2008年2月25日 13時1分更新
赤字が続く琴海と野母崎の市立病院について長崎市の委員会は、スタッフやベッド数を減らすなどして経費を削減すべきだという報告書を田上市長に提出しました。
長崎市の市立病院のうち、琴海と野母崎の2つの病院では、医師の不足や患者の減少で厳しい経営が続き、1年間の赤字はあわせて4億円を超えています。
このため、医師や地元の住民などで作る市の委員会が、去年10月から、経営の改善策の検討を進め、25日、市役所で田上市長に報告書を提出しました。
それによりますと、経費の半分以上を占める人件費を削減するため、ベッド数を今の半分から3分の1の19程度にし、医師や看護師などのスタッフも減らすべきだとしています。
また民営化について、▼琴海病院は「早期に実施する努力が必要だ」と指摘する一方、▼野母崎病院は「周辺地域で過疎化と高齢化が進み難しい」としました。
報告を受けた田上市長は、「周辺地域との医療のバランスを考えながら、検討を進めていきたい」と述べ、早急に病院経営の見直しに取り掛かる考えを示しました。