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宇宙開発委員会

2002/02/06 議事録
第5回宇宙開発委員会議事録

第5回宇宙開発委員会  議事録

1. 日時  平成14年2月6日(水)14:00〜14:55
   
2. 場所  宇宙開発委員会会議室(文部科学省別館  11階)
   
3. 議題
(1) H−2Aロケット試験機2号機の打上げ結果について(速報)
(2) 高速再突入実験機(DASH)について
(3) ピギーバック衛星の考え方について
(4) その他
   
4. 資料
委5-1-1 H−2Aロケット試験機2号機の打上げ結果について(速報)
委5-1-2 「つばさ」のロケットからの分離後の状況について
委5-2-1 高速再突入実験機(DASH)の結果について
委5-2-2 高速再突入実験機(DASH)の現状について
委5-2-3 高速再突入実験機(DASH)について
委5-3 (八坂哲雄特別委員からのコメント)
委5-4-1 宇宙開発の現状報告
委5-4-2 第4回宇宙開発委員会議事要旨(案)
   
5. 出席者
宇宙開発委員会委員長 井口雅一
宇宙開発委員会委員 川崎雅弘
栗木恭一
五代富文
立川敬二
文部科学省研究開発局長 今村努
        〃     大臣官房審議官 素川富司
宇宙開発事業団理事 三戸宰
        〃            プロジェクトマネージャー 渡辺篤太郎
衛星総合システム本部副本部長 片木嗣彦
宇宙科学研究所教授 上杉邦憲
文部科学省宇宙政策課長 芝田政之
        〃     宇宙開発利用課長 大塚洋一郎
        〃     宇宙政策課調査国際室係長 北村武紀
   
6. 議事内容
【井口委員長】  全員お集まりですので、第5回の宇宙開発委員会を始めます。
  議事次第に従いまして、最初の議題がH−2Aロケット試験機2号機の打上げ結果について、宇宙開発事業団の三戸さん、プロジェクトマネージャーの渡辺さんに速報をお願いいたします。ほぼ成功ということで、大声でおめでとうと言えないのが残念でございますけれども、ひとつ速報をお願いいたします。

【三戸宇宙開発事業団理事】  それでは、ビデオから最初にお伝えしたいと思います。

【渡辺プロジェクトマネージャー】  簡単に5分ほどのビデオですので、説明させていただきます。これは機体移動、2月3日の午後11時頃の画像でございます。天候は支障がないというより、非常に理想的な状況でして、御覧のように晴天ですし、また、風も非常に穏やかでした。小さな固体モーターが2本、ここに見えますが、そのうちの1本と、相手側、裏側の1本、2本はここで切り離します。こちらの画像ですと、SSBの点火が非常によく御覧いただけます。これがつきますと非常に加速度が大きくなって、画像でも御覧いただけると思います。
  これはフェアリングの中の画像ですが、カメラは前方を向いております。この後、次に下部フェアリングの内部が映りますが・・・失礼しました、これは1、2段分離です。後ほど下部フェアリングの内部が映りますが、それもカメラは前方を向いております。カメラが非常に機体の隅の方にありますので、ここに見えているのがMDS−1です。分離していきました上にDASHが乗っているということですが、画像が非常に不鮮明でなかなかわかりにくくなっています。これはMDS−1の分離です。衛星の要求から太陽方向を向いて分離する要求になっていますので、ちょっと見にくい画像ですが。
  簡単ですが、以上です。

【三戸宇宙開発事業団理事】  それでは、お手元の資料に沿って御説明いたします。表紙を1枚開けていただきます。2号機の目的及び結果概要でございます。目的につきましては、もう皆さん御存じのとおりなので省略いたします。
  結果概要ですが、2番からいきます。ロケットは予定された飛行経路を順調に飛行し、第2段ロケットは静止トランスファ軌道に投入されました。リフトオフから46分51秒後にMDS−1を分離したことを確認いたしました。飛行中におきましては、固体補助ロケット及び改良されたLE−7Aエンジンを初めとし、飛行中の技術データを取得いたしました。さらには第2段の再々着火予備試験も良好にデータを取得いたしました。
  なお、打ち上げ後、約30分に予定されておりましたDASHについては、分離信号が確認されませんでした。
  次の2ページです。打ち上げシーケンスですが、これにつきましてはMDS−1分離が約9秒予定より遅れまして分離されております。ここにそれぞれのイベントにおける状態が書かれております。
  次のページにいきます。軌道投入精度ですが、これはMDS−1分離時のものでございます。MDS−1の追跡データより決定された値でございまして、遠地点、近地点、軌道傾斜角ともそれぞれ予測していた最大誤差の数分の一という状況で、2号機につきましてもいい軌道に入ったということでございます。
  それから、4ページにいきます。飛行経路でございます。上が慣性速度、下が高度でございます。慣性速度につきまして、1段において1号機と同じですが、若干下回っているという状況でございます。あとは、1段での速度が若干少ないところを2段でカバーして、軌道としては正常な軌道に投入したということでございます。もちろん、1段の速度誤差につきましても、予測している範囲内でございます。
  5ページにいきます。カウントダウン作業における状況ですが、特記的なところを2つ挙げております。機体は入っておりません。一つは、サンチャゴダウンレンジ局に一部受信不良がありましたが、これにつきましては打ち上げ時には予備品と交換して良好に受信ができております。
  それから、打ち上げ直前に海上警戒区域への船舶侵入がございました。これは外国の船舶というふうに聞いております。それにつきましても、打ち上げ時には警戒区域外に出て打ち上げが行われました。
  6ページです。今後の予定ですが、2号機の飛行結果については、詳細評価をこれから行います。
  なお、DASHの未分離については、2月4日に宇宙科学研究所内に設置されました「高速再突入実験(DASH)調査特別委員会」にNASDAも参加し、原因究明に努めていきたいと思います。
  以上でございます。

