Photo  立命の国際NGOサークルRits BLOHと同志社の国際移住研究会が1月9日から14日までの6日間、京都市国際交流会館でフィリピン写真展を開催した。 【1月12日 NEWS立命=UNN】

 この写真展ではマニラ郊外にあるスラムのゴミ山でゴミを拾い生活をしている人々の日常の様子を写した写真が展示された。また、会場ではワークショップも実施され、人々がゴミ山で働くことになる経緯や背景が紹介された。
 Rits BLOHの活動報告写真展は学園祭でも開催されたが、今回は学外での写真展ということもあり学生だけでなく幅広い世代の来場者があった。Rits BLOHの中村匡希さん(国関・2年)は「一般の方向けの写真展は初めてでわからないことも多かったが、この写真展を通じて一人でも多くの人にフィリピンの現状を伝えたい。そして、写真を見て何かを感じとってもらえれば、今度は自分たちに出来ることを行動に移してほしい」と話した。来場者の中には写真を見て「自分も何か役に立てれば」 と何ダースもの鉛筆を寄付した人もおり、反響の大きい写真展となった。

【写真】(1月12日・写真に見入る来場者 撮影=西美奈代)






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立命、京大と連携協定
「応用」と「基礎」がタッグ

Photo  立命と京大が連携協力に関する基本協定を取り結んだ。京都ホテルオークラ(京都市中京区)で12月21日に行われた締結式で両大学は、立命のナノテクノロジーと京大のバイオテクノロジーとの融合を目指した薬工連携、基礎科学分野における施設・設備の共同利用などの4つが主な連携内容になると発表。立命が国内他大学と連 携協力協定を取り結ぶのはこれが4例目。【12月22日 NEWS立命=UNN】

 立命の「応用研究志向・機動性」に、京大の「基礎研究志向・重厚性」が加わることになる。同協定により、お互い欠けている部分を補い合うことで、研究内容の高度化などを目指す。具体的な連携内容は、立命のナノテクノロジーと京大のバイオテクノロジーとの融合を目指した薬工連携、地球自然回帰への共同提案、基 礎科学分野における施設・設備の共同利用、産官学連携組織の連携の4つ。薬工連携については既に、微小なロボットを体内に送り込み薬剤を運ばせる「DDS」技術の共同研究が計画されている。また、立命のSRセンター、ナノマシンシステム技術研究センターと、京大のエネルギー理工学研究所、ウイルス研究所などの施設・設備の 共同利用を推進することにより、基礎科学分野の交流、発展を目指す。
 両大学とも、その設立に西園寺公望が深く関わっており、「自由と清新」(立命)、「自由の学風」(京大)と共に「自由」を学風に掲げている。立命の川口清史学長は、「産学連携も大事だが、学学連携も大事。お互いの良さを出し合って、(一方の大学に)ない分野と連携していきたい」と話した。また、立命について「歴史 的に親近感のある相手」と京大の尾池和夫総長は話した。「これまで個別には共同研究が沢山行われてきた。(今回の協定により)それらをまとめることは、更なる交流推進のために重要」。
 立命はこれまで京都府立医科大、滋賀医科大、関西医科大の3大学と、それぞれ同様の協定を結んでいる。

【写真】(12月21日・握手をする川口清史・立命学長(右)と尾池和夫・京大総長(左) 撮影=岩本洋一)






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立命生、商店街でイベント
「ありがとう」伝えたい

  商店街イベント「Thanks Festival〜ありがとうを伝える日〜」が菱屋商店街SEIYU前ステージ(滋賀県)で12月15日、午後1時から3半まで行われた。【12月15日 NEWS立命=UNN】

 立命の鈴木英敬ゼミが主催。日常での感謝を見直したいという思いから、「ありがとう」をテーマにした楽器演奏、日本舞踊など6種類の学生サークルによるパフォーマンスや幼稚園児を対象にした企画が行われた。イベントを終えた代表の林祐太さん(経済・3年)は「達成感というより安堵感の方が強い」と胸をなで下ろした。







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ゼミナール大会開催
日頃の研究成果発表

 12月初旬、各学部ではゼミナール大会が開催された。文学部では12月13日、清心館にて行われた。本大会は人文学会学生部会によるもので、様々な分野の学生が出場、研究成果を発表し、その内容を競う。【12月13日 NEWS立命=UNN】

 審査は4項目から成る審査用紙を用い、学生も学生審査員として参加できる。学生の学ぶ機会をふやしてほしいとの思いから2003年から自治会の有志企画として行われており、今年で4年目となる。また、今年は文学部創設80周年記念大会であり、宣伝を大々的に行い、24人が参加した。
 スタッフの須藤圭さん(文・4年)は、「本当はもっと参加してほしい」と話す。「ゼミ大会は色々な学生が参加し、色々な視点で講評し、自分の研究に役立てることに意義がある。ゼミ大会をもっと浸透させたい」。以前はゼミからの出場がほとんどだったが、近年は個人出場も多くなり、出る範囲が広まってきた。特に今年は低回生が健闘し、最優秀団体賞には1回生の日本文学研究入門Cクラスが選ばれた。最優秀個人賞に選ばれたのは西島一泰さん(文・3年)で、一昨年も出場しており、「今年はテーマを絞って、その中でどれだけやれるか調査・研究をすすめた」という。また今後、ゼミ大会論文集が発行される。







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「恋愛Cafe」オープン
デートDV予防・啓発

Photo  デートDV予防・啓発をコンセプトとした当事者参加型の企画、「恋愛Cafe」が12月12日、以学館と志学館にて行われた。デートDVとは、結婚していない若い人たち、恋人同士の間でされる暴力のことをいう。この大学生向けのデートDV予防プログラムである「恋愛cafe」は今年で2年目。現在、産業社会学部准教授の斉藤真緒先生と学生が中心となって恋愛ismプロジェクトの企画運営を進めている。【12月12日 NEWS立命=UNN】

 「恋愛cafe」は当事者参加型のワークショップというかたちで、みんなで恋愛について話し合うことで人間関係や恋愛観について理解を深め、現在の自分の恋愛に対する考え方を冷静に捉え直す機械を提供することを目的としている。
 第一回は「遠距離恋愛」、第2回は「ジェラシーとどう向き合うか」と続き、 第3回目のテーマは「まんねり」。班に分かれスタッフの質問に○、△、×で回答、好きの感情の起伏をグラフで表すなどして、まんねりが発生する理由を考えた。参加者は今までの交際相手を例に挙げるなどして「まんねり」について語った。最後には班毎に発表し、意見交換をして終了した。

【写真】(12月12日・グラフを使った話しあい 撮影=鳥羽優介)






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クイズラリー「Mystery Quest」
京都を再発見

Photo  文学部のイベント企画ゼミ「Artong Project vol.2」は12月2日、京都市全体を舞台にクイズラリー形式のイベント、「Mystery Quest」を開催した。学内外から218人、84組が出場した。【12月2日 NEWS立命=UNN】

 参加者は新風館に集合。第一の事件が起き、犯人が金庫を持ち逃げする。ステージ上で犯人が殺され、第二の事件が発生。真の犯人を探すヒントを得るため、探偵となった参加者はバス一日乗車券を使い京都中を駆け回った。「自分たちの知らない京都を知るきっかけになってもらえたら」と企画部長の浜島睦弥さん(文・3年)。チェックポイントは下賀茂神社、北野天満宮、平安神宮など京都の名所が設定された。
 1位でゴールした2人組「わんちーず」は、焼き肉3万円券を勝ち取った。藤阪大地さん(文・2年)は、「クイズが難しかったが何とか解けてよかった」と話した。
 同団体は学生の力によって京都を動かすという理念の下、企画提案、営業、運営し外部へ発信する団体。2003年に設立した。4年生大学では日本唯一のイベント企画ゼミだ。

【写真左】(12月2日・新風館でのフィナーレ 撮影=津川あゆみ)






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競馬をプロモーション
プロジェクトゼミ NOROJI STUDI

Photo  立命のNOROJI STUDIと同志社の映像プロジェクトゼミが減少し続ける中央競馬の若年層来場者を取り戻すため「馬の美しさ」をテーマにしたプロモーション映像を制作した。映像は、11月17日から25日の競馬開催日に京都競馬場のマルチ画面ターフビジョンで放映され、来場客に公開された。【11月25日 NEWS立命=UNN】

 以前から中央競馬では若年層のファン獲得のためさまざまなイベントやキャンペーンを実施してきた。新たなアプローチとして「学生の視点」から若者へのプロモーションキャンペーンが提案され、今回の企画が実現した。
 立命のプロジェクトゼミNOROJI STUDIが制作した「だから、馬は美しい」はテレビ画面だけでは伝わらない馬の美しさを表現すること、馬の人間との交流を描くことをコンセプトに、本来の馬の美しさを一人の人間の成長と重ねて表現した作品。同志社の映像プロジェクトゼミの「LIVE TO RUN AND RUN TO LIVE」では、厳しい競争世界を生きるサラブレッドの現実が描かれた。常に勝利を求められ、負けたものは淘汰されていくという、ネガティブな現実を生き抜く競争馬の美しさが表現された。

【写真】(立命のプロジェクトゼミの映像 提供=立命広報課)





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≪学祭≫迫力の大夜祭ステージ
舞style 圧巻のパフォーマンス

Photo Photo  学祭期間中、学内各所では、それぞれ異なった雰囲気のステージが催された。西側ステージでは楽器系サークルを中心としたくつろぎの空間を演出した。以学館1階では室内で照明を使った、Clubのような雰囲気のステージ。そして、中央広場にある大夜祭ステージでは、RBCによる映像、音響、照明で、「ここにあるもの」を大切にした最も迫力あるステージ作りがされた。【11月18日 NEWS立命=UNN】

 大夜祭ステージの中でも、R−1準グランプリを受賞したストリートダンスサークル、舞styleの「舞s TIME TRAVEL」は圧巻のパフォーマンスを見せ付けた。観客をタイムマシンに乗せて時間と空間を越えた旅にいざなうという設定。江戸時代、アラビア、紀元前のジャングル、マイケルジャクソンのスリラー、海賊などさまざまな場面に合わせ、ダンス、衣装はもちろん、映像、音響で観客を夢の旅へと連れ去った。 「1863年−アラビア」。巨大スクリーンには石油王のような男が現れる。英語で踊り子を呼ぶ。手を叩いて叫ぶが、なかなか出てこない。「みんなで呼んでみよう」。観客全員で手を叩き、ステージ上にダンサーが現れる。ヘソを出し、レースをまとったアラビア調のセクシーな衣装。映像と連動した華やかなダンスが踊られた。さらに、ラストでは総勢120人がステージ上で踊った。観客からは、「かっこよすぎ」「すげぇ」「感動」との声が上がった。  パフォーマンス後、会長の寺田ゆりかさん(産社・3年)は、「雨なのにたくさんのお客さんが来てくれて、最高なポジションで踊れたことが本当に嬉しかった」と晴れやかに語った。

【写真左】(11月18日・海賊の格好で力強く踊る 撮影=松本航)
【写真右】(11月18日・アラビア調の衣装で華麗に舞う 撮影=松本航)






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≪学祭≫着物を楽しんで
着物文化研究会 「キモノ日和。」

Photo  着物文化研究会による企画「キモノ日和。」が11月18日、清心館546、547号教室で行われた。着付けや着物の展示が行われた。【11月18日 NEWS立命=UNN】

