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イスラエル:レゲブ首相府報道官、北朝鮮核の「流出」を懸念--毎日新聞と会見

 ◇「国際社会は圧力を」

 イスラエルのオルメルト首相と共に来日したマーク・レゲブ首相府報道官は25日、毎日新聞と会見し、北朝鮮の核開発能力が「中東の過激な体制」と結びつくことに強い懸念を表明した。核開発を進めるイランや、開発の疑いのあるシリアを意識した発言とみられる。オルメルト首相は27日に福田康夫首相と会談し、北朝鮮やイランに核開発を放棄させるため、一致して圧力をかけるよう求める考えだ。

 シリアでは昨年9月、北朝鮮の核施設に似た建物が空爆され、イスラエル軍の攻撃が指摘されている。レゲブ氏は「この件ではコメントできない」としながらも、「北朝鮮には中東に輸出されれば極めて大きな損害を与えるものがある」と指摘。「過激な体制下にある北朝鮮と中東の過激な体制の協力は望ましくない」と述べた。

 イランの核開発が「平和目的とは信じていない」と述べ、「03年秋に核兵器開発計画を停止した」との米機密報告書にも懐疑的な見方を示した。外交的解決に向けて国連安保理の対イラン制裁強化決議採択を求める一方、「イランの核武装はイスラエルにとって生存にかかわる脅威であり、断固阻止する。『すべての選択肢を保留すべきだ』とのブッシュ米大統領の発言に賛成だ」と述べ、軍事行動を排除しない考えを示唆した。

 福田首相とは中東和平交渉についても協議し、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義勢力ハマスの封じ込め強化を訴える。イスラエル首相の訪日は94年以来3度目で、前回から11年ぶり。【樋口直樹】

毎日新聞 2008年2月26日 東京朝刊

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