【井口委員長】  どうもありがとうございます。
  それでは、御質問、御意見をいただきます。

【栗木委員】  たしか打ち上げの事前に渡辺さんが作られた達成度というのがあって、いろいろな技術項目を、こういうものを取得していきます、これも今度の打ち上げの目標ですということをたしか言われたと思ったんです。今回のこれに入っておりませんけれども、また別の機会に報告があったときには、その表でもって、どことどことどことがきちんと取れたということをむしろ報告していただいて、その事前に示した表との対応を示されるのが一番よろしいんじゃないかと思います。お願いいたします。

【渡辺プロジェクトマネージャー】  はい、わかりました。

【井口委員長】  打ち上げの後に、ともかくDASHの問題がありますから、100点満点でないことはたしかなんですけれども、多くの人が80点とか90点とかいろいろなことを言っておられて、やっぱり一般の人から見ると、そういう表現というのはわかりやすいということがあるんだろうと思うんですね。前に、この次に話される上杉先生がETS−8に関して、ここまでいけば何点という評価の方法を提言しておられるんですね。そして、まだそうするとは決まっていないんですけれども、そういう言い方も一つの手かなと。例えば入学試験にしても、最初に試験をする前から、1問は何点、2問は何点という、後からやるというのはフェアじゃありません。そういう言い方をしておくこともあるわけですね。まあ、これになじむかどうかわかりませんけれども、今の栗木委員の発言にも関連して、これから少し検討する価値はあるのではないかと思います。

【三戸宇宙開発事業団理事】  試験機2号機まで終わりましたので、3号機から10機ということで、そういうことも含めて考えていきたいと思います。

【川崎委員】  今の委員のお話に賛成なんですが、今回の混乱の原因は、ちょっと専門用語が多過ぎたんでしょうね、「ピギーバック」という・・・。そういうことについてもやはり、打ち上げ前から明確に評価の対象外であるのかないのか、その辺りも含めてきちんとやるようなことを少し決めていかないといけないなと痛感しています。もともと、日本は割合自虐的なところを非常に喜びますので、外国のことだとあまり言いませんけれども、日本人のことは悪く言うのがはやりみたいになっている。要するに、全体的に国際的に与えるインパクトということも考えていただかないと、外国からはお祝いの言葉が来るわけですけれども、日本では何かお祝いの言葉を言いにくい雰囲気になっていたような気が私は率直にしておりますが。

【井口委員長】  五代委員の豊富な御経験の中から御感想はいかがですか。

【五代委員】  私は相乗り小型衛星の推進をずっとやってきたわけです。これはいろいろな実験、たまたま八坂さんのペーパーがあって、私、全く同意見なので、それを申し上げようと思っていたけれども、八坂さんが書いてあるから。

【井口委員長】  後で。

【五代委員】  はい。いいと思うんですが、まあ、小さいのから大きいのまであるにしても、いずれにしても飛行機会をできるだけ早く頻繁に与えて、宇宙技術を早いところ実証していきましょう。あるいは学生ならもっと楽しくやりましょう。そういう目標だと思うんです。ですから、今度みたいなことで、そういうような向きが冷えるということを、私は一番恐れている。私は御存じのように国際宇宙連盟の会長もやっていました。国際的に言えば、この今回の話というのは日本だけの話で、世界ではそういうことはありません。ということが私の感想です。

【井口委員長】  議題の3番目でその点を取り上げたいと思いますので、よろしくお願いします。

【五代委員】  全く別でいいですか。

【井口委員長】  どうぞ。

【五代委員】  私、前からテレビ画像などの画像というものが非常に重要だということで、カメラを搭載しようと提案してきましたが、だんだん増えてきました。これがあると、ポイント、ポイントの何かデータをとったとか、どういうふうに操作がうまくいったとか、いかないとかいったことよりも、本当にわかるわけですね。ですから、より一層画像の取得を増やしていただきたい。
  それともう一つ、これら画像をもっと一般的に、これはコマーシャルに合わないかどうか知りませんけれども、いろいろなところに使ってもらえるんじゃないかと思っているんです。御存じのようにテレビではアポロのサターン5型の、今から30年も前の分離の写真が出ているんですが、私は、ある種の興味を持たれる方がおられるんじゃないかと。ですから、教育も含めて、ともかく自由に使っていただくと。こういうのがありますよというのをひとつ皆さんにできるだけ、宣伝と言うとおかしいですけれども、啓蒙していただいたらどうかと思いますが。