 この企画は普段はあまり着る機会のない着物で学園祭を楽しんでもらいたいという主旨で毎年行われている。色とりどりの着物8枚、帯12枚の中から好きに選び、参加者は部員に着付けられた着物で1時間学園祭を楽しめる。参加者の大半は、物珍しさで来る留学生という。他にも、色鮮やかな季節の着物が展示されており、着物文化に触れることができる。
 「今では気候も変わり、着物では夏は暑く冬は寒く温度調節が難しい。着る機会も減ってしまった」と部長の市橋芳美さん(文・2年)。しかし、最近では着物パスポートという物があり、京都の観光地に着物で訪れると半額になる。フリーマーケットなどでは、3000円など格安で手に入れることもできる。また、ブーツやマフラーを合わせて、現代分のアレンジを施しファッショナブルに楽しめる。市橋さんは、「着物の魅力は、着ると非日常的な、いつもの自分とは違う気分になり、素行も変わってくること。ぜひ、気後れせずに着物を楽しんでもらいたい」と話した。
 初めて着物に挑戦したアメリカからの留学生、マイシーさんは「歩きにくいけど、とても綺麗」と笑顔だった。

【写真】(11月18日・着物に初挑戦した留学生ら 撮影=田中智子)







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≪学祭≫恒例の大文字マラソン
子どもや老人の姿も

 毎年恒例の大文字マラソンが11月18日、衣笠キャンパスにて開催された。本企画は立命館大学体育会本部によるもの。【11月18日 NEWS立命=UNN】

 参加者の体力に合わせたコースが用意された。体力に自身がある人は長距離の10km、軽く体を動かしたい人は短距離の2.5kmを走った。中央広場からスタートし、仁和寺や光悦寺、金閣寺などを経由し中央広場にゴールする。
 応援団が盛大にエールを送り、スタート。ユニフォーム姿の体育会学生のほか、一般学生、子供や老人の姿もみられた。表彰は親子部門、短距離部門、長距離部門で行われ、長距離部門一位になったトライアスロンサークルの二連木晋輔さん(理工・2年)は「去年先輩が1位になったので2連覇を狙っていた。今度は3連覇をめざします」と語った。







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≪学祭≫怪獣大進撃!京都最後の日
特撮映画制作サークル NTKS

Photo  京都の町にゴジラが襲来!京都タワーに火の手が上がる。信じられない目の前の映像に、子供は、「ゴジラどこにいるのー?」と辺りをきょろきょろ。特撮映画サークル「NTKS」は11月18日、清新館ラウンジでミニチュア京都を展示し、予め撮影されたゴジラ、炎をリアルタイムでミニチュア横のスクリーンで合成。京都最後の日を再現した。【11月18日 NEWS立命=UNN】

 特撮とは、CG、特殊メイク、合成、など特殊な映像技術を用いて、撮影された映像のことをいう。ウルトラマン、ゴジラ、スターウォーズなどに代表される。
 NTKSは映像学部一回生15人で設立された団体。実際に映像制作に携わる小道具を作る会社に出向き、ノウハウを教わった。スチレンボードと呼ばれる建設模型のセットを使い、2ヶ月かけて制作した。
 全員が一回生で設立間もない団体のため、全てが始めてのことだった。学祭も未経験。代表の岩本拓磨さん(映像・1年)は「今回はやってる側が自信を持って出来ていない。手探りだった」。しかし、R−1グランプリつぼみ賞を受賞した。「若さ、期待、もしかしたら、未熟さがよかったのでは」と語る。
 今回の企画で目指したのは、「特撮文化の啓蒙」(岩本さん)。ヒーロー物などの人気は下火になり、オタク呼ばわりされる。ヒーローの役者は母親受けを考えた役者が起用されたりと、本来の特撮が失われつつある。次回は、今回制作したジオラマを使って、実際に火を付け、破壊して映像を撮る予定だという。「巨大な怪獣が現れて、正義を倒す。単純な本来のヒーローもの。勧善懲悪、社会風刺を描いたものが撮りたい」と意気込んでいる。

【写真】(11月18日・展示されたミニチュア京都を見る子ども 撮影=津川あゆみ)







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≪学祭≫読書のお供にブックバンド
広告研究会 ブックバンドルネサンス

Photo  青いバックに、本を手にする黄色いドレスの貴婦人。そしてその傍らには何かで束ねられた本。「読書のお供にブックバンド」こんなコピーのついた広告を見かけなかったろうか。コーケンこと広告研究会主催の企画、「ブックバンドルネサンス」だ。学園祭企画として、11月17日、18日に衣笠キャンパスゆんげにて行われている。【11月17日 NEWS立命=UNN】

 もともとはR−1グランプリを目指して、「何かを流行らせるキャンペーン」をコンセプトに考えられたこの企画。一目見て流行っていることが分かりやすく、手に取りやすく、昔流行ったもの、から模索し、中川購買部で見かけたブックバンドが浮上した。
 乙女風、お化け風など、デコレーションされたブックバンドの展示、ブックバンドスナップや当日スナップ、歴代のフリーペーパーもある。モニターには自主制作のブックバンドのコマーシャルが流れている。
 ブックバンドとは本をまとめて持ち運ぶためのもの。70年代頃に流行ったもので、当時の学生はみなブックバンドを愛用していたという。この企画はまさに復興―ルネサンス!モニター22人の支持率は91%。通常時には年、約1つの売れ行きだったブックバンドが、この2、3週間で35個売れたほど。現在、中川購買部と存心館BOOK&サービスで販売している。
 部員の中場康裕さん(政策・3年)は、「コーケンはおもしろいものを形にしてみようという所。形にすることを媒体にして、メッセージを伝えたい」と語った。

【写真】(11月17日・展示写真を見る来場者 撮影=津川あゆみ)







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≪学祭≫植物をテーマにファッションショー
Mischief 「botanical garden」

Photo  花と緑の植物園をイメージしたファッションショー、「botanical garden」が11月17日、以学館1号ホールで行われた。色とりどりの衣装に身を包んだモデル23人が舞台を彩った。【11月17日 NEWS立命=UNN】

 mischiefは自己流で服を作り、モデルをスカウト、新歓期や学祭期にファッションショーを行うサークルだ。今回の学祭でのテーマは、「緑を使いたい、可愛いものが好き」との声から「botanical garden」になった。
 白いワンピースを着た一人の女の子が鳥かごを持ってゆっくりと現れる。背景にはそれに合わせた映像が流れ、独特の雰囲気を作りだす。ファッションショーの幕が開けた。ショーは4つのパートに分けられ、一貫したストーリーが立てられている。緑の植物、つぼみが色づく、花が開き始め、そして咲き乱れる。後半になるに連れ、茶色や緑などの自然色から、ピンク、黄色などの色鮮やかな服装へとモデルたちは変化していく。
Photo  芝生や、造花を用いて小道具にも工夫が凝らされた。代表の谷尻順子さん(産社・3年)は、「モデルがいかに映えるかの舞台作りが難しかった」と話す。テーマに合わせた映像、音響、照明、またそれらのタイミングを合わせることなど、服飾作りだけでなく、舞台演出までも自分達で手がける。
 3回生最後のショーを終えた谷尻さんは、後輩からの花束を受け取り、「しんどいこともいっぱいあったけど、全部吹っ飛ぶくらい楽しかった」と涙を浮かべた。

【写真上】(11月17日・色とりどりの華やかな衣装に身を包むモデルたち 撮影=鳥羽優介)
【写真下】(11月17日・植物をイメージして作られた服 撮影=鳥羽優介)







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≪学祭≫文字のない展示会・演奏会
あなたは何を感じますか? 『 』(space)

 文字のない展示会・演奏会『 』(space)が11月17日に以学館多目的ホールにて、18日に諒友館地下ROSSOで行われた。この企画は、衣笠学園祭でRー1グランプリに輝いたもの。会場に展示されている様々な作品に観客は立ち止まり、見入っていた。【11月17日 NEWS立命=UNN】

 「この文字のない『 』であなたは何を感じますか?」。写真、油絵、陶芸の展示やジャズ演奏、カフェなど様々なジャンルの芸術が一つの空間に同居する。展示品にはタイトルがなく、来客者が付けるという斬新な形態。来場者は入り口で紙をもらい、作品前に置かれたポストに自分で考えたタイトルを入れる。
 出口には他の来場者が考えたタイトルが掲示してある。「先入観なく自由な状態で作品や演奏に接してもらいたい」と実行委員長の大友雅弘さん(産社・4年)。芸術を型にはめず、一つの作品として捉えることを通して、物事を考えるきっかけにしてほしいという意図だ。
 『 』(Space)実行委員会は、日々、様々な芸術活動を行っているメンバーがこの企画を行うためだけに結成された。ジャズクラブ、マンドリンクラブ、陶芸部、写真研究会、写真部などから有志で集まった24人から成る。
 大友さんは、「枠組みに囚われずに物事を見てほしい。今後はホームページを利用して、自分達の意図をつたえていきたい」と話した。

※R−1グランプリ 厳正な審査を経て選ばれた学園祭実行委員会おすすめ企画。グランプリ、準グランプリ(2つ)、つぼみ賞(2つ)がある。







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史上最強の学園祭開幕!!
2007年度学園祭 「共鳴−きょうめい−」

Photo Photo  2007年度衣笠学園祭が11月17日、18日に開催された。学内外から老若男女問わず来場し、キャンパスは賑わった。今年のテーマは「共鳴―きょうめい―」。発表者と参加者が互いに影響しあい、双方にプラスとなるような魅力的な学園祭を目指された。【11月18日 NEWS立命=UNN】

 学園祭実行委員は、「史上最強の学園祭がここにはあります!」と意気込んだ。学祭事務局主催の企画や、各サークルごとの企画、ゼミやサークルで出されたキャンパスを埋め尽くす模擬店。毎年恒例となった豪華商品が当たるウルトラクイズ、構内各所のステージ企画、パレード、更にはリア・ディゾン、FUNKY MONKEY BABYSを迎えてのプロタレントライブなど大きな盛り上がりを見せた。関西最大級との呼び声にふさわしい学園祭となった。

【写真左】(11月17日・来場者で賑わうキャンパス内 撮影=津川あゆみ)
【写真右】(11月18日・学園祭のフィナーレを飾った応援団 撮影=松本航)







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元ソ連大統領のゴルバチョフさんが講演
ポスト京都探る 立命朱雀キャンパスで

Photo  「グローバリゼーションフォーラム2007地球環境と人類の未来−ポスト京都への選択−」が11月15日、立命朱雀キャンパスにて行われた。(立命館サステイナビリティ学研究センター、(株)国際社会経済研究所、ゴルバチョフ財団、京都新聞社主催)地球環境有識者の3者による基調講演と、パネルディスカッションが行われ、10年前に京都議定書が採択された京都において、ポスト京都に向けて取り組むべき方策を探った。学生、行政・経済界からの招待者、学園関係者など総勢470人が聴講した。【11月15日 NEWS立命=UNN】

 基調講演には、地球環境有識者であるミハエル・ゴルバチョフさん(元ソヴィエト連邦大統領)、デニス・L・メドウズさん(米国インタラクティブ・ラーニング研究所所長)、周大地さん(中国国家発展改革委員会エネルギー研究所前所長)の3者を招いた。
 立命はサスティナビリティ研究センターを今年1月設置し、アジア太平洋地域における教育・研究における平和的連携・協力を目指している。こうした取り組みの中で、ソ連・東欧の民主化を実現し、冷戦構造の終結に貢献したことで1990年にノーベル平和賞を受賞したミハイル・ゴルバチョフ元ソヴィエト連邦大統領を招致した。
 ゴルバチョフさんは講演で、政治家としての立場から、世界を巡り歩く中で気づいた環境問題に対する政治的意思の欠如を指摘した。「ことばと行動で変えて行かなければ」と訴える。さらに、代替エネルギー開発などの基礎研究を奨励する重要性を説いた。「今足りないのは政治的リーダーシップ。平和無しにあらゆる問題を解決するのは不可能」と講演を締めくくった。

【写真】(11月15日・聴講者たちに向け講演するゴルバチョフさん 撮影=津川あゆみ)







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【告知】混声合唱団メディックス
第44回定期演奏会を開催

