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【社会】下り車両40メートルオーバーラン 湘南モノレール 衝突直前、上りが停止2008年2月25日 朝刊
二十四日午前九時五十五分ごろ、神奈川県鎌倉市西鎌倉の湘南モノレール西鎌倉駅で、大船発湘南江の島行きの下り車両(三両編成)が約四十メートルオーバーランし、ポイントに接触して停車した。前方から湘南江の島発大船行きの上り車両(三両編成)が接近してきたが、約十五メートル手前で緊急停止し、正面衝突を免れた。 単線の同モノレールは駅部分で上下線が行き交う形で運行されている。 この事故で、オーバーランした車両に乗員・乗客二十四人が一時閉じ込められたが、最後尾の車両と接していたホームから、全員が自力で脱出した。また、対向の上り車両は、軌道上で宙づり状態となったため、乗員・乗客十八人が、備え付けの脱出用滑り台や消防のはしご車で、約一時間後に救出された。いずれもけが人はなかった。 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、重大事故に発展する恐れがあったとして、調査官二人を現場に派遣して調査を始めた。 湘南モノレールによると、オーバーランした下り車両の男性運転士は「駅到着前からブレーキの調子がおかしかった」と話しており、ブレーキ故障とみて原因を調べている。 事故後、全線で運休し、二十五日は始発から大船−湘南深沢間で折り返し運転を行うが、湘南深沢−湘南江の島間の運転再開の見通しは立っていない。 同モノレールは、鎌倉市の大船駅と藤沢市の湘南江の島駅を結ぶ全長約六・六キロ。全線単線で、レールに車両をつり下げた形で運行している。
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