【三戸宇宙開発事業団理事】  持ち帰って広報ともいろいろ相談したいと思います。

【五代委員】  どうせただでしょう。

【井口委員長】  技術的なことですけれども、最初、発射してすぐのとき、何か回転する感じがするんですけれども、ロール制御というのは……。

【三戸宇宙開発事業団理事】  しています。

【井口委員長】  あれは制御しているんですか。

【三戸宇宙開発事業団理事】  しています。

【井口委員長】  そうですか。
  それから、SRBは、あれは回収できるんですか。

【三戸宇宙開発事業団理事】  SRB−Aにつきましては海の中に潜ります。ですから、あれは回収はできません。それは1号機で確認しました。ただ、今回、フェアリングにつきましては回収をいたしまして、3分の2程度の部分を回収いたしました。ただ、あと残りにつきましては、どこか漂流しているということで、それについてはまた新たにどこかで見つかれば回収しますが、まあ、今のところ、今回、3分の2、初めてですから、ある意味では画期的なことですけれども、ミッションじゃありませんから。今後さらに回収できる方策をいろいろ考えていきたいと思っています。

【川崎委員】  落ちた水域はそんなに深くないでしょう、SRBの第1段は。

【三戸宇宙開発事業団理事】  あれは粉々になっちゃう。

【渡辺プロジェクトマネージャー】  そうですね、海面に衝突したときに壊れて。

【三戸宇宙開発事業団理事】  あれは前回、写真では撮りまして、こんな粉々じゃ拾ってもしようがないなというので。

【井口委員長】  たしか前回でしたっけ、試験のときかな、ノズルの侵食が予想より大きいということがありましたね。だから、拾って検査できれば一番確実かと思ったんですけれども、まあ、なかなか。

【三戸宇宙開発事業団理事】  そうですね。我々も、そういう技術的な意味として、ノズルがちゃんと拾えればいいかなと思ったんですけれども。

【井口委員長】  だけど、それはちょっと難しい。

【三戸宇宙開発事業団理事】  ええ、難しいですね。

【井口委員長】  あとほかにいかがでしょうか。よろしゅうございますか。では、どうもありがとうございました。
  それでは、片木さんから「つばさ」のロケットからの分離後の状況について御報告お願いします。

【片木衛星総合システム本部副本部長】  それでは、お手元の資料に従って御説明いたします。衛星総合システム本部の片木でございます。
  MDS−1、「つばさ」と命名いたしましたけれども、ロケットからの分離後の状況ですけれども、1ページの上の現状のところに書いてありますとおり、所定の軌道に投入されまして、その後、クリティカル・フェーズの運用すべてを今朝ほど正常に終了いたしました。表1の方ですけれども、ロケットから分離いたしました後、4日の13時42分、これは日本時間ですけれども、太陽電池パネルの展開を行いました。正常に1,056ワットの電力を発生しております。ここに注記がございますが、後ほど簡単に御説明いたします。その後、スピンアップ、初期太陽補促を経まして、今朝ほどといいますか、本日の1時52分に磁力計マストの伸展を行いまして、今朝の6時にこのクリティカル・フェーズの作業が終了したということを確認いたしました。
  先ほどの注記でございますけれども、太陽電池パネルの展開につきましては、発生電力等により正常に展開できたということを確認いたしましたけれども、一つの展開の確認手段でありますラッチ信号、これはマイクロスイッチなんですが、6個のうち一つが確認できなかったということで、その後、搭載したカメラの画像を直ちにダウンロードしまして画像を見ましたところ、やはり展開は完全だということを改めて確認しております。画像は後ほど御紹介いたします。
  それからもう一つ、シャント、これは余剰電力を消費して、供給電力を安定させる装置がございますけれども、その温度が若干予測値を超えていました。しかしながら、機器への影響はないということで、現在、状態をモニターしている最中であります。この2点が、いわば想定しているところからちょっとずれたという2点でございますので、御紹介させていただきました。
  今後の予定なんですけれども、次のページに移りますが、明日から徐々にミッション機器の電源を投入いたしまして、機能の確認をしてまいります。そして、2月14日にこれらの確認が終わって、15日から定常段階に移行する運びとなっております。
  それでは、4ページを先に見ていただきたいんですが、これが「つばさ」の軌道上の展開図です。モニターカメラがそれぞれ3機ついていまして、2機でパドルを、1機で先ほどのMAMといいますか、伸展マストのモニターをしております。
  1ページ前に戻っていただきまして、3ページに太陽電池パネルの、これは2の方なんですけれども、それの軌道上の様子が見てとれます。左側の丸で囲ったところがラッチ信号が確認できなかったところでございますけれども、御覧のとおりきれいに開いております。
  それから、最後のページに磁力計マストの伸展の状態が映されております。これもきれいに展開していることが確認できます。
  御説明は以上でございます。