 立命館大学混声合唱団メディックス第44回定期演奏会が12月26日に長岡京記念文化会館で行われる。【12月26日 NEWS立命=UNN】

●日時 12月26日
●開場/開演 17時30分/18時
●入場料 500円
●お問い合せ medics72@hotmail.com
●詳細 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5799/







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【告知】犯人を探せ「Mystery Quest」
12月2日 京都を舞台に

 文学部のイベント企画ゼミ「Artong Project vol.2」は12月2日、京都市全体を舞台にクイズラリー形式のイベント、「Mystery Quest」を開催する。【12月2日 NEWS立命=UNN】

 クイズラリーといってもただのクイズラリーではない。「子供の心で芸術をかき混ぜる」という「Artong Project vol.2」設立のコンセプトにのっとり、RPGのテイストをプラスし、現代っ子が子供の頃に慣れ親しんだテレビゲームの世界を体験する。イベント当日、ある事件が発生する。犯人を探し出すため参加者たちは京都市内にある5つのチェックポイントを見つけ、町にいる人に話しかけ重要なヒント得る。早く事件を解決したチームには豪華商品が用意されている。
 京都の大学生を対象に3人1組、約100組が参加する。参加エントリーはWEB上、清心館前に設置されるブース、存心館地下ブック&サービスから。当日参加も受け付ける。
 代表の豊田さんは、「どれだけの人が楽しめるかが僕らのやっている学問。主催者と参加者の両方が楽しめるイベントが一番。全員に喜んでいただけるイベントにしたい」と話している。
 Artong Projectは学生の力によって京都を動かすという理念の下、企画提案、営業、運営し外部へ発信する団体。2003年に設立した。4年生大学では日本唯一のイベント企画ゼミだ。

●日時:12月2日(日)
●場所:新風館集合
●参加費:1チーム1000円+バス一日乗車権(500)円)人数分
●詳細は(http://ap2.azarea.jp/)まで。
11月1日(木)からエントリー開始。







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世界報道写真展2007
入賞作品200点展示

Photo  世界報道写真展2007が10月11日から10月21日までびわこ・くさつキャンパスエポックホールで、10月23日から11月11日まで国際平和ミュージアムで行われている。世界報道写真コンテストに入賞した作品、約200点が展示。学生、地域住民、修学旅行生など1日に約700人が訪れている。【10月31日 NEWS立命=UNN】

 同コンテストは「スポット・ニュース」「スポーツ」「アート」などバラエティ豊かな10部門があり、124カ国、4460人、7万8083点の応募が集まる。世界中の報道写真家が目標とする。写真展は世界45カ国、88都市を巡回する。1992年のミュージアム開設以来続く最も歴史のある写真展だ。
 戦争、ホームレス、貧困の現状、地球上で起こる衝撃的な出来事を写す写真が並ぶ。ミュージアムのコンセプトは「みて・かんじて・かんがえて・その一歩をふみだそう」。観覧客からは、「怖い」「気持ち悪い」との声も。しかし、ミュージアム職員は、「新聞、テレビでは見られない刺激の強い写真もあるが、表面的ではなく、背景にあるものを考えて、自分たちが何を出来るのかを考えていただきたい」と話す。
 来場者の吉本かずきさん(政策・1年)は「自分の状況がいかに平和であるかを痛感した。戦争は終っていない、自分は平和の国で暮らしていると知るいい機会だと思った」と語った。

【写真】(10月26日・写真に見入る学生ら 撮影=津川あゆみ)







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金大中前大統領が来校
名誉博士号を贈呈

Photo  金大中前大韓民国大統領が10月30日、立命朱雀キャンパスを訪問した。平成12年ノーベル平和賞受賞の功績を称えた立命館大学名誉博士号の贈呈とそれに伴う記念講演会のため。行政、経済界や学園関係者など約400人が参加した。【10月30日 NEWS立命=UNN】

 金前大統領は、平成12年に南北頂上会談・南北共同宣言を実現させ、民主主義と人権保護に取り組んできた。この功績は、立命の掲げる「平和と民主主義」という教学理念と重なる。また、立命は韓国人留学生を学園全体で800人以上を受け入れている。以上のことを踏まえ、2005年に設立したコリア研究センターのネットワーク形成の取り組みの中で、ノーベル平和賞受賞者である金大中前大統領に平和構築における学術的な貢献に対して名誉博士号が贈呈されることとなった。
 講演の演題は、「朝鮮半島平和と韓日関係」。朝鮮半島平和の展望、南北関係の現状と未来、東北アジア平和の可能性、韓日関係の4つに分けて語った。金前大統領は任期中、南北首脳会談を実現した。以来、「朝鮮半島には緊張緩和が画期的に進みました」。韓国では、北朝鮮に対する反対一辺倒の考えが友好関係を築く方向へ変化。北朝鮮では、食料支援をしてから、文化的変化が起こったという。南北分断50年ぶりに離散家族が再会、北朝鮮労働者の韓国での就業、などの成果を上げ、「2008年には南北がより積極的に顔をつき合わせ、大々的にお互いに開放と協力していく時代に入って行くでしょう」と明るい展望を述べた。

【写真】(10月30日・講演する金大中前大韓民国大統領 撮影=津川あゆみ)







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新ロゴマークを制定
社会との協働目指す

Photo Photo  立命はコミュニケーションマークを制定したと10月10日、発表した。コミュニケーションマークはTシャツ、文具、スポーツの応援グッズなどに使用される。【10月29日 NEWS立命=UNN】

 立命は社会とのコラボレーション(協働)をキワードとして改革に取り組んできた。マークを制定することで、社会とのコミュニケーション活動を強化し、立命関係者の「心を一つにする」ものとして活用していくという。
 アートディレクターの秋山具義さんが「元気で力づよい」「洗練された」をコンセプトとしてデザインした。立命の頭文字「R」1文字をゴシックで表現することで力強さ、信頼感を出すことを目指したという。色はスクールカラーであるえんじ色。これまでのシンボルマークである「Ritsマーク」との統一性を持たせた。
 現在、キャンパス内ではコミュニケーションマーク普及への取り組みがされている。街灯につり下げバナー、立て看板、学生オフィスなどでステッカーを5万枚配布しており、大学HPではロゴをデータで自由に入手し、各自で使用することができる。

【写真左】(10月10日・制定されたコミュニケーションマーク 写真提供=立命館大学)
【写真右】(10月29日・街灯につり下げ、周知化を図る 撮影=津川あゆみ)







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倉木麻衣キャンパスLIVE
卒業後、初の母校ライブ

保存禁止
 卒業生の倉木麻衣さんによる「キャンパスLIVE 2007in立命館大学」が10月27日、衣笠キャンパス第一体育館で行われた。学内外からファンが訪れ、約2000人が熱狂した。【10月27日 NEWS立命=UNN】

 倉木さんは2001年4月から産業社会学部に在籍し、2005年に卒業した。在籍中、卒業を翌年に控えた2004年10月に、「Rits 倉木麻衣メモリアルライブ2004」をびわこ・くさつキャンパスで開催しており、母校では2度目のライブである。
 今回のライブについて倉木さんは、「大学を卒業して音楽活動に専念できる環境が整い、今年は、以前からやりたいと思っていたことに挑戦しています。キャンパスライヴもその一つで、初めてのライヴは、是非、母校の立命館大学でと思っていました」と念願のキャンパスライブであると話している。
 在学生は倉木さんの母校への帰りを心待ちにしていた。会場に倉木さんが現れると同時に歓声が上がり、「麻衣ちゃーん」など掛け声が上がり、観客は総立ち。曲数はアンコールも含め、全部で13曲。アコースティック調にアレンジされた曲もあり、しっとりとした雰囲気で行われた。また、11月28日にリリースされる新曲、「Silent love〜open my heart〜 / BE WITH U」を初披露した。最後の「chance for you」では全員で合唱し、会場は一体となった。「あったかいライブが皆さんと作れて本当に嬉しい」。
 「学生時代はよく以学館の食堂で、にしんそばと揚げ出し豆腐を頼んでいた」など大学時代の思い出を懐かしみ、「今思うと、大学での4年間はすごく大切だった。みなさんも大切にしてほしい」と在学生にメッセージを送った。
 倉木さんは11月4日にオール立命館デーin東京にも出演し、大学時代の恩師である有賀郁敏先生と対談する。

【写真】(10月27日・卒業後、初めて母校でライブを行なった倉木麻衣さん 写真提供=(株)ループ







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立命生ら、京都の街盛り上げる
第5回そらたね祭 新大宮商店街で

Photo  立命、佛大、京大の学生と地元商店街の人で運営される「第5回そらたね祭」が10月20日、新大宮商店街(京都市北区)で行われた。地元商店街の人や親子連れなど多くの人で賑わった。【10月20日 UNN】

 立命のサークル「和太鼓どん」が新大宮商店街周辺の子供たちに教えていた和太鼓を発表する場を設けたのが始まり。祭りに発展し、人づてに広がり、今では本番の祭りには100人ほどのスタッフが集まる。
 「そらたね」とは空のように広がる無限の可能性を表す。同祭のテーマは、「新感覚参加型祭り あんたが主役」。主催者、来場者の双方が祭りへ主体的に参加し、祭りを訪れることで生まれる出会いが無限の可能性の芽を出すことを祈って名付けられた。
 新大宮商店街は、北大路大宮から北山大宮まで約1キロメートル続く京都一長いとされる商店街。商店街を貸しきってのパレード、ステージ、作品展示、フリーマーケット、餅つき大会など様々なイベントが各所で行われた。
 商店街すごろくでは、先を競って子供たちが商店街を走り抜けた。「『つけ○の』○に入る言葉は?」などその店にちなんだ簡単なクイズを解き、サイコロをふる。出た芽の数だけ店の人にスタンプをもらい、コマを進める。「人との繋がりが魅力。商店街の良さを伝えたい」とスタッフの石川絵里名さん。普段では訪れないような店に立ち寄り、ちょっとした会話をする。ただのお祭りでなく、人の温もりを感じられるのがこの祭りの魅力だ。参加している漬物店の女性は、「一年にいっぺんの楽しみ。さびれていく商店街がにぎやかになっていいです。すごく応援している」と笑顔で話す。
 実行委員長の前野大喜さん(立命・4年)は、「学生と色んな世代が一緒になって、無い物を補いあって、作りあげていくことに得るものがあると思う。それぞれが表現したいことを手作りで表現する。人間関係に重きを置いている所がこのお祭りの一番いいところ」と感慨深げだった。

【写真】(10月20日・商店街を練り歩くパレードの行列 撮影=津川あゆみ)







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滋賀県の嘉田知事が授業
知事リレー講義で

Photo  後期第3回目となる知事リレー講義で10月16日、滋賀県の嘉田由紀子知事が立命に訪れた。嘉田知事は、「もったいない」を合言葉として掲げ、昨年の滋賀県知事選に出馬。国松前知事を破り、全国では5番目となる女性知事になった。【10月16日 NEWS立命=UNN】

 「この水はどこからきたかわかりますか?」とコップ一杯の水を手にもって、一口ごくりと飲んで講義をスタートさせた嘉田知事。身近な存在である「水」について取り上げていることもあって、学生も興味津々。約550人という多くの学生で教室はいっぱいとなった。
 嘉田県政はまず、「地域の課題は地域で解決する」というのが自治の原点であるとし、住民と県政とをより近い関係にすることから住民協働を目指す。嘉田知事の掲げる「もったいない」というキーワードもそのひとつである。住民が親しみやすいような、人々の生活に根ざした暮らし言葉を用いることで県政をより心理的に近く感じてもらう試みだ。また積極的な情報公開による情報の共有、また県民グループや自治会、企業などの多様な主体から広く提案を求め、県政への県民参加を進めている。
 「自助」、「共助」そして「公助」。自助とは県民一人一人の県政への関心。そして共助とはその県民たちがお互いに助け合って地域をよくしていく。そこに行政による公助が加わって、滋賀の住民協働は成り立つと嘉田知事は強く訴えた。
 聴講した坊農卓哉さん(政策・3年)は「生活者の視点が近く、人と人とのつながりを大事にする姿勢が県民の支持を得たのだと思う。これからの政策にも期待したい。」と話した。

