【北京25日共同】中国製ギョーザ中毒事件で、中国公安省と河北省公安庁、石家荘市公安局による合同捜査チームが、石家荘市にある製造元「天洋食品」の職員のうち、犯罪歴のある6人について集中的に捜査していることが25日までに分かった。中国の政府当局者が語った。
ただ、この当局者は「24時間態勢に近い任意聴取を行っているが、6人がギョーザに殺虫剤を入れた、などの具体的な供述をしているわけではない」としており、事件解決につながるかどうかはまだ分からない。
当局者は6人の捜査について「近く捜査結果が出ると思う」とも述べた。
また、中国公安省は刑事事件を主管する張新楓次官を18日に石家荘市の現地に派遣、同次官が捜査を直接指揮していることが分かった。日中関係への影響を考慮し、事件の早期解決を目指し捜査に全力を挙げている。
石家荘市当局者は先に、同事件は「職場の待遇などに不満を持つ人間の犯行」の可能性があるとしてる。