報道によると、深セン比亜迪公司の工員63人が食中毒症状を起こし、2人が亡くなった事件で深セン市龍岡区衛生部は、原因として食品か水が亜硝酸ナトリウム、すなわち工業用塩に汚染されていた可能性が高いと発表した。 亜硝酸ナトリウムは人体に入るとおよそ4時間後に、0.2~0.5グラムで中毒症状を起こし、3グラムで死に至る。白または薄い黄色で無臭、やや塩味がするが水に溶けやすい性質をもつ。
食中毒患者が出た食堂は、工場裏のいわゆる灯光夜市といわれる屋台群の中にある。工場の従業員数に対して社内食堂が足りず、多くの工員は不衛生と知りながらここで食事していた。事件発生後、100件あまりの屋台が封鎖された。 無許可営業の屋台だが、何度か営業停止にされながらまた営業再開し、繁盛していた。工場裏に100メートルにわたり広がる屋台は全て庄という男が元締めになっていて、庄も警察で事情を聞かれている。
死亡者の情報は一切公開されておらず、また現在も入院中の患者がいるにも関わらず、病院側は全員退院していると言って被害者の取材を拒否している。
比亜迪公司が工場を設立して4~5年なるが、この間この状況を改善してこなかったということです。事件が起こらなければ劣悪な労働条件は世間に知られることなく、改善されないのですね。 |