地域医療の現状や問題点について現役医師が26日の県議会「安全・安心な大分づくり特別委員会」に参考人として出席し、意見を述べた。
出席したのは佐賀関病院(大分市)を運営する関愛会の長松宜哉理事長。長松氏は地域医療の現状について、勤務医が不足する一方、開業医との連携も不十分で、現場の医師が疲弊していることを指摘。「診療して、治って当たり前」など患者側の過度なニーズも挙げ「必要以上に疲労させないようにしないと、医者は現場から逃げてしまう」と危機感を示した。
今後のあり方については地域包括的な医療を提案。「医師に愛される病院・地域づくりが必要だ」と話した。
委員会では他に、豊後大野市の県立三重、公立おがた総合の2病院統合問題で、統合などを前提としない検討委員会を設置した経緯などが説明された。
毎日新聞 2008年2月27日