【井口委員長】  ありがとうございます。
  御質問、御意見をいただきます。五代さんが言われたみたいに、画像があると極めて明確にわかりますね。

【栗木委員】  今までよりもまたよく撮れていますね。

【片木衛星総合システム本部副本部長】  そうですね。はい。これはよく撮れています。

【五代委員】  ピントもよく合っているんですね。

【井口委員長】  太陽電池がよく見える。

【片木衛星総合システム本部副本部長】  たまたま、太陽電池パネル、御存じのとおり、太陽の方に向けておりますので、光がよく当たっていますので。

【井口委員長】  これは大体1年。

【片木衛星総合システム本部副本部長】  はい。寿命といいますか、ミッション期間は1年を予定しております。

【井口委員長】  これの評価というのは1年後にするということになりますね。

【片木衛星総合システム本部副本部長】  はい。

【井口委員長】  いかがでしょうか。よろしゅうございますか。では、どうも御苦労さまでした。
  それでは、議題の2番目が高速再突入実験機(DASH)について、宇宙科学研究所の上杉先生にお願いいたします。よろしくお願いします。

【上杉宇宙科学研究所教授】  宇宙研の上杉でございます。
  御承知のようにDASHにつきましてはまことに残念な結果に終わっております。いろいろ御面倒をおかけしておりますけれども、その点につきまして委員会資料5−2−1から3までの3枚の発表文が出ておりますけれども、これに沿いまして状況を御説明したいと思います。
  最初に申し上げますのは、実は今朝まで最終的にDASHのモニターをして確認しておりましたので、現地で作業しております者がまだ帰ってきておりませんが、資料として発表文というだけで失礼させていただきますけれども、その点はお許しいただきたいと思います。
  最初に5−2−1に出ております発表文は、打ち上げの日の夜になりまして、サンチャゴ局でDASHの信号を確認した後、出したものでございます。そこまででわかりましたことは、先ほどH−2Aの打ち上げの報告の中にございましたように、DASHがH−2Aの下部フェアリングについております台座と申しますか、アダプタに乗っておりましたけれども、これが打ち上げ後30分後に切り離される予定でございましたけれども、どうも切り離れていない。その信号が返っていないということで、夕方に始まりましたサンチャゴ局での受信で、そのデータをまず確認いたしました。その結果、DASHに対しまして打ち上げ時にH−2A側から切断のシーケンスを始めなさいという信号がまず送られますけれども、それを受け取ったというアンサーがDASH側に届いていない。DASH側がそれを認知していないということがDASHのサンチャゴ局で受けましたテレメータデータからはっきりいたしました。
  そのほか、姿勢も当然切り離れていれば、その後のシーケンスが作動してスピンアップされてちゃんと飛んでいるわけでございますけれども、それが約30秒に1回ぐらいのタンブリングと申しますか、首を振りながらゆっくりと回っているというような状況があるということからも、その台座から分離していないということがこのサンチャゴのデータからほぼ確実になりました。そのことを書きましたのが最初の発表文でございます。その時点で既にDASHがちゃんと分離されていないということがわかりましたので、宇宙研におきまして調査委員会を設置して、速やかに調査を行いたいということを決めまして、そのことも発表文に掲載しております。
  続きまして、その後、当日、2月4日の深夜23時半頃から2月5日の6時ぐらいまで、夜中の間ずっと内之浦の鹿児島宇宙空間観測所から、いわゆる可視の状態に入りますので、そこでさらにデータを取得いたしました。その結果が発表文の2番目、5−2−2という資料に出ておりますけれども、軌道につきましては、H−2Aにより予定どおりの軌道に入っているということはもちろん確認されております。それが(1)のところでございます。それから、(2)に書いてありますのは、サンチャゴで首を振っているということが確認されましたけれども、さらにそれは当然、内之浦でもそういう状況のままであるということが確認されました。(3)でございますけれども、そのほかにつきまして、いわゆるDASHの衛星としての機能、切り離れてはおりませんけれども、DASHの衛星としての機能は、内之浦におきましてテレメータデータとしてすべて取得することができました。衛星のチェックアウトも行いました。今にして思いますと大変悔しいんですけれども、このDASHの衛星としての機能は全く正常でございました。完全に働いておりました。その辺が大変残念なことでございました。
  その辺りを精査いたしまして、何とかこれを台座から切り離すことができないかという試みをいたすことといたしました。先ほど申しましたように、ロケット側から受ける信号というのは、切り離しそのものの信号ではなくて、切り離しのシーケンスを始めなさいという、いわゆるENABLEといっておりますけれども、これはDASHにはいろいろ点火系ですとか、固体モーターを積んでおりますので、地上における安全ですとか、もちろんフライト中の安全も含めまして、間違ってもそれが働いてはいけないということで、安全のためのブロックがかけてあります。それを解除してセパレーション及びその点火系のことを始めてよろしいというのがENABLEの信号でございまして、これが打ち上げ中に切断の・・・実際の秒時でいきますと、切断をする7秒前にようやくそれを解除してもらう、その信号が送られるわけですけれども、その信号自体がDASHとしては認知できなかったということで、したがって、その後の・・・それが解除されませんと、DASH側で幾ら切断しよう、点火をしようとしても、そういう機能がもう働かないわけですね。
