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【社会】

けが人同伴、実は部内聴取 イージス艦衝突事故

2008年2月27日 02時12分

 イージス艦と漁船の衝突事故で、防衛省が衝突直前に交代した前任の当直士官だった航海長を事情聴取のためヘリコプターで移動させる際、第3管区海上保安本部(横浜)に対し「けがをした隊員に付き添わせる」と説明し、航海長をヘリに同乗させていたことが26日、関係者の話で分かった。

 航海長は東京・市谷の防衛省に19日午前10時ごろに到着。そのまま大臣室に呼ばれ、石破茂防衛相や増田好平事務次官ら幹部から詳細に事情を聴かれたという。

 けが人の付き添いを口実に呼んだ航海長から聴取していたことになり、海上幕僚監部の幹部も「だましたと言われたら謝るしかない」と認めた。防衛省はこの事実を公表しておらず、批判が一層強まるのは必至だ。

 事情聴取を行う事実を海幕は19日午前に3管本部側に連絡したとしているが、3管本部や横須賀海上保安部は否定。海上保安庁も事後連絡が「午後にあった」と違う説明をしており、防衛省の虚偽説明の疑いも浮上している。

(共同)
 

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