【写真】(10月16日・熱心に学生に話す嘉田由紀子知事 撮影=池田裕貴)







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学友会、理事会に抗議文を提出
全学協での途中退席を批判

Photo  学友会常任委員会は、10月5日に行われた2007年度全学協議会において、常任理事会が議長団の閉会宣言を待たずに退席したことに対し、批判する声明文を10月8日、立命の全構成員に向けて発表した。【10月10日 NEWS立命=UNN】

 学友会常任委員会は10月9日、学生会館で学内マスコミ、各自治会を対象にした記者会見を開いた。会見では声明文を発表した経緯を説明し、常任理事会あてに提出する抗議文と要請文を読み上げ、質疑応答を行った。
 全学協議会において混乱が起きた場合、3人の議長が議論し、進行される。しかし、理事会が用意した議長が一方的に議会を打ち切った。このような理事会の態度を容認できるものではないとする学友会の立場を表明し、広く学生へと知らせるために声明文を発表し、学内に貼り出した。また、同様の内容を常任理議会に提出するものとして抗議文を作成した。
 また、学友会側は当初、全学協議会を第一体育館で開催し、傍聴席にプラカードや横断幕などで主張を掲げることを求めていたが、4者間での合意が得られず以学館一号ホールで開催されることとなった。「不本意であったが、妥協しつつ一致点を築いていこうとこようとしてきた」(全学自治会委員長の平田正造さん)。
 要請文では、3点が要求された。
 1.全学協議会の早期再開を求める。
 2.次年度学費の理事会決定の延長またはすでに決定をした場合はその撤回を求める。
 3.1.2に関する回答を10月15日までに求める。
 以上の要請項目について回答を求め、得られない場合は、なぜ回答できないかも含めて、再度回答を求める。それでも得られない場合は、理事会の学費改定に合意できない立場を表明するという。
 要請文、抗議文は翌日10月10日の朝9時に、衣笠学生オフィスの窓口に提出された。学生オフィスを通じ、常任理事会へと届けられる。
 提出を終え、学生オフィスから出てきた中央常任委員長の亀田智史さん(文・4年)は、「納得いく全学協議会の終わりを迎えていない。これまで長い期間、協議してきたものを無視した形になっている。誠実な形で学生に納得いくまで説明していただきたい」と話した。
 理事会側は要請文の回答に関して、「しっかりとお答えする」とコメントしている。

【写真】(10月10日・記者会見を行なう学友会 撮影=津川あゆみ)







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中央広場に「充光館」が完成
映像学部基本棟

Photo Photo  映像学部の基本施設となる充光館の竣工記念式典および開設記念式典が10月6日、衣笠キャンパス充光館地階301教室で行われた。【10月6日 NEWS立命=UNN】

 映像学部は2007年4月から新しい映像文化を創造するプロデュース能力を育てる学部として初めて総合大学に開設した。一期生168人が入学し、充光館完成まで旧中川記念館を代替施設として使用していた。
 充光館は12月から着工し、中央広場に建設された。一階部分は通り抜けられる構造になっており、存心館時計台への視界を考慮し建物北側は2階建て。CG製作を行うインタラクティブラボや、音響や映像編集の実習室、CGゲームラボなど最新鋭の機器が整えられている。
 竣工式では、テープカットが行われ、長田豊臣理事長らが挨拶を述べた。竣工式に引き続き、以学館2号ホールにて、開設記念式典が行われた。理事長や学部長、京都市役員からのことばがあり、映像学部創設について述べられた。理事長は「立命館大学の第10の学部である映像学部は、芸術系の学部を創るという私の夢でした。デジタルの急速な進化に伴い創設した映像学部では、変化する社会に対応できる教育を行いたい」と教育への意気込みを述べた。学部長である大森康宏教授は、「立命館という豊かな環境で学んだ学生が、将来映像界に貢献して欲しい」と期待を寄せた。
 新入生の古堂裕美さんは、「映画や映像に大変 興味があり、将来はプロデューサーになりたい。緒先輩に恥じないように頑張りたい」と挨拶した。

【写真左】(10月6日・竣工式でテープカットをする理事長ら 撮影=津川あゆみ)
【写真右】(10月6日・中央広場に完成した充光館 撮影=津川あゆみ)







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2007年度第一回全学協議会が開催
今後4年間の大学運営を協議

Photo  「2007年度第一回立命館大学全学協議会」が10月5日、以学館1号ホールで行われた。今年は4年に一度の一般学生に公開される全学協議会であり、多くの学生が傍聴に詰め掛けた。【10月5日 NEWS立命=UNN】

 全学協議会とは、学生の代表である学友会、大学院生協議会、教職員組合と理事会の4者と生活共同組合がオブザーバーとして参加し、大学の諸問題に関して協議を行う。今後4年間の大学運営の方向性が話し合われる重要な場だ。毎年開催されているが、一般学生に公開されるのは、4年に一度。今回の全学協議会では、2003年度の全学協議会における議論の確認を行い、到達点をまとめた。さらに、現状の課題を明確にし、今後4年間の大学運営に関して話し合いが行われた。
 全学協に向け、学友会はより多くの学生が全学協へ足を運ぶことを促してきた。サークル部長会議、自治会、大講義での呼びかけ、後期セメスター開始から5日までは、全学協パレードや、決起集会などを学内各所で行い、学生の全学協議会への関心を高めた。「学生として、大学の運営に携わり、大学を作っていくことに参加して欲しい」と全学自治会委員長の平田正造さん(文・4年)。会場とされた1号ホールは満員。以学館2、3、4号ホール、BKCではセントラルアークとプリズムホールでも中継され、学生約1200人が傍聴した。
 まず冒頭で、学友会が学費値上げのストップを求める署名、4599人分を理事会側に提出。これに対し理事会側は、「今後の学園運営に努めて参りたい」と応えた。第一議題「高等教育および本学をめぐる情勢」、第二議題「教学改革の到達点と課題」、第三議題「両キャンパス高度化・学生生活充実にかかわる課題」、第四議題「学費にかかわる課題」の4点が話し合われた。各パートは3分から15分の与えられた時間内に見解表明を行い、最後に意見交換を行う形で協議会は進められた。
 第四議題、「学費にかかわる課題」。学友会はまず、一言カードで寄せられた学生の厳しい経済状態を紹介した。また、理事長総長の退任慰労金が2月の理事会で内規が改定され、倍額に設定された問題にも触れ、「学生は、一部の人間のために高額費を払うのはおかしいと思っている。率直に受け止めていただきたい」と指摘すると、会場からは大きな拍手が上がった。さらに、毎年自動で2〜3万円の学費が上がり続ける学費の算定方式を撤廃し、経済支援型奨学金を拡充することも主張し学費の重みに対する理事会の認識を求めた。
 大学院生協議会も同じく学費値下げを訴え、奨学金制度を提言。2007年度から達成された博士後期課程の学費、一律50万円を恒久的措置とすることを要求した。
 これに対し、理事会は「大学をあげて学費減額をはかってきたし、これからも継続していく」と、学費に依存しない学園構築をしていくことを述べた。
 質疑応答に入り、学友会が学費値上げの理由とされている中期計画を上げ、「具体案が明確にされておらず、学費の値上げがされるのはおかしい」指摘すると、理事会は「大枠の計画を立てるが、具体的に確認したことはない。フレキシブルな部分がある。戦略的学園運営をする上で、学納金は重要」と答えた。
 閉会の時間が迫ると、3人の議長団のうち、理事会が選出した文京洙議長が閉会を宣言した。しかし、学友会が選出した宮本昌樹議長(文・3年)が「民主的な議論が行われていない」として議会の延長を求めた。が、理事会側は議論を打ち切り、全員が退席。会場は、野次が禁止されていたが、「説明責任を果たせ」「情けないと思わないのか」など退出していく理事会に罵倒が浴びせられた。
 最後に中央常任委員長の亀田智史さん(文・4年)は、「全学協議会がこのような形で終了し、残念。学友会は今後、民主的な大学作りを実践して行きたいと思います」と傍聴者へ呼びかけ、協議会は閉幕した。

【写真】(10月5日・協議する学友会、教職員組合、大学院生連合協議会(左)と理事会(右) 撮影=津川あゆみ)







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東国原・宮崎県知事が来校
知事リレー講義にて

Photo  知事リレー講義で宮崎県知事の東国原英夫知事が10月2日、立命を訪れた。時折ユーモアを交え講義し、教室は笑いに包まれた。【10月2日 NEWS立命=UNN】

 東国原知事は、お笑い芸人を経て早稲田大学に入学など、特異な経歴を持ち平成19年に宮崎県知事に当選。今話題の人物なだけに、講義は大きな注目を集めた。教室とされた明学館93号には、受講生以外も学生が駆けつけ、立ち見がでるほど。定員の500人を越える学生が聴講した。
知事が教室に入ると学生から大きな歓声が上がった。知事が前列の生徒席に座り、おどけて見せると、立ち上がって握手やサインを求める生徒が詰め掛け、教室は一時騒然となった。
 講義ではまず、子供時代から芸人時代、政治家を目指し現在に至るまでの生い立ちを話した。小学校の頃の夢は、「政治家と芸人になりたい」。政治家とお笑い芸人は「人を幸せにする」という共通点をあげ、昭和32年、芸人を目指して友達と大阪を目指し家出をした話を披露した。
 演題は「創造への挑戦」。既存の体制へと立ち向かう現在を話した。大学時代、地方自治を学ぶ。そんな折、宮崎県知事が官製談合で逮捕される。腐敗した宮崎のマイナスイメージを払拭するため出馬を決意。「日本は選挙に金をかけ過ぎている」。今までの談合政治ではなく、政治政策で勝負をするマニフェスト選挙を掲げた。芸能人からの応援演説はしない。事務所は3万円。企業からの献金も貰わない。周りからは多くの批判が出たが、見事当選。前の選挙を、「出作りの選挙。素敵な選挙だった」と振り返る。
 「革命はいつでも地方から」。地方格差の時代。職業、教育など様々な分野で格差が広がっている。しかし、競争は日本にはなじまない。国の行く末は地方が支えている。「21世紀の改革は薩長土肥に日向が入るように」と今後の展望を語った。
 質疑応答の時間では、学生から「お笑い芸人、県知事を通して、自分の中に軸を持っている方だと思いました。軸を通してやっていく中、信念があれば教えてください」という要望が出た。
 知事は、「信念を持つというのは大切。自分の中で心がけているのは、独善的に走らない。生きる姿勢を信じるということ。芸人としては汚いことをしてきたが、政治家の品位は、嘘をつかないということにある」と話した。
 聴講した川並恵さん(産社・2年)は「やっぱり話し方が巧いし、説得力があった。元タレントだから人気があると思っていたけど、小さなことから無駄な費用を削減して成果を挙げている姿が受けているのだと思いました」と話した。

【写真】(10月2日・熱弁をふるう東国原英夫知事 撮影=津川あゆみ)







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衣笠ゲストにリア・ディゾン
2007年度学園祭 BKCにはmihimaru GT

Photo  2007年度学園祭が開催される。BKCでは11月10、11日、衣笠では11月17、18日にそれぞれ行われる。今年の学園祭テーマは「共鳴―きょうめい―」。発表者と参加者が互いに影響しあい、双方にプラスとなるような魅力的な学園祭を目指すという。【9月26日 NEWS立命=UNN】

