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糸魚川市:医師確保へ奨学金 地元希望の医学部入学生1人に、月30万円貸与 /新潟

 糸魚川市は、08年度から地元での医療活動を希望する医学部入学生に月額30万円の修学資金(奨学金)を貸与する方針を明らかにした。また、クリニックなどを新しく開設する場合は、医療機器の設置に1000万円を補助する。昨年6月の糸魚川医療生活協同組合「姫川病院」(糸魚川市大野)の閉院などで医師不足が加速し、地域医療に不安が増していることから、同市での医師の確保・定着を目指している。

 08年度の医学生向け修学資金の対象は1人。原則的に同市出身者で新年度に医学部に入学し、同市内での就業を考えている大学生に対し、月額30万円を最低6年間貸与する。在学生への対象拡大や所得制限など制度の具体的な内容については現在開会中の3月議会の可決後に検討に入る。

 また、検査技師や看護師をめざす学生に対する医療技術者修学資金(月額3万円)の貸与事業なども継続する。

 一方、新しく診療所を開設する医師に対し、1000万円を上限に医療機器の導入費用を援助する。開業医が少ないうえ、医師の高齢化も目立つ同市では、クリニックの増設も懸案で、外科、内科など救急医療にかかわる診療所を対象としている。

 同市健康福祉課の担当者は「どの程度の助けになるかわからないが、糸魚川市で医療活動をしたいというきっかけになれば」と期待を寄せる。【萩原滋樹】

毎日新聞 2008年2月27日

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