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【社会】

3859人の資料を放置 薬害肝炎問題で厚労省

2008年2月27日 02時09分

 薬害C型肝炎問題で、厚生労働省が、血液製剤フィブリノゲンを投与された患者3859人の詳細な経過観察に関する資料を製薬会社が保管していることを2001年に知りながら、本人に知らせず放置していたことが26日、分かった。

 うち159人が肝炎の急性症状を発症。残る3700人は未発症だったが、C型肝炎は急性症状がなくてもウイルスに感染しているケースがある。医療機関での検査などの必要があるが、これらの患者が現在どうなっているか、厚労省は把握していないという。

昨年10月に発覚した薬害肝炎患者418人のリスト放置問題に続き、国の対応のずさんさがあらためて浮き彫りとなった形。

(共同)
 

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