 2007年度学園祭が開催される。BKCでは11月10、11日、衣笠では11月17、18日にそれぞれ行われる。今年の学園祭テーマは「共鳴―きょうめい―」。発表者と参加者が互いに影響しあい、双方にプラスとなるような魅力的な学園祭を目指すという。
 注目のゲストは、衣笠には、今を時めく「リア・ディゾン」と「FUNKY MONKEY BABYS」。BKCには「mihimaru GT」がやって来る。衣笠の「FUNKY MONKEY BABYS」、「リア・ディゾン」による合同ライブは11月17日、第一体育館にて行われる。前売りのみ3500円。BKCの「mihimaruGT」によるライブは11月10日、BKCジムにて。こちらも前売り3500円のみの販売となる。
 毎年恒例となった衣笠のイベント、ウルトラクイズ。勝ち抜いた人には海外旅行などの豪華賞品が贈られる。HPから参加を申し込む。当日参加も可能だ。また、今年は学園祭の夜をロマンチックに彩る企画として、「灯籠づくり」がある。灯籠の側面に絵をかき、日が沈むと点灯し、学園祭の夜を照らす。
 BKCでは今年初めての企画として「りつ迷路2007〜帰ってきた巨大迷路〜」がある。 色々な迷路を制限時間内にクリアすれば賞品が得られる。他にも豪華賞品を狙える「Ritschampionship」など、参加型企画が盛りだくさん。  例年約300店舗以上出店され、日本最大級とされる模擬店は、全店舗リユース食器使用を実施し、環境に優しい学園祭を目指している。
 今学園祭について学園祭実行委員会は、「他大学では見られない学生の底力が結集されています。史上最強の学園祭がここにはあります!」と意気込みを語った。

【写真】(11月17日に合同ライブを行うリア・ディゾン 写真提供=学園祭実行委員会)







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マキノ映画のチラシ展示
常設展以外を公開

 国際平和ミュージアムの常設展では展示されない所蔵品を取り上げる企画、「ミュージアムこの1てん」が同ミュージアム2階のミニ展示室で9月9日から10月5日まで行われている。4回目となる今回は、映画チラシ「マキノ・ニュース No.44」を中心に、その他5点が展示されている。【9月20日 NEWS立命=UNN】

 大正期から昭和前期にかけて、映画館では無料プログラムが配布されいた。「マキノ・ニュース No.44」は、現在の立命が位置する衣笠の撮影所を拠点に、映画制作をした牧野省三監督の映画プログラムだ。星条旗をバックに、アメリカ兵が颯爽と馬にまたがり、その横で着物を着た日本人の役者が描かれている。戦時中の日本では、ありえない構成だ。このチラシは1925年に発行された。映画の中でも、第一次世界大戦を描いたものが表れはじめ、戦争というものが、日本の観衆に対してどのように発信されていたかが、垣間みることができる。
 平和ミュージアムの職員は、「暗い時代の一つ前に、社会の中でどう戦争が見られていたか、直接的ではないが、生活の周辺にあるものを通して、紹介できたら」と話している。







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巨大な壁にアート現る
映像学部新校舎の工事中フェンスに

Photo  映像学部新校舎の工事用フェンス、横50メートル縦3メートルの巨大な壁をキャンパスにしたアートが9月2日から9日まで、公開された。【9月14日 NEWS立命=UNN】

 企画したのは、文学部のイベント企画ゼミArtong Project(アートン・プロジェクト)。イベントを企画し、企業営業、資金調達、広告活動などを学生で行う。過去には、京都市全体での宝探しや、過疎地域の村おこしなどを実施した。
 ストリートアートと呼ばれるこのアートは、欧米で生まれ、許可されたお店や内装、クラブ、CDジャケットなどに、自由なスタイルで描かれるものをいう。
 以前から趣味でストリートアートをしていた提案者であるゼミ生の林唯希さん(文・3年)と、学外からプロのアーティスト2人を招き、3人で製作した。その他のゼミ生は、製作過程を3地点から写真撮影した。約8000枚が撮られ、後に編集されて、ストップモーションと呼ばれる、コマ送りでアニメーション化されたものになる。今後、学内で放映される予定だ。
 製作作業は、8月12日から約1ヶ月間、朝10時〜夜10時まで、炎天下の中、行われた。林さんは、完成したフェンスを見て、「自分で企画した壁が出来たのは嬉しかった」と話した。

【写真】(9月8日・完成した巨大アート 撮影=津川あゆみ)







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里山音楽祭2007を開催
丹後村おこし開発チーム

Photo  立命経営学部「丹後村おこし開発チーム」が9月1、2日、地元NPOと共に「世屋高原里山音楽祭」を宮津市(京都府)で行った。立命からΣスピリッツ・ジャズソサエティ(ジャズクラブ)、PEACE(スカサークル)、カラスマスカラ(スカバンド)が招かれ、演奏を行った。【9月2日 NEWS立命=UNN】

 「丹後村おこし開発チーム」は、地域活性化・里山文化の伝承・笹葺き屋根の復興を目的として、2005年に、経営学部の基礎演習のメンバー6人を中心に設立された。現在では、学外からの参加者も加わり、55人が活動している。通常時は主に、上世屋地区の笹葺き屋根の復興作業をし、春には里山ウォーク、秋にはジャズライブを企画している。
 同チームが活動している丹後は、京都市から車で2、3時間。街に出て行く者が多く、過疎化が進行している。しかし、半島であるがゆえに、開発の手が入っておらず、文化、自然、共に多様性に富んだ地域だ。今年8月には、「人間と自然が共生している」という新しいコンセプトで、丹後天橋立大江山が、国定公園に指定された。
 音楽祭は、3年前から地元NPO主催で行われていた。丹後天橋立大江山国定公園が誕生したことを受け、学生が中心となって今年、更に拡大して開催された。
 立命から招かれたバンドは、大人数での迫力あるジャズ演奏や、ボイスパーカッションで会場を盛り上げるなスカバンドなど、様々なジャンルの音楽が演奏された。訪れた地元の一般女性は、「みんな上手い。なかなかこんな機会はない。これからも続けて欲しい」と話した。
 また、9月4日に行われた丹後天橋立大江山国定公園新規指定・若狭湾国定公園拡大記念式典において、自然や環境保護・保全への取り組みを評価され、京都府知事から感謝状を贈呈された。
 同チームで代表を務めている石井規雄さん(経営・3年)は、「活動を通して、人とふれあい、社会的な繋がりが出来、責任感が生まれた。人間として生長できた」と話した。NPO法人「美しいふるさとを作る会」に所属し、普段から学生と共に村おこしに取り組む松田さん(事務局長)は、「この音楽祭が、そろっとスタートして、じわっと広がっていけたら。立命生の援助をもっと広く知ってもらいたい」と話した。

【写真】(9月2日・大自然の中、演奏するジャズサークルのメンバー 撮影=津川あゆみ)







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BKCに新施設完成
アメフット・ラブビー部専用

Photo  「BKCグリーンフィールド」と新「アスリートクラブハウス」がびわこ・くさつキャンパス前の高速道路を挟んだ向いの地に7月31日、完成した。【7月31日 NEWS立命=UNN】

 「BKCグリーンフィールド」は、アメリカンフットボール部とラグビー部、それぞれの専用グラウンドを設置した人工芝生のグラウンド。BKCに近接する約5ヘクタールの森林を再開発して作られた。アメリカンフットボール人口芝生競技場は、約8万2000平方メートル、ラグビー競技場は約10万7000平方メートルの全2面がある。
 「アスリートクラブハウス」は、8万7000平方メートルの敷地に、地上3階立て。両部の学生が使用するジム、更衣室、ミーティングルームを備えた施設。ジムは米国ライフフィットネス社製の最新トレーニング機器を備え、学生の体育会クラブが使用するとしては全国屈指の規模と内容を持つという。
 アメフット部は、甲子園ボウル優勝で5回の優勝、ラグビー部は、1946年、2001年に関西学生リーグ優勝など、全国でもトップクラスの活躍を見せている。今回、設備が充実したことを受け、両部の更なる飛躍が期待される。

【写真】(新設されたBKCグリーンフィールド 写真提供=立命館大学広報課)







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立命館100年史「資料ニ」が刊行
立命の歴史振り返る

Photo  「立命館百年史」資料編ニが7月25日、刊行された。立命館百年史とは、立命の歴史を収録した書物で、通史編3巻と、その引用資料や出典・参考文献を収録した資料編3巻の全6巻で構成される。 【7月25日 NEWS立命=UNN】

 今回刊行された資料ニは、約3年の歳月が費やされて、編集された。通史ニに対応するもので、1945年の敗戦から1980年までの35年間の歴史的資料、553点が収録された。
 通史ニでは、三章・「大学紛争」と立命館学園の課題において、1967年の「同和教育」問題とその翌年に起こった「大学紛争」について、それぞれの歴史的総括を行っており、資料編では、117点の資料が収録された。百年史編纂室室長補佐の伊藤昇さんは、「学校のアイデンティティーを形成する上で役に立つ。歴史を振り返るのは、意義ある仕事」と話した。

【写真】(7月30日・刊行された100年史「資料ニ」 撮影=津川あゆみ)







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「京都は僕の幸せ」
浅田次郎さん講演

Photo  「壬生義士伝」「鉄道員」などの作品で有名な直木賞作家・浅田次郎さんが7月18日、立命朱雀キャンパスで講演した。立命など京都市内の4大学が中心となって京都の魅力を伝える「京都歴史回廊」のオープニングイベントの一つだ。【7月18日 NEWS立命=UNN】

 京都を舞台にした作品「壬生義士伝」をはじめ、島原の芸妓を描いた「輪違屋糸里」など新選組通・京都通としても知られている浅田さん。講演では新選組隊士達の逸話を中心に観客を魅了した。
 立命朱雀キャンパス付近は新選組ゆかりの場所で、新選組隊士が駐屯所として利用した八木邸や、隊士の墓がある壬生寺などがある。「京都は僕の幸せの一つ。灯台もと暗しとよく言うけど、伝統を守り続ける素晴らしい環境で学べることを大切にして欲しい」と浅田さん。
 京都の魅力だけではなく、最近の学生に対して「今の学生は興味の対象が多すぎる。僕らの時代は本を読むしかなかった。真の教養は活字でしか得られない」と読書の重要性も話した。自身の二十歳前後の経験や心境を織りまぜながら、作家業についても紹介。何よりも体が資本だという作家業。「文弱では駄目だよ。(何をするにしても)体を鍛えなさい」と学生にメッセージを送った。

【写真】(7月18日・新選組について熱弁をふるう浅田さん 撮影=岩本洋一)







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安齋育郎さんとスティーブン・オカザキ監督が対談
映画「ヒロシマナガサキ」試写会にて

Photo Photo  映画「ヒロシマナガサキ」試写会が7月1日、ドーンセンター会議室にて行われた。映画上映に合わせ、スティーブン・オカザキ監督と立命国際平和ミュージアム館長の安齋育郎さんとの対談が行われた。【7月1日 NEWS立命=UNN】

 原爆投下から60余年。本作は薄れゆく記憶を再び回帰すべく、14人の被爆者と4人の原爆投下に関わったアメリカ人の証言、記録映像、資料を交え事実を包括的に描いたドキュメンタリー作品だ。
 講演の中で安齋さんは、学生の原爆の認知度に関するアンケート結果を出し、過去と現在で比較。原爆の風化を危惧した上で、「だからこそ、こういう映画が大切」と話し、「どういう気持ちをこの映画に込めたのか」と質問した。それに対し、監督は、「人間性に焦点を当てたかった」と答える。これまでの原爆映画には政治的な意見を主張するものが多く見られたが、被爆者に論点をおくことを重視したことを語った。
 最後に監督は「この作品には見るに耐えない映像もあるが、被爆者の証言に耳を傾けてください」対談を締めくくった。
 映画『ヒロシマナガサキ』はテアトル梅田で7月28日、第七藝術劇場、京都シネマで8月11日、神戸アートビレッジセンターで8月18日から順次、公開スタート。