  ですから、当然の結果として、今、その信号を受けていないわけですから、切り離しの作業も行われずに台座についたままで、ロケットからは切り離されましたけれども、台座がついたままの状況になっているということですので、これが解除されておりませんので、切断させるということが大変、論理的に考えれば不可能なわけですけれども、この第一可視におきましては、それをブロックがかかっているということはわかっておりますけれども、何とか、切断のコマンドは地上から衛星に対して送ることができますので、ブロックがかかっている状態ではありますけれども、努力としてコマンドを送って何とか切断させることができないかということを試みたのが第一可視でございます。そのあたりが発表文の下から2番目のパラグラフに書いてあるところでございます。ですけれども、結果的には、まあ、そういう言い方が適当かどうか知りません。当然のことでありますけれども、分離はできなかったということでございます。そこまでが2月5日の朝までの第一可視のところで行った作業でございます。
  この状態で、先ほど言いましたように切断が大変難しいということがわかりました。本来ですと、ここでギブアップということでございますけれども、なお半日検討いたしましたのは、そういう状況下において、すべてが論理的に進んでいるわけですけれども、その論理を破るような手で、何かコマンドを送ることによってさらに分離をするというような可能性がないかということを最後の努力としていたしました。それが昨日の朝から夕方にかけましてやった作業でございます。これは机上で検討したということでございます。
  具体的に言いますと、DASH側のDPU、中央処理装置といいますか、搭載計算機と言っているわけですけれども、そこから切断、切り離しの信号を出すわけですけれども、その上流で、先ほど来言っておりますように、それを働かせてはいかんというブロックがかかっているわけでございますから、そのブロックを回避して何とかコマンドで切断の作業ができるような可能性はないかということで、DPUの論理回路の方まですべてチェックをいたしました。先々日の記者会見のときに、ある記者さんから大変いい例を言っていただきましたけれども、いわば現状ではかぎがかかっているような状態で、その奥にあるものに触ることはできないわけであります。それでは、そのかぎを回避して裏口からとか、抜け道からとか、本来、おかしなことですけれども、この最後の手段としてそういう手はないかという道をきのう一日夕方まで検討いたしました。
  逆に言いますと、そういうことが見つかるというのは、これはDPUの計算機の設計からいくと本当はいけないわけですね。設計ミスということになりますので、本来見つかるわけはないわけですけれども、その努力をいたしました。その結果として、当然ではありますけれども、計算機は設計どおりちゃんとできておりまして、そういう抜け道はないという結論に達しました。ということで、ついに昨日の夕方でございますけれども、切り離しが不可能であるという決断をせざるを得なくなりました。この3つ目の発表文でございますけれども、そのようなことが書いてございます。DASHを台座から切り離すことができなかったことで、これは最終的に軌道を変更して大気圏に再突入するという実験でございますので、この台座がついたまま、おかしな姿勢で飛んでいるという状況では、決してこの再突入の実験というのは不可能でございますので、これをもちましてDASHのミッションは達成不能という判断をいたしまして、ミッションを中止するという決定をいたしました。
  なお、なぜその切り離しを許可する信号をDASHが受け取れなかったかということにつきましては、原因を究明していくということになろうかと思います。それにつきましては、このミッションを担当いたしました宇宙研、このDASHにつきましては宇宙研の担当でございますので、宇宙研におきまして、その原因を究明する特別委員会を先ほども申しましたけれども設置いたしまして、今後、早急に検討したいと思います。これにつきましてはメンバーとしましては、宇宙研の担当の者ももちろんでございますけれども、NASDAの御協力を得まして、NASDAからも現在5名程度と考えておりますけれども、御参加をいただきまして、協力して原因を究明していくということを行おうと思っています。そのほか、各大学等のこの専門の方々を入れまして、そういう形で調査特別委員会というものを作っております。
  予定としましては、まだ外の方々の御同意を完全には得られていない状態なので、調査等、もう走り出しておりますけれども、正式にまだ第1回を開いておりませんが、予定としましては、できれば来週中にでも第1回を開きまして、早急にこの原因についてNASDAさんと協力しながら原因を究明していきたいと考えております。
  以上でございます。

