山形放送局

2008年2月26日 12時27分更新

医療ミスで医師を書類送検


3年前、鶴岡市の市立荘内病院で、40代の医師が手術を受けていた男性を誤って出血させ死亡させたとして警察は、この医師を業務上過失致死の疑いで25日、書類送検しました。

書類送検されたのは当時、鶴岡市立荘内病院の呼吸器外科に勤務していた40代の男性医師です。
この医師は、平成17年12月、70代の男性患者の右側の肺のがんを切り取る手術をしていたところ患者が肺動脈から出血を起こし、出血性ショックで死亡しました。

警察で調べたところこの医師は、がんを切り取りながら傷口を縫うことができる「自動縫合器」を使っていましたがそのカッターで、男性の肺動脈を2点5センチにわたり誤って傷つけていたということです。

このため警察は自働縫合器で出血させたのが死亡の原因になったとしてこの医師を業務上過失致死の疑いで、山形地方検察庁鶴岡支部に書類送検しました。

当時の医師が書類送検されたことについて荘内病院は「男性の遺族とは去年、およそ2000万円の賠償金を支払うことで示談が成立しており、今回の書類送検について特にコメントすることはない」と話しています。