【写真左】(7月1日・映画について語るスティーヴン・オカザキ監督 撮影=津川あゆみ)

【写真右】(7月1日・対談する安齋育郎さんとスティーヴン・オカザキ監督 撮影=津川あゆみ)






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地域再生を討論
様々な分野から意見

 朝日・大学パートナーシップシンポジウム「地域再生は知恵くらべ―自治の可能性と現場実践の理論―」が6月30日、以学館1号ホールにて行なわれた。【6月30日 NEWS立命=UNN】

 地方自治が叫ばれる昨今、どう地域再生に取り組むかを討論。その手がかりとして、地域再生に不可欠な知恵出しの成功例を分析、今後の可能性を探った。パネリストには吉永みちこさん(ノンフィクション作家)、福嶋浩彦さん(前千葉県我孫子市長)、川口清史総長、伊藤光男さん(株式会社「黒壁」代表締役常務)を招き、市民、行政、大学教授、企業と、様々な分野から地域再生への取り組みを考えてた。
 福嶋さんは「国からお金をもってきて地域再生しようという発想はもう通用しない」と話す。また、川口総長は「地域住民みんなで再生していく必要がある。その中で行政は地域と企業のマッチングをする、市民は行政任せにしない市民力をつけることが大切」と話した。
 参加した広橋真智子さん(政策・3年)は、「地域再生の担い手が誰にあるのか、行政と市民の役割の確認ができてよかった。いろんな分野の意見が聞けておもしろかった」と感想を述べた。







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交響楽団あじさい寺で演奏会
味わい深い音色響く

Photo  立命館大学交響楽団が6月16日から7月1日までの土日、三室戸寺(宇治市)のあじさい庭園で夜間拝観に合わせてライトアップコンサートをおこなった。【6月24日 NEWS立命=UNN】

 色とりどりの紫陽花が咲き乱れ、月明かりが照らす。湿り気のある空気が漂い、幻想的な雰囲気をかもし出す。ゆったりとしたクラシック演奏が流れてきた。
 西国三十三所第十番の札所、宇治市の三室戸寺は四季折々の花が楽しめ、別名「花の寺」と称される。6月中旬からの梅雨時は30種一万株のあじさいが花を咲かす。6月16日から7月1日までの土日、午後7時から夜間拝観が行われており、同時に交響楽団がライトアップコンサートを行った。
 バイオリン2台、チェロ1台、ビオラ1台のカルテット演奏。「アイネクライネナハトムジーク」「主よ、人の望みよ、喜びよ」など聞き覚えのある4曲を奏でた。交響楽団中山真梨子さん(法・3年)は「あじさいを楽しんでもらうBGMとしてちょっと足を止めてもらえればうれしいな」と話した。
 立ち寄った一般男性は、「幻想的で感じがいい」と音楽に聞き入っていた。

【写真】(6月24日・紫陽花が咲き誇る中、演奏する交響楽団 撮影=津川あゆみ)







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文学部創設80周年記念
詩人・アーサーさん講演

Photo  文学部創設80周年記念として、6月16、17日に式 典やシンポジウムが行われた。17日には詩人、アーサー・ビナードさんが招かれ、以学館2号ホールで講演会が開催された。【6月17日 NEWS立命=UNN】

 アーサーさんはアメリカで生まれ育つも日本で詩人、翻訳者として活躍。多言語に生きる中で得た「気付き」を自身の体験に即して数話、披露した。
 「人は、国境は言葉の切れ目と錯覚している」。しかし、「言葉は国籍の縛りを受けることなく飛び交っている」と語る。このことを気付かせた体験として名古屋のラーメン屋での出来事を挙げた。激辛と書かれた「台湾ラーメン」というメニュー。店主に辛さの加減を尋ねると、「まずはアメリカンラーメン」と薦められる。薄く炒れたコーヒーを日本では「アメリカンコーヒー」と言うことから辛さ控え目の意味で付けられたこのメニューに会場からは笑いが起こり、「言葉は国境を越える」とオチを付けた。
 聴講した宇野善幸さん(先端総合学術研究所・2年)は「アーサーさんのレスポンスが上手かった」と感心した様子だった。

【写真】(6月17日・講演するアーサー・ビナードさん 撮影=津川あゆみ)







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汗を流して国際交流
TISAスポーツ大会

Photo  国際交流イベント「TISAスポーツ大会」が6月16日、第二体育館で開催された。留学生15人、日本人45人が参加。ドッジボール、5人6脚などを通じ、互いの交流を深め合った。【6月16日 NEWS立命=UNN】

 TISAとは、留学生の日常的サポートから試験対策など学修面までを支援し、留学生と在校生の交流を促す団体。季節ごとにイベントも行っており、今回のスポーツ大会もその一環として行われた。
 競技は日本人と留学生が混合されたチームで行われた。片言の日本語、英語が交わされ、会場からは積極的にコミュニケーションを図る姿が多く見られた。
 留学生のスコット・モーリスさん(産社・3年)は「5人6脚では負けてしまったけど、とても楽しかった」と満足げだった。

【写真】(6月16日・表彰を終え、撮影をする参加者たち 撮影=井上亜希子)







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入試30会場に増設
地域拠点に「立命館プラザ」

 立命は2008年度入試より立命と立命APUの入学試験会場を07年の19会場から11会場増やし、全国30の会場で試験を実施すると6月15日、発表した。また、地域拠点オフィス「立命館プラザ」を7月に開設する。多様な受験ニーズに答え、受験生とのより一層のコミュニケーションを図る。【6月15日 NEWS立命=UNN】

 立命は1956年度入試から地方試験会場を導入。当時の試験会場は札幌、名古屋、広島、福岡の4都市。入試方式も多様な種類が取り入れられ、様々な学生を受け入れてきた。現在、一般入試の志願者数は9万8160人を誇り、私学の中でもトップクラス。中でも近畿圏以外の学生は全体の52%を占める。
 立命館プラザは福岡、名古屋、三宮、札幌の4箇所に設置。各地域、利便性のいい駅近ビルの一室に開設する。地元受験生からの問い合わせや受験相談に対応、入学試験、大学案内等の情報提供にあたる。また、入試関連のイベントも主催する。大学入試説明会、高校への出前授業や学生のイベント企画を行い、在学生と集い交流しあうことによって立命への関心を深める。







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衣笠でもはしかを確認
法学部の学生1人が感染

 はしかの感染者が立命衣笠キャンパスでも確認されたことが6月6日、発表された。法学部の学生が感染した。【6月6日 NEWS立命=UNN】

 そのため、この学生と同じ講義を受けていた学生1642人に対して大学構内への立ち入り禁止・自宅待機を要請し、162科目を休講にすることを決めた。立ち入り禁止期間は、7日から20日まで。







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新たにはしか感染者を確認
BKCで 経済学部の学生1人

 はしかの感染者がまたもや立命びわこ・くさつキャンパスで確認されたことが6月6日、発表された。経済学部の学生1人が感染した。【6月6日 NEWS立命=UNN】

 そのため、この学生と同じ講義を受けていた学生940人に対して大学構内への立ち入り禁止・自宅待機を要請し、一部を休講にすることを決めた。立ち入り禁止期間は、8日から15日まで。







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はしかで、定期演奏会は中止に
関西学生混声合唱連盟

 6月7日に行なわれる予定だった関西学生混声合唱連盟の第38回定期演奏会が、はしか感染者の影響のため中止となった。【6月3日 NEWS立命=UNN】

 関西の6つの大学混声合唱団が加盟して成る関西学生混声合唱連盟。そのうち参加合唱団の3団体が大学ではしか感染者の発生を受け、活動休止となった。
 そのため、感染の拡大を防ぐためにも定期演奏会を中止せざるをえなくなった。







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はしか感染者を新たに確認
びわこ・くさつキャンパスで

 これまでに2人のはしかの感染を確認している立命びわこ・くさつキャンパスで、新たに情報理工学部の学生1人が感染したことを発表した。【5月29日 NEWS立命=UNN】

 そのため、この学生と同じ講義を受けていた学生799人を出席停止にし、63科目を休講にすることを決めた。期間は30日から6月8日まで。
 立命では、これまでに学生1289人に対し、6月1日まで講義への出席やキャンパスへの立ち入りを禁止。82科目を休講する措置を取っている。







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【告知】混声合唱団メディックスも出演
関西学生混声合唱連盟 定期演奏会を開催

 立命館大学混声合唱団メディックスも出演する関西学生混声合唱連盟第38回定期演奏会が6月7日、大阪フェスティバルホールで行われる。【5月28日 NEWS立命=UNN】

 関西学生混声合唱連盟は、関西の六大学の混声合唱団(大阪大学混声合唱団、関西大学混声合唱団ひびき、関西学院大学混声合唱団エゴラド、神戸大学混声合唱団アポロン、 同志社学生合唱団C.C.D.、立命館大学混声合唱団メディックス)から成る連盟。毎年6月に、定期演奏会を大阪フェスティバルホールにて開催している。

●日時 6月7日(木)
●会場 大阪フェスティバルホール
●開場 午後5時半
●開演 午後6時
●入場料 1000円 当日券はチラシ持参で800円
 問い合わせは、連盟理事長・大崎(i_love_sweetfish@docomo.ne.jp)まで。







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立命で1289人に休講措置
はしか、関西に拡大 神戸大、関大でも

 関東を中心に麻疹(はしか)が流行する中、関西でも神戸大や立命、関大などで感染者が確認された。立命では1289人の学生に大学立ち入り禁止措置が取られるなど、更なる感染拡大が危ぶまれる。【5月27日 UNN】

 神戸大、立命、関大の3大学で、それぞれ1人、2人、2人の感染者を確認(5月25日現在)。立命では5月27日、罹患学生の受講する13科目を受講登録する1289人に、5月26日から6月1日まで大学ヘの立ち入りを禁じた。神戸大、関大は同様の措置について、「今後の状況次第」としている。







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立命でもはしか感染者を確認
びわこ・くさつキャンパスで

 全国的に流行しているはしかの感染者が、立命びわこ・くさつキャンパスでも5月21日に確認された。【5月26日 NEWS立命=UNN】

 感染が確認されたのは、びわこ・くさつキャンパスの学生1人。学生は21日、はしかの感染が疑われたため、所属する学部事務室に相談した。病院で診察を受けた結果、はしかに感染していることが分かったという。
 大学ではこの学生が出席していた11科目の講義に出席登録している学生1289人に対し、25日にメールで出席停止を通知した。出席停止は26日から6月1日まで。
 また、立命は21日に川口清史総長を本部長にした「はしか流行緊急対策本部」を設置。22日に公式ホームページで、はしかの感染が疑われる場合の対応を掲載し、注意を呼び掛けている。







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はしか、3大学で感染者確認
「休講、今後の状況次第」 UNN加盟9大学に調査

 関東を中心に流行している麻疹(はしか)。多数の感染者が出た早大、法大、上智大など多くの大学で休講などの措置が取られた。そんな中、関西の大学でも神戸大や立命、関大などで感染者が確認された。関西での更なる感染拡大が危ぶまれる中、各大学は学生らに麻疹に対する注意を呼びかけている。UNN関西学生報道連盟(以下、UNN)では、UNN加盟9大学に取材。感染者の状況、対策に迫った。【5月26日 UNN】