【井口委員長】  ありがとうございます。
  それでは、御質問、御意見をいただきます。原因調査というのはやってみなければわからないんですけれども、大体どのくらいの期間でまとまるのでしょうか。

【上杉宇宙科学研究所教授】  ある意味ではかなり、原因となる場所は絞られておるわけでございますね。最初に切断しなかったということを聞いたときには、切断機構はどうかとか、加工品がどうのということをちょっと心配したわけでありますけれども、先ほど申しましたように、そこまでは至っていなくて、切断の作業を開始しなさいという信号をDASHが受け取っていない。ロケット側からはそれをある意味では出したというようなアンサーもあるようでございますので、結局、その間の問題であることに場所的には絞られております。調査検討する部分というのは限られていると解釈しておりますので、できれば今年度内には少なくとも結論を出して御報告をすると。それから、対策も含めて御報告をしたいと思っております。

【川崎委員】  地上には一種の、これは本番以前のモデルみたいなものは地上に一部残っているわけですよね。

【上杉宇宙科学研究所教授】  いえ、これはロケット側と衛星側両方にわたりますけれども、そういうものは残っていないと思います。

【井口委員長】  ほかにいかがでしょうか。
  それでは、宇宙開発委員会としての取り扱いをお話しさせていただきます。このDASHにつきましては、実験衛星でありまして、その調査活動も学術研究の一環として自主的に進められることが望ましいと考えます。それから、今後、大学などによってピギーバック衛星の打ち上げ計画が多く予定されております。このような活動を促進いたしたいという考えがあります。こういうことを踏まえまして、今回は宇宙開発委員会が直接このDASHの原因究明に当たるのではなく、宇宙科学研究所の調査にゆだねまして、その結果を宇宙開発委員会に報告していただきたいという考えでございます。その報告を伺って、宇宙開発委員会としては調査が適切に行われていることを確認、評価し、必要に応じて教訓事項を今後の計画に反映させるよう措置を講じたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
  では、以上でこの議題を終わりたいと思いますが、よろしゅうございますか。では、上杉先生、どうもありがとうございました。
  さて、この宇宙開発委員会に、1月16日に九州大学の八坂先生においでいただいて、大学衛星コンソーシアムについて報告を受けました。そのときに八坂先生からH−2Aによるピギーバックの打ち上げを定常化してほしいという大変強い要望を受けました。今回のDASHの問題に絡んで、その打ち上げの翌日に、お手元の資料5−3にありますようなファックスを送ってきてくださいました。これはお読みいただければわかるんですが、今回のミッションのトラブルによりまして、今後、ピギーバック衛星の利用促進に影響を与えるようなことがあっては、幅広い利用開拓や宇宙教育にとって大きな損失であるという、そういう考え方に基づいて、ここに書いてあるような提言をされております。
  いつか八坂先生にここに来ていただいて、この問題をもう少しじっくり議論したいと思いますが、この八坂先生からのファックスを簡単に御紹介いたしますと−−失礼、その前に、実はピギーバック衛星につきましては、次回、あれは……。

【川崎委員】  ADEOSのときですね。

【井口委員長】  ADEOSですか。クジラを追跡するというピギーバック衛星を搭載する予定です。それから、その次に外国のも含めて3件、ピギーバック衛星を載せるという計画になっております。そういうことでピギーバック衛星の搭載というのがこれから定常化していきますので、そこでピギーバック衛星とはどういうものを言うのか、それを搭載するときの条件はどうするのか、そのあたりをしっかりと決めてほしいというのがこの八坂先生のファックスであります。
  そのポイントは、簡単に申しますと2ページ目に書いてありますが、2ページ目の上から五、六行目、5)、要するにピギーバック衛星の技術基準を作成してほしいという点です。これは基本的にはメインミッションに影響がないことを保証するようなものでなければいけない。それから、7番目にありますように、ピギーバック衛星側は打ち上げ時期、軌道、その他の技術的希望を提示するけれども、ロケット側はこれらを一切保証しない。例えば今回も一日ずれたわけですけれども、一日ずれたからといって、そのためにピギーバック衛星側が損害を受けたとしても、それは保証しないとか、それから、8)に書いてありますようなピギーバックのミッション成否はあくまでもピギーバック衛星側の責任であるというようなことで、つまり、メインのミッションには一切影響を与えないような形でペイロードに余裕があれば載せる、という条件。
  これは大学の先生方が、日本だと多分、科研費で参加するというようなものでしょうね。だから、ここまで言えるのかどうかわかりませんが、数千万円ぐらいの規模なんだろうと思うんです。そういうものを気軽に載せる。したがって、相当大きなリスクはあるけれども、それはピギーバックを載せる側の責任だと。ピギーバック衛星を確実に打ち上げるために、例えばいろいろなところを多重系にするとか、いろいろなことを要求したら途端に高くなってしまって、全く大学の人たちが気軽に載せるという趣旨が失われてしまうわけですね。その辺が大変大きなポイントでありまして、そういったことを早く決めてほしいというファックスでありますので、議題の3番目になりますけれども、ピギーバック衛星の考え方について、八坂先生のこういう御提言をもとに御議論いただければと思います。
  いかがでしょうか、御検討ください。

