2008年2月27日 9時25分更新
医師がいっしょに搭乗して患者の救急治療を行うドクターヘリが県内でも配備されるのに備えて八戸市でヘリコプターを使って冬場の運航について確認する試験飛行が行われました。
八戸市立市民病院を起点に行われたヘリコプターの試験飛行は、雪による悪天候が心配される冬場のドクターヘリの運航について調べるために実施されたもので、病院の関係者や救急救命士など6人が搭乗しました。
26日は、下北半島や青森市、それに日本海側まで飛行して移動時間などの確認が行われ、下北との間が20分、日本海側との間が、30分と想定よりも飛行時間は短かったということです。
また、患者を救急車からヘリコプターに移し、到着先の病院のスタッフに引き継ぐことを想定した訓練も行われました。
ドクターヘリは交通が不便な地域などから運び込まれた患者の救命率が高まることが期待され、青森県では早ければ来年1月から導入される予定です。
青森県のドクターヘリについては配備先をめぐって青森市の県立中央病院と八戸市立市民病院のどちらにするかで議論が続き、「運航や管理は県立中央病院が行う」ことになりましたが、具体的な配備先は明記されず、県立中央病院の準備が整わない間の運航などについては今後、決めることになっています。