高知放送局

2008年2月25日 12時46分更新

医師不足で見学会実施へ


医師不足が深刻な社会問題になる中、高知県は県外の医師が高知県内の病院に関心を持った場合、旅費などを負担して、病院を案内する見学会を新年度から実施する方針です。

高知県では県内に就職する医学部の学生への奨学金を増やすなど、医師の確保を目指した長期的な対策が進められています。
その一方で、県内の病院で相次ぐ診療科の閉鎖に歯止めをかけるため、すぐに医師を確保する短期的な対策も求められています。

このため高知県は、県外の医師が高知県内の病院に興味を持った場合、旅費や宿泊費を負担して、病院を案内する見学会を実施する方針を決めました。

高知県のホームページには、県内の医療機関の求人情報をのせたサイトが開設されていて、県はこのサイトを見た県外の医師などから問い合わせがあった場合、職員が医師を病院に案内して、勤務環境や条件などを説明するということです。

県はこの事業に必要な予算が2月定例県議会で認められれば、新年度から実施する方針です。
こうした見学会は島根県で実施され、数人の医師の雇用につながっているということで、高知県医師確保推進室は「実際に病院を見てもらうことで、1人でも多くの医師の雇用につなげたい」と話しています。