荒井正吾知事は30日、県内の悪い景観100選を公募し、来年度までに写真展を開く構想を明らかにした。県などは「平城遷都1300年記念事業」を2010年に開催する。観光地・奈良の改善点を発掘、景観向上に向け「自虐的」とも言える荒業に打って出る。
荒井知事はこの日、県庁であった県観光戦略推進本部の初会議で100選募集を指示した。看板で遮られたり、ごみで景色が台無しになっている景観の写真を募集し、100点を選ぶ。県内の会場で展示、県で改善策を検討する。一方で、眺めの良い景観100選も募集、展示する。
荒井知事は「平城遷都記念事業でせっかく多くの人に来ていただいても、悪い印象を持たれたら何にもならない」と話している。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年1月31日