 今回、UNNが取材したのは神戸大、同志社、立命、関学、阪大、関大、神女大、京女大、京大の9大学。このうち、神戸大、立命、関大の3大学で、それぞれ1人、2人、2人の感染者が確認されている。また、阪大では2人の学生に感染の疑いがあり、「現在検査中」だという。京大でも、大学コンソーシアム京都の単位互換制度を利用して同大の講義を受講している他大生1人が感染していたことがわかった。麻疹の感染拡大による休講の可能性については、「今後の状況次第」とする大学がほとんどだった。
 各大学はHPや学内の掲示板などで学生らに対し、原因不明な場合でも発熱があれば来学せず、まず医療機関の診断を受けることや麻疹のワクチンを受けること、人の集まる場所は極力避け、うがい、手洗いを徹底することなどを呼びかけている。また、麻疹が原因で大学を休む学生に対し、特別な配慮を行う大学もある。立命では、欠席期間中の出席、レポート、小テストなどに関して、「欠席が不利にならないよう配慮をします」としている。
 麻疹は麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、空気感染するのが特徴。また、感染力がとても強く、免疫を持たない人が感染した場合、ほぼ100%が発病する。つまり、1人が発症するとその人が感染源となり、大学の教室などの密室での集団感染に繋がる危険性がある。今後も、個々人が注意することが必要だ。(5月25日現在)







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薪能 かがり火の中優美に舞う
幽玄の世界作りだす

Photo  能学部主催の薪能が5月14日、以学館前特設舞台にて行われた。以学館前には部員が作った大掛かりな本格的能舞台が登場。昼間の賑わいとは一変、幽玄の世界が作りだす独特の雰囲気が辺りを支配した。【5月14日 NEWS立命=UNN】

 薪能とは、夜に屋外でかがり火を焚き、その明かりの中で行う能のことをいう。立命の能学部では毎年春のこの時期に開催しており、今回で25回目になる。
 午後6時開演。仕舞と呼ばれる舞と謡だけで構成される能を簡略化したものが数番披露される。辺りが暗くなる午後6時45分ごろ、舞台両端のかがり火に火をともし、いよいよ能「巻絹」が幕を開けた。シテと呼ばれる面を付けた主役が、装束を身に着け、お囃子に乗せて優美に舞う。物語り後半、激しさを増す笛の高音、勢いのいい掛け声とともに鳴らされる小鼓の音、響きわたる太鼓が激しさを増し、緊張感が張り詰めた。
 公演後、部長の尾藤広志さん(経済・2年)は「学生のみで舞台能を行うのは非常に難しい。一つの舞台を学生だけでできて、達成感でいっぱいです」と話した。
 友達が主役を務めたという観客の中村八重子さん(文・4年)は「(友達の)これまでの集大成が見れて涙が出るほど嬉しかった。大変楽しく見せてもらった。」と感無量の様子だった。

【写真】(5月14日・薪をたいて行われた緊張感で溢れる能舞台 撮影=津川あゆみ)







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「Clef」からは3組が出場
関西アカペラジャンボリー

 第10回関西アカペラジャンボリー(KAJa!)が5月12日、京都駅ビル室町小路広場にて行われた。立命のアカペラサークルClefからは毎年多数のグループが出場する。今年はOB・OGを含めて3組が歌声を披露した。【5月12日 NEWS立命=UNN】

 中でも、派手なステージングで会場を盛り上げたのは男女6人グループの「地雷原」。「余計な物はいらない」と全員が裸足で登場した。「日本ブレイク工業社歌」などコミカルな曲を熱唱。体を大きく使って動き、ステージ中を駆け回った。会場は一体となって手拍子を打ち、「地雷原」のステージをより一層盛り上げた。
 ステージを終えたメンバーの橋本慎吾さん(文・3年)は、「最高に熱かった。大階段のステージは盛り上がりが違うし、みんなの顔が見える」と興奮した様子で話した。







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立同戦前夜祭 応援合戦、京都に響く
「元気あってよかった」

Photo  立同戦前夜祭が5月12日、京都市役所前で開催された。今年も関西学生野球春季リーグの立同戦が目前に迫った。両校の野球部紹介も兼ねて、伝統の一戦を盛り上げるべく応援合戦が繰り広げられた。【5月12日 NEWS立命=UNN】

 前夜祭は、三部構成で行われた。二部では、リーダー部、チアリーダー部、吹奏楽部と、それぞれの部の持ち味を生かした演出で合同ステージが行われた。チアリーダー部が軽快な音楽に合わせて、バック転やラインダンスなど、難易度の高い技を次々決めると、歓声もより一層大きくなっていった。リーダー部は演舞でフンヅケの拍手を披露した。同志社が立命を風刺したデスノートネタをそっくりそのまま演じてみせるなど、始終笑いが絶えなかった。
 佛大応援団OBの山本正弘さんは、「リーダー部の演舞が特に印象に残った。元気があって良かった」と話した。野球部紹介では互いが士気を高め、健闘を祈った。
フィナーレでは、OBや現役生が一緒になって両校の校歌を歌い前夜祭は幕を閉じた。

【写真】(5月12日・力強い演舞を繰り広げる両校の応援団 撮影=前田愛美)







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知られざる歴史を紹介
ニューカレドニアの日系人

Photo  2007年度春季特別展「FEU NOS PERES ニューカレドニアの日系人〔ラヴデー収容所からの手紙〕」が5月10日から立命の国際平和ミュージアムで始まった。【5月10日 NEWS立命=UNN】

 戦争に翻弄されたニューカレドニアの日系人の知られざる生活、歴史が写真、資料を用いて多角的に紹介される。開催期間は6月30日まで。
 ニューカレドニアは100年以上前、鉱山労働者として多くの日本人が送りこまれた土地だ。しかし1941年の真珠湾攻撃をきっかけに日本人移民は「敵国人」と見なされる。一部は強制収用所に送られ、厳しい生活を強いられた。
 本展覧会は昨年、ニューカレドニアで好評を博したもので、今年来日。日本各地を巡業しており、京都では国際平和ミュージアムが会場とされた。開催地ごとに特色を出しており、今回は「戦争と平和」をテーマとするミュージアムに合わせ、収容所にスポットがあてられた。

【写真】(5月10日・資料に見入る来場者 撮影=津川あゆみ)







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世界の貧困を伝える 活動報告写真展
国際NGOサークル「Rits BLOH」

Photo  世界の貧困問題解決に向け活動している国際NGOサークル「Rits BLOH」の活動報告写真展が5月7、8日以学館地下多目的ホール3で行われた。【5月8日 NEWS立命=UNN】

 「Rits BROH」の活動は多岐にわたり、貧困地域での住居建設、小学校や高校を訪れて世界の貧困の現状を伝えるプレゼンテーション、ホームレス支援などを行っている。
 今回の写真展では様々な活動を紹介する写真約100点とパネルが展示された。
 今にも崩れてきそうなゴミ溜。ゴミの上には簡易な作りの家が立ち、それでも生活を強いられる人々がいる。今年の2月、フィリピンのパタヤス地区に5日間、スタディーツアーをした時の写真だ。現地のNGOの活動を見学、意見交換、フィリピンの他の貧困地域を訪問した。
 活動に参加し、悲惨な現状を目の当たりにした白石真実さん(国関・2年)は「(貧困の現状を)間近に見て、歩く感触など、感じる事は行ってみないと分からない。何かをしなければいけないと感じた」と自らの経験を語る。また、厳しい現状を提示する写真がある一方で、無邪気に笑う子供、庶民の日常を映し出す写真も。「子供、現地の人との交流はこれからの活動に励みになる」と白石さん。
 ボランティアに興味があって来場した女子学生は「勉強になる」と感心した様子だった。部員の阿部梨紗(政策・3年)さんは「新歓の写真展を通して、新入生に何かを感じ取ってほしい。こういうサークルに入り、思いっきり活動することも一つの手。」と新入生に向けて語った。

【写真】(5月7日・写真に見入る来場者 撮影=津川あゆみ)







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模擬店で大賑わい
新歓祭典を開催

Photo  新歓祭典が4月21日、びわこ・くさつキャンパスで開催された。新入生に他の大学とは違うところを知ってもらうことが目的。新入生を中心に約8000人が参加し、模擬店やステージでの各部活によるパフォーマンスを楽しんでいた。【4月21日 NEWS立命=UNN】

 新歓祭典は新入生がクラスごとに模擬店を出す。上回生も含めて約300店が出店された。模擬店を出した田中太朗さん(法・1年)は「まだあまり話したことのないクラスメイトと役割を決めるのが大変だったが、仲良くなれたのが良かった」といきいきとした表情で話した。
 ステージでは各部活によるパフォーマンスが行われた。バトントワリング部は華やかなダンスを披露し、観客からは大きな拍手がおこっていた。  立命館新歓事務局長の小林亮さんは「立命館は関西圏の中でも規模が大きいし、たくさんの人に来てもらえて大変意義があった」と満足そうに話した。

【写真】(4月21日・新入生が出した模擬店で賑わうキャンパス 撮影=上村絵里)







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産学連携で菓子開発
「はなし、はずむ」 滋賀中心に販売

 立命のベンチャー企業支援団体、VBCと株式会社千紀園と有限会社パレットによる産学共同プロジェクト「滋賀県いいものプロジェクト」で開発された洋菓子、「はなし、はずむ」が発売された。【4月20日 NEWS立命=UNN】

 同商品は税込み1680円。パレット5店舗(大津・京都)、千紀園8店舗(滋賀)、ホームページ上で4月からの3か月間、限定2000セットが販売される。本商品の開発リーダーを勤めた岩永健一さんは「一緒にお菓子を摘みながら母と語れるように」と理想を語った。







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衣笠キャンパスで入構制限・通行制限
中華人民共和国 温家宝首相の訪問に伴い

 立命キャンパスに4月13日、中華人民共和国温家宝首相が訪問する予定。立命教学部はこれに伴い、警備実施の関係から、各種の規制が実施することを4月10日に発表した。ただし、講義は通常時間割通りに行われる。 【4月10日 NEWS立命=UNN】

 規制や授業に関する詳しいことは、大学ホームページならびに学部・研究科の掲示板で。







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さんしゃPCラウンジを新設
旧アカデミックラウンジを改修

Photo  オープンPCルーム「さんしゃPCラウンジ」が以学館中2階(旧アカデミックラウンジ)に開設した。【4月9日 NEWS立命=UNN】

 280平方メートルのスペースにパソコンが52台。グループワークができる6人がけのテーブルが3セット。また、個人で自習ができるように仕切りのついた机が12席。それぞれの目的に応じた学習ができるよう工夫がされている。  以学館を学部棟とする産業社会学部では4500人の学生が在籍、情報メディア学科があるものの学生が自由に使えるパソコンがなかった。
 同学部は07年から2学科制から1学科5専攻制に変更。抜本的学部改革を実践しており、学習環境を整える計画がされている。改修工事の第一弾として、以前から自治会、学生大会を通して学生の強い要求が出されていたPCルームを最初に整備した。
 また今後、子供福祉学科の設立などに伴い音楽教育実習室(2F)や、時間外でのゼミ活動ができるワークショップラボ(地下)などの設置を計画している。

【写真】(4月9日・新設されたさんしゃPCラウンジ 撮影=津川あゆみ)







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新聞社へ見学に行こう
UNN新歓企画

 朝日新聞大阪本社に、社内見学へ行きませんか。UNN関西学生報道連盟に加盟する10大学(立命、同志社、京大、京女大、阪大、関大、大阪外大、関学、神戸大、神女院大)から希望者を募集し、4月21日に朝日新聞大阪本社を訪れます。社内の各部署や新聞発行の様子を見学するほか、UNNの活動内容を説明する予定です。【4月6日 NEWS立命=UNN】

 当日は4月21日(土)10時、阪急梅田駅に集合。昼食はこちらで準備します。参加を希望する方は、大学名と名前を添えて17日までにinfo@unn-news.comに連絡ください。定員には限りがありますので、参加連絡はお早めに。
 当日の集合場所・時間なども、その際詳しくご連絡いたします。







