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みながわ けいのとらんす日記
ジェンダーやセクシャル・マイノリティ、その他性文化について感じたことを書いています

ゲームとか特撮ネタはこっち


2008-02-25

[] アイデンティティ

id:inmymemoryさんにここでのわたしのコメントについて触れて頂いたので、ここしばらくのエントリの感想とわたしなりのinmymemoryさんの印象を含めて*1お返事を。

 

最初に読んだ

では、マーケティング論或いはビジネス論として興味深く読ませてもらいました。


その次の種明かし(?)の

では、コミュニケーション論としては面白いけど、ちょっと「オレがこの女を育ててる」みたいな上から目線が見受けられて、この時点でわたしの中のinmymemoryさんのイメージはかなり悪くなりました。*2


しかしわたしのブコメに対するレスと、その次の

での

「では何故、コミュニケーション論の見地から承服できない主張で
あるとの自覚がありながら、僕は理不尽な行為をしているのか?」

という表現や

僕と僕の心との格闘は、
これから始まったばかりなのかもしれない。

といったくだりの辺りから、ああこの人は己の中のダークサイドに気付きつつも、それを変に隠したり気取ってごまかしたりも開き直ったりもせず、律しきれない苛立ちを抱えながら、それを創作という芸術に転化することで必死に抗い、昇華しようとしているアーティスト*3なんだと思い、逆に一気に好印象にw*4

 

確かに、こうしてトータルで読んでみると、inmymemoryさんの文というのは本当に不器用で冗長で、事象の要点をいかに簡潔かつ的確に纏めるかを普段から腐心しているような人間wにはもう甘ったるくてお腹いっぱいな文であると言えます。

ただ、「なんちゃって臨床心理士」のわたしからすれば、これは恋愛を主とする人間関係の場においてアイデンティティ模索をする人なら誰しも一度や二度は考える程度の冗長さで、特に珍しくはないことです。inmymemoryさんの才能の希有なところはその思考プロセスをここまで事細かにDumpし、文章(小説やエッセイ、或いはポエム)として出力できるという点で、ヘタな人間がやるとこれは単にウザいだけです。また、読み手が想像する余地を残すためにあえて詳細な状況説明をしないというポリシーも、*5それを可能とする文才があるからこそなし得る話で、これも未熟な人間がやると読み手の余計な邪推をかき立てるだけで、失敗に終わります。*6

 

かく言うわたしの文もなんだか無駄に冗長になってしまいましたがw、時にうんうんと頷き、時に切なさに胸を締め付けられるinmymemoryさんの文を、これからもわくわくどきどきしながら読ませて頂きたいと思いますので、これから一つよろしくお願い致しますm(_ _)m

*1:というか、そっちがメインな気もw

*2:こういう視点を標榜する男は、根本的にわたしは嫌いなので。

*3:itoshikiさん風に言うとポエマー

*4:僭越ながらわたしも文書きであり、また格闘家であるということから尚更w

*5:余談ですが、わたしの好きな歌手(俳優)の天野浩成氏も、CD「希望ヶ丘」の制作秘話の中でこれと全く同じことを言っています

*6:身内の恥を明かすようでアレですが、まさにうちの1つ前と2/4のエントリで、わたしの友人同士の「言葉足らずによる齟齬」について書いたところでした。

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