ここから本文エリア 常勤医4人退職へ 藤井寺市民病院2008年02月26日 藤井寺市立藤井寺市民病院(丸毛(まるも)俊明院長)で、外科、内科、小児科の常勤医計4人が派遣先の大学の引き揚げなどで3月末に退職することがわかった。小児科の入院の受け入れを中止するほか、医師不足が長引けば経営悪化のおそれもある。病院は老朽化が激しく、前市長が移転新築を打ち出したが、昨春の市長選で「凍結」を公約に掲げた国下和男市長が当選し、現在地での存続に向けた方策が検討されていた。 病院によると、非常勤医師の確保などで小児科以外の入院、外来の受け入れ態勢に当面大きな影響はないという。 同病院の収入はここ数年横ばいで、ベッドの稼働率も上昇傾向にある。病院事業会計は黒字だが、市は病院に毎年1億数千万円を繰り入れて経営を支えている。 同病院を巡っては昨春の市長選で、建て替え計画推進を目指す前市長と計画凍結を主張する国下市長が争った。現在は国下市長が当選後に立ち上げた有識者会議が病院の今後のあり方について検討をしており、月内にも耐震補強で今の病院を存続させる方針を打ち出す見通し。 民間業者の調査では、同病院の建物は震度6強の地震で倒壊のおそれがあり、補強工事に5億〜11億円かかると試算されているという。 丸毛院長は「派遣先の大学や退職する医師からは『新築移転の凍結で十分な治療を続けられず、モチベーションが下がった』と説明を受けた」と話す。国下市長は「新築移転はできないので、医療機器の整備や労働条件の改善などで医師を確保したい」としている。 マイタウン大阪
|
ここから広告です 広告終わり マイタウン大阪一覧企画特集
ここから広告です 広告終わり 朝日新聞社から |