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NYタイムズに買収攻勢 投資会社2社 株式19%保有

2008年02月27日01時15分

 米有力紙ニューヨーク・タイムズが「ヘッジファンド」と呼ばれる投資会社2社の買収攻勢を受け、資産の売却やネット報道の強化を迫られている、と同紙などが26日までに伝えた。昨年末から一般株式を急速に買い進め、保有比率は経営陣に匹敵する約19%にまで達し、4月22日の株主総会で取締役計13人のうち4人を送り込むことも検討しているという。

 大株主として急浮上したのは、ハービンジャー・キャピタル・パートナーズとファイアブランド・パートナーズで、合わせて19.03%の株式を取得し、タイムズのサルツバーガー会長らの保有比率と「肩を並べている」(同紙)。経営陣側は取締役9人の任命を実質的に支配しているが、ハービンジャー社などは残りの4人を交代させて経営刷新を迫る可能性があるという。

 ハービンジャー社などはタイムズが本紙に専念し、余剰とみられる資産を売却し、インターネットを舞台にしたメディアサービスを強化するよう主張している、と伝えられる。米活字メディアは販売部数は長期低迷だが、利益率は比較的堅調で格好の買収対象になっている。

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