【川崎委員】  今の問題は、私、先ほどの五代さんの発言にもあるとおり、私は宇宙開発利用がどんどん進化して広がっていくためには、こういう後継者がどんどん出てくることが大事だと思うんですね。八坂先生の御提案は、先生が組織しておられる大学衛星コンソーシアムをベースにされているんですが、多分、独立法人になった旧国立研究所でも関心のある、観測系でいろいろなことを考えておられるところもあったりするので、むしろ普遍的にメインペイロードに積んだ場合でも余裕があるときには、こういうピギーバックというのを誰でも、まあ、外国人にまでするかどうかは非常に難しい問題で、検討が要ると思いますが、日本の国内でそういう試みがある方は提案をしておいていただくというオープンな態度で広げた方がよろしいんじゃないかと今考えております。だから、そういうことも含めて少し基準を考えるということにしたらいかがかと思いますが。

【栗木委員】  私もこのピギーバックという話は、宇宙開発に携わる者には割に、この言葉の定義になれているといいますか、そういうものだということが親しみを持つと同時に、もう定義そのものもうのみにしているというところがあったかと思います。
  このほかにスペースシャトルではゲートウェイスペシャルというのを用意しまして、すき間があって、なおかつ重量も、場合によってはマスバランスをそれでとるというような便宜的・科学的な手段として、ペイロードを提供するということもあります。そうしたものはNASAの中に申し込みのルールがもうできておりまして、こういう審査を経ること、こういう条件を満たすことというのは書かれているわけですので、今後これをピギーバックにアプライしますと、どういう条件を満たすべきかということをNASDA側できちんと用意して、なおかつ、それはNASDAの中で、その条件を満たしているかどうかということを精査した上で、順番待ちの列の中に加えていくというようなことをきちんとやって、なおかつ、それを教育関係者にも知らせるという手段をとるのが一番よろしいんじゃないかなと思います。

【川崎委員】  その際、やはりメインペイロードとの関係で、成否の評価のときにどういう扱いをするかということも、その中ではっきり事前に決めておいて公表しておくことが誤解を招かないいい方法だと思うんです。今まではこんな機会、なかったですからね。

【五代委員】  教育だけでなくて、会社も含めてこういうのを早く知りたいとか、そういうのがあるわけですね。ピギーバックって、もともとアメリカで始まりました。TRW社の小さい衛星をいっぱい載せてやったわけです。今のNASDAとユーザーとの間で、今まで何もその基準、決まりがなかったわけではありません。ここにあるように、細かくはないけれども、八坂さんが書かれたようなことの基本的なところは合意がされていて、それで進めているわけですね。これは協定なのか契約なのか私は覚えていませんが。実際に今まで、一番最初がH−Iの1号機で航空宇宙技術研究所のものが載りました。その次にまたもう一つ同じような航技研のものが載りました。それから、その前から、アマチュア無線の「ふじ」という、これが2つありました。それで、機会としてはできるだけいろいろと打ちたいわけですね。能力的には、こういうピギーバックのような小型衛星から見れば十分能力がある、スペース的にも余裕があるということですから、今のルールが中だけじゃなくて、さらに外にもあまねく知ってもらうというのが非常に重要で、さっき話が出ていた企業とか何かも含めた、その後、料金がどうだなど何かいろいろあるけれども、基本的にはこれは無料に近いようなものだと思うんですね。これを是非促進するような前向きな考え方で基準等を作っていただきたい。
  それから、周りの方にも理解していただきたいのですが、実は今度の場合でも本衛星とこの衛星が、実は説明資料を見ると、ほとんどどっちがメインだかわからない。もちろんそれぞれ、DASHをやられている方はDASHが重要だということであるから、資料もちゃんとしています。どっちが、何にウエイトがあって、何が本当で、おまけとは言いませんけれども、いわゆるピギーバックの性格を持っているのは何だということもだんだんわからなくなっているような感じがするんですね。だから、このような企画というか、基準というのをちゃんとやるというのは大変にいいことだと思います。

【井口委員長】  もう既に何機かピギーバック衛星を打ち上げたというお話ですが、みんなうまくいっているんですか。

【五代委員】  基本的にはうまくいっていますね。

【川崎委員】  私の知っている限りではうまくいっていますね。一番受けたのがアマチュア無線衛星だったと思います。

【五代委員】  そうですね。

【立川委員】  アマチュア無線もおやりになったら、民間企業や研究所が、研究的なものについては大いにそういうところを利用してもいいんじゃないかと思いますので、是非オープンにするように早くルールを公開していただいたらいい。

