広島県と大竹市は25日、京都市在住の医師が今年7月、大竹市の阿多田島の診療所に着任すると発表した。昨年12月に県が開設したホームページ「ふるさとドクターネット広島」への登録が実を結んだ初のケースで、約25年間に及ぶ島の診療所の常勤医不在が解消される見通しとなった。
着任するのは松ケ崎記念病院(京都市伏見区)院長の林重三医師(64)。大阪府出身で、大阪大医学部で消化器外科を専攻。府内で個人医院を営み、高知県土佐清水市で勤務した経験もある。2005年から同記念病院の院長。
林医師は昨年12月、「瀬戸内海の島で働きたい」と広島県に相談。県の勧めで「ふるさとドクターネット広島」に登録した。これを受けて大竹市が働き掛けて基本合意に達し、4月に正式契約を結ぶこととなった。
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