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新入生歓迎イベント
「サークルどれにしよう」

Photo  新歓事務局による新入生を歓迎するイベント、「SPRING FESTIVAL」が4月3日〜6日まで衣笠キャンパスで開催された。期間中、キャンパス内ではパレード、ステージでのパフォーマンス、クロスワードラリーが行われ、多数の勧誘ブースが軒を連ねた。【4月6日 NEWS立命=UNN】

 西側広場ではステージが特設された。3、5、6の3日間に渡って昼休みに軽音サークルの生演奏や、応援団の演舞、演劇サークルの舞台などのパフォーマンスが披露された。
 図書館南エリア、有心館、建設中の映像学部フェンス横などではサークルごとの特色ある勧誘ブースが立ち並んだ。民族衣裳を着た部員が太鼓や金を打ち鳴らす。
 ひときわ目を引いたのは多国籍音楽サークル「出前チンドン」だ。ブース前では和楽器などの民族楽器を展示してCDを流す。興味を示した新入生に声をかけていた。岡本美紀さん(産社・2年)は「学校の中で迷ったら音楽のする方に着て欲しいな」と新入生へメッセージを送った。
 多数のブースを回った小柳裕範さん(文・1年)は「自分が(入りたいと)思ったサークルがありすぎてどれをしよう。勉強がやりたくて(大学に)入ったけどサークルもいいな」と大学生活に希望を膨らませた。

【写真】(4月5日・勧誘ブースで賑わうキャンパス内 撮影=津川あゆみ)







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立命館へようこそ!
07年度入学式が開催

Photo Photo  2007年度立命館大学入学式が4月2日、京セラドーム大阪で開催された。今年の新入生は学部生8001名、大学院生1369名の計9370人。会場には新入生・父母・校友などおよそ18000人が一堂に会し、新入生の新たな門出を祝った。【4月2日 NEWS立命=UNN】

 入学式は「入学式典」「新入生歓迎イベント」の二部で構成された。第一部の入学式典はメンネルコール(男声合唱団)・メディックス(混声合唱団)・交響楽団の校歌演奏で開演。川口総長は式辞において「大学は知識を得るだけでなく、知性を磨き、深い思考力をつける場。大きな仕事をするためには大きな人間としての器量が求められる。失敗や挫折をしながらも挑戦をすることで大きな器量を作り出してほしい」と激励のメッセージを送った。
 また、新入生代表挨拶では今年新設された映像学部の佐藤芽生さん、公務研究科(公共政策大学院)の山中満理子さんが新入生代表として壇上に上がった。
 第二部の新入生歓迎イベントは和太鼓ドンの力強い演奏で開幕。緑のレーザー光の生み出す模様が舞台に更なる彩りを添える。大型スクリーンには正課・課外の研究や活動、留学のほか、様々な分野で活躍する学生の紹介映像が映し出され、ステージにて新入生に応援メッセージを贈った。
 フィナーレでは応援団の演舞演奏にのせて全出演者が肩を組み、「グレーター立命」を大合唱し、「ようこそ立命館へ!」と新入生を盛大に歓迎した。
 新入生の坂本龍彦さん(理工)は「フィナーレに圧倒された。立命館の人の勢いを感じた。紹介されたものを見ていると、自分も何かやりたくなった」と学生生活への意欲を述べた。

【写真左】(4月2日・「グレーター立命」でフィナーレを飾った応援団 の演舞演奏 撮影=前田愛美)
【写真右】(4月2日・京セラドーム大阪で行われた入学式 撮影=津川あゆみ)







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東京キャンパス新設
社会人を対象に講座

 立命は4月1日、東京駅日本橋口「サピアタワー」8階に立命館東京キャンパスを開設した。ビジネスマン、実務家、社会人を対象に講座を開講し、東京での知名度向上を図る。【4月1日 NEWS立命=UNN】

 京都学を研究する研究者を数多くを持つ立命ならではの講座「立命館京都文化講座」や「金融と法・ 東京講座」、「税法連続公開東京講座」、「最新中国事情セミナーとビジネス中国語講座」などを開講する。
 キャンパスは630平方メートルのスペース。京都、滋賀、大阪と遠隔授業ができる66人収容の講義室、少人数制講義に対応するゼミ室など4教室や研究会室などを持つ。
 また、キャンパス内には立命館孔子学院の東京分校も設立される。同学院は中国語の教育・研究に取り組み日中文化の交流を図るため2005年10月、日本で初めて設立された。
 立命は99年から首都圏で活動する学生の就職支援や窓口機能を果たすと場所として八重洲にもオフィスを構えていた。東京では2つ目の拠点となる。
 サピアタワーには他大学のオフィスも入るという。関西では関大、関学、甲南大が開設。このような動きに対して立命は「大学はこれから連携していく時代。共同してやっていけることがあれば」と話した。







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第10回リサイクル市開催
中には「冷蔵庫・1000円」も

 第10回リサイクル市が3月27、28日の二日間、以学館地下多目的ホールなどで開催。友達や両親と共に新入生約280組が訪れた。卒業生が4年間共に過ごした家具を新生活を始める新入生に格安で提供するという目的で開催。今年も家具・家電約900点が集められた。【3月28日 NEWS立命=UNN】

 「ふつつか者ですが大事にしてください。冷蔵庫1000円」。リサイクル市で売られる家具には持ち主から新しい主へのメッセージが付けられる。また、中には「脱水機能に支障あり。洗濯機無料」というものも。普通のリサイクルショップでは断られる様な商品もこのリサイクル市では扱われる。電話、掃除機などを購入した大内麻央さん(文・1年)は「便利なものが安く買えていい」と満足顔だった。
 代表を務めた松尾和宣さん(法・2年)は「リサ市で買った家具をまた卒業する時に提供して欲しい。物を大切に」と新入生への思いを語った。







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立命生、7011人巣立つ
金刃選手ら表彰

Photo Photo  2006年度卒業式・大学院学位授与式が3月21日にびわこ・くさつキャンパス内のBKCジムなどで、22日には衣笠キャンパス第一体育館などで行われた。今年の卒業生の総数は両キャンパス合わせて7011人。振袖、袴、スーツに身を包んだ卒業生たちは慣れ親しんだキャンパスに別れを告げた。【3月22日 NEWS立命=UNN】

 第一体育館で行われた22日の卒業式は午前(文・国関・政策)と午後(法・産社)に分けられた。交響楽団のプロローグで開演。川口総長は式辞において卒業生に向け、「これからが真の学びの開始。この衣笠の地から世界へと胸高々に飛び立って欲しい」と述べた。
 また在学中、学業・クラブ活動等で優秀な成績を収めた卒業生達が表彰された。2005年度全日本学生法律討論会において法友会代表で出場し、立論の部1位を獲得した大谷俊介さん(法)や硬式野球部に所属しエース投手として活躍した金刃憲人さん(産社)ら合わせて10人が表彰され、応援団の「グレーター立 命」で卒業式は幕を閉じた。
 会場の外では紙吹雪が舞う中胴上げ、太鼓が鳴り響き、みこしが担がれ在学生は卒業生を心の限りに祝福した。卒業生の前田恵都杉さん(文)は「立命は大学側からチャンスがたくさん与えられる。後悔のないように過ごしてほしい」と在学生にエールを送った。

【写真左】(3月22日・第一体育館で行われた卒業式典式典 撮影者=津川あゆみ)
【写真右】(3月22日・紙吹雪が舞う中送り出される卒業生 撮影者=津川あゆみ)







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立命、教員らが研究費流用
5年間で約2100万円を不正使用

 立命は、ホームページ上で2001年〜2006年度に文科省から受けていた公的研究費のうち約2100万円を理工学部教員が不正使用していたと発表した。【3月2日 NEWS立命=UNN】

 発表された研究費の不正使用は2件。約1500万円は理工学部教員により留学生支援や研究活動経費に充てられ、約600万円は2004年〜2005年度の21世紀プログラム「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究拠点」予算において、架空発注が行われた。
 立命は当該教員に対し断固たる処分を行い、同プログラム選定拠点を辞退するとした。







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京都への原爆投下計画
安斎館長、親子に語る

 新春特別・親子で一緒に体験企画が1月20日、立命国際平和ミュージアムで行われた。内容は安斎育郎館長の「京都への原爆投下計画〜それはなぜ避けられたか〜」を聞いてからミュージアムの見学をするというもの。【1月20日 NEWS立命=UNN】

 安斎館長はまずマジックを披露し、「ガイガー・カウンター」で身の回りの放射能を測り子どもたちをわかせた。その後、原爆の歴史としくみ、実は京都こそが原爆投下の「第一目標」であったこと等を話し、参加者を驚かせた。「科学は戦争のためにも、平和のためにも使われる諸刃の剣。どんな目的で使われようとしているのか見張っていかなくてはならない」。また、「一部分だけ見て全体を思い込まないようにしよう」とメッセージを投げ掛けた。
 参加した小学3年生の山本修平くんは、「マジックがすごかった。もしも京都に落ちてたらおばあちゃんちがなくなっちゃう。京都に落ちなくてよかった」と感想を述べた。また、展示されていた被爆樹木を見て、「こげこげで、こんな色の木見たことない。一円玉一個(の量の核分裂)でこんなになるなんて」と衝撃を受けている様子だった。







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岡本行夫さんが講演
「座標軸ない日本」危惧

 岡本行夫客員教授による講演会が1月16日、衣笠キャンパス末川記念会館で行われた。【1月16日 NEWS立命=UNN】

 立命では2005年度より元総理大臣補佐官であり、現在国際問題アドバイザーとしても活躍する岡本行夫客員教授の連続講演会を実施しており、今年度最終講演会となる今回は、後期テーマ「日本人の国際競争力〜第2部〜」第3回「多神教の日本人」が行われた。
 講演は硫黄島の話から始まり、多神教と一神教の視点からの日米の違い、各地の宗教、農耕民族と狩猟民族の視点から見る国民性等を話した。また、今の世界の中で日本はどういう立場に置かれているか考えて欲しいとし「座標軸のない現在の日本はプラットホームの変化に対応できない」と危惧を投げ掛けた。
 聴講に訪れた西野香菜さん(国関・1年)は、「自分の知らなかった考え方を知り衝撃を受けた。日本の外交下手は、手腕だけでなく、国民性も関係しているというのは新発見」と感想を述べた。また、同じく聴講に訪れた三谷雄介さん(理工・5年)は、「自分の中にずっと残っていく授業。自分は理工学部なので専門は違うが、座標軸を作るという意味で大切なことを学べた」と語った。







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谷垣禎一さんが特別講演会
安倍内閣のアジア外交を評価

Photo  前財務大臣谷垣禎一氏による特別講演会「政治の責任」が1月15日、創始館カンファレンスホールにて行われた。【1月15日 NEWS立命=UNN】

 会場は詰めかけた報道陣、学生で溢れた。主催は福岡ゼミ。福岡ゼミでは現職の国会議員を呼んで授業を行っており、その一貫として本講演会は行われた。
 講演の中で谷垣前財務大臣はまずアジア外交について述べ、安部内閣の外交はうまくスタートしたと評価。北朝鮮問題について、日本は諸外国の関心である核・ミサイルに加え、拉致問題もあり、関心の温度差が生じている。「国民的な一致点を見つけ出して日本はいろいろな基礎的条件に汗をかくべき」と述べた。
 また、現在の安倍政権については「政治主導でやっていく以上、軋轢があるのはしょうがない。今後、どういう仕組みで政治を回すか点検が必要」と語った。
 講演後、福岡ゼミに所属する嶋田未来さん(産社・1年)は「あまり谷垣 さんのことを知らなかったが、右の人だけでなく左・中道の人を政治に巻き込むという姿勢に好感が持てた。社会保障をがんばって欲しい」と感想を述べた。

【写真】(1月15日・講演する谷垣前財務大臣 撮影=津川あゆみ)






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