作家の才能

安岡章太郎が遠藤周作を評してこんなことを言っていた。
「あいつの才能は、いろいろなトラブルに巻き込まれることだ。
なぜか遠藤が行くところにはおかしなことがつきまとう」

沢木耕太郎がこんなことを言っている。
「僕の行くところにはかならずなにかふしぎなことが起こる」

前二者は有名人だったか、三人目はだれも知らないだろう。
世界旅行者のみどりのくつした。
ネットで活躍している中年(老年)バックパッカーである。
かれはいう。
「海外旅行の楽しみは自慢である。
みんなの行ったことのないところに行ったという自慢」
なのに、と、みどりのくつしたはつづける。
「どうしてバックパッカーは現地のひととの出会いなど求めるのか。
向こうから近づいてくる外国人はみな詐欺師と思って間違いない」
みどりのくつしたの旅行記を見ると、実際だれとも出会っていない。

二種類の人間がいるのかもしれない。
なにかが起こる人間と、なにも起こらない人間。
わたしは運がいいのか悪いのか、海外へ旅立つとかならずなにかしらの出会いが生じる。
海外のみならず、日本でも。
最近、自虐記事が多かったから、たまには自慢してみよう。
もしかしたら、わたしには才能があるのかも。
え、なんの才能かって? もちろん作家になるための才能である。

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