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南ア、ゾウの間引きを13年ぶりに再開 対象は7000頭?

2008.2.26 09:35
南アフリカの国立公園に生息するゾウ=07年1月(AP)南アフリカの国立公園に生息するゾウ=07年1月(AP)

 【ロンドン=木村正人】南アフリカ政府は25日、アフリカゾウ保護のため禁止していた間引きを5月1日から13年ぶりに再開すると発表した。アフリカゾウが増殖し、希少植物など生態系に深刻な影響を与え始めたという。動物保護団体は同国への観光をボイコットするよう呼びかけるなど反発を強めている。

 現地からの報道によると、同国ではアフリカゾウが8000頭にまで減少し絶滅の恐れが出てきたため、1995年に狩猟など間引きを全面的に禁止した。保護政策が功を奏して1万8000頭まで増殖したが、今度は過剰繁殖による被害が目立っているという。

 環境・観光省は、避妊などの方法では根本的な解決にならないとして間引きの再開を決定、「合理的であるだけでなく不可避」と説明している。ヘリからアフリカゾウの頭を狙って1発で仕留める方法がとられる。象牙販売を目的とする狩猟は禁止される。

 間引きの数値目標は公表されていないが、動物保護団体は「7000頭が対象になる」と推測。アフリカゾウは家族の絆(きずな)が強く、群れで行動する。間引き分する場合、残された家族に辛い思いをさせないため、群れごと処分するという。

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南アフリカの国立公園に生息するゾウ=07年1月(AP)
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