総務省消防庁が昨年1年間について各都道府県に求めた救急搬送の受け入れ状況の実態調査で、愛知県は25日、最多で11回目の照会で受け入れ先の病院が見つかったケースがあったことを明らかにした。
県消防保安課によると、これは07年11月18日のケースで、「34歳の女性が暴れている」との119番で尾三消防本部(同県東郷町)が受け入れ可能な医療機関を探したが、医師不在などを理由に断られ、約1時間後の11回目の照会で私立の精神科病院が受け入れ可能と回答した。また調査では、重症以上の患者について5回以上受け入れ拒否をされたケースが10件あった。
また岐阜県消防課によると、同県の最多は照会8回目で、妊婦が搬送されたケースだった。重症以上で5回以上の受け入れ拒否は1件だった。【武本光政、中村かさね】
毎日新聞 2008年2月26日 2時09分