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生活保護詐欺:全盲装い5年で200万円、男逮捕 札幌

 全盲を装って札幌市から生活保護費の一部をだまし取ったとして、札幌南署は25日、札幌市南区石山1の8、無職、丸山伸一容疑者(50)を詐欺容疑で逮捕した。5年前から不正受給しており、詐取総額は少なくとも200万円に上るとみられる。

 調べでは、丸山容疑者は障害がある場合に受給額が加算される制度を悪用。目が見えるのに「視力障害1級(全盲)」の認定を受け、07年11月~08年2月、市から受給した生活保護費のうち、「障害加算額」と「重度障害加算額」の計16万4920円をだまし取った疑い。容疑を認めているという。1カ月の受給額約15万5000円のうち約4万1000円が加算分だった。

 丸山容疑者は98年から生活保護を受けながら、白石区役所に視覚障害1級の資格を申請。「ほぼ全盲」という医師の診断書も提出され、区役所が申請を認めていた。

 丸山容疑者は07年2月に「車にひき逃げされた」と札幌南署に被害届を提出した。しかし、「赤い車が逃げた」など全盲のはずなのに不審な「目撃証言」をしたため、同署が捜査を始めた。

 同年10月に同市厚別区の免許更新センターで運転免許証を更新した際、「両眼で0.7以上、かつ片眼が各0.3以上」という運転に必要な視力レベルを通過。「両眼の視力の和が0.01以下」という視覚障害1級の要件を満たさず、全盲でないことが分かった。【坂井友子】

毎日新聞 2008年2月25日 15時30分 (最終更新時間 2月25日 17時35分)

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