【川崎委員】  そうです。どこへ提案したらいいかというのがわかるようにすれば、それが一番大事なことだと思います。

【井口委員長】  これは早急に数カ月のうちに。

【川崎委員】  基本原則はメインペイロードがあるわけで、それを妨げないということを大前提で考えていただかないと、ペイロードを押しのけてということにはならないわけですからね。

【五代委員】  それは非常に明確に、当事者間ではなっているんですね。

【川崎委員】  そうそう。

【五代委員】  だけど、周りの方にまで、あまねくそう認識されているかというと、それがちょっとわかりません。
  あと、例えば外国のものでも、FedSatというオーストラリアの建国200年記念の衛星などもありますし、アジア太平洋地域の衛星とか、学校、研究所、先ほどおっしゃった民間がずっと試験をしたりとか、ウェイティングリストを作って、機会があればどんどん打っていくということが望ましい。

【川崎委員】  ですから、できるだけ、透明化する以上は、あるルールを透明化しておかないといけないので、それが構造改革の第一歩でしょうけれども。

【栗木委員】  さっきのNASAのゲートウェイスペシャルなんかは、フェデラル・レギュレーションというNASAの料金表を書いてある。そこへゲートウェイスペシャルは幾らで、どういう条件でと書いてあるんですね。そういうことがきちんとされていることが重要。

【川崎委員】  そういう意味では、今回、いい経験かもしれません。教訓と言ってしまうと申し訳ないけれども。

【井口委員長】  よろしいですか。

【栗木委員】  はい、結構です。

【井口委員長】  それでは、八坂先生を交えて、また機会があればここにも来ていただいて、ルール化を早急にするようにいたしたいと思います。
  それでは、その他でございますが、宇宙開発の現状報告、事務局の北村さん、お願いいたします。

【北村調査国際室係長】  それではまた1週間の現状につきまして報告をさせていただきます。
  宇宙開発委員会の活動でございますけれども、この1週間、当然のことながら、打ち上げがございましたので、その関係の対応が中心になっております。特に井口先生には種子島まで実際に行っていただいておりますけれども、そのようなことになっております。
  それから、海外の動向でございますけれども、31日の木曜日ですけれども、NASAの人工衛星が1機、大気圏に再突入をしております。時間は日本時間で言いまして31日の13時15分頃ということでございますが、NASAが打ち上げました天文関係の衛星なんですけれども、極超紫外線を使いました天文関係の衛星でございます。大気圏に突入しました場所ですけれども、エジプトの中央部の付近の上空だと観測されております。事前のNASAの解析によりまして、最大9個ほどの部品が燃え残る可能性があるという評価がございましたけれども、実際に落下したかどうかということについては情報は入っておりません。
  それから、2月1日の金曜日でございますけれども、欧州の宇宙機関(ESA)がブラジルの方と包括的な宇宙関係の協力協定を締結しております。パリのESA本部におきまして、大臣とロドータ長官との間で調印が行われたということでございます。この協定、まさに宇宙関係の包括的なものでございまして、個別の協力につきましてはこのもとで行われるということになると思いますが、分野的には宇宙科学、地球観測、通信、微小重力実験、個別の宇宙システムですとか、ライフサイエンスの協力などがこの中で行われるだろうということになっております。
  2月4日の月曜日でございますけれども、ブッシュ大統領が予算教書を発表しております。当然、あらゆる分野の予算が出ておりますが、その中でNASA部分につきまして御紹介させていただきます。NASAにつきましては、2003年度でございますけれども、総額で150億ドルぴったりという要求額になっております。前年の認可された額が149億ドルになっておりまして、パーセンテージで言いますと1.01%の増加という形になっております。
  内容ですけれども、有人宇宙飛行、この部分が若干減っております。61.3億ドルということになっております。ここの部分、申し訳ございません、注という部分を補足させていただきますと、宇宙ステーション関係の予算の額が若干減っております。こちらはもともと計画値ということで徐々に減らしていくという計画になっておりましたが、それにのっとった形でどうも減っているようでございます。それから、宇宙科学が34.1億ドル、かなりの増加になっております。それから、生物・物理研究が8.4億ドル、地球科学が16.3億ドル、航空宇宙技術が28.2億ドルということになっておりまして、宇宙科学ですとか、航空宇宙技術関係、技術開発ですとかサイエンス関係の部分の予算がかなり伸びているという状況が見てとれます。
  さらに詳細な御報告につきましては、また日を追ってきちっとした形で行わせていただきたいと思っております。
  以上でございます。

【芝田課長】  済みません、今のH−2Aのところで、井口、川崎、栗木、3人の委員の先生しか書いてございません。これは五代先生も、立川先生も参加していただいておりますので、申し訳ございませんでした。訂正いたします。

【井口委員長】  ほかに何か御質問ございますか。なければ、前回議事要旨につきましては後ほど御確認をいただくことにいたしたいと思います。
  以上で第5回の宇宙開発委員会を閉会にいたします。ありがとうございました。

   
  ─── 閉会 ───


(研究開発局宇宙政策課)

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