2008年2月25日 13時26分更新
医師不足が深刻な問題となるなか、産婦人科や小児科の医師を取り巻く現状を理解してもらおうというフォーラムが24日、大館市で開かれました。
このフォーラムは、県民に医師不足の現状を理解してもらい、医師の負担を減らすことで安全で質の高い医療の提供につなげようと秋田県が開きました。
会場の大館市の中央公民館では、市立総合病院の3人の医師が、出産についてや、新生児・小児医療についてそれぞれ講話しました。このうち、産婦人科の高橋秀身医師は、全国で産科医師が激減する一方で残った産科医師が過酷な労働にさらされている状況を説明しました。
その上で、高橋医師は「産科の医師は当分、増えない。『お産は安全』という認識を根本的に改める必要がある。また、医師の過剰な負担を軽減させるため安易な夜間救急の利用は控えるべきだ」と話し、医師と患者が良い関係を築くことが大切だと呼びかけました。
会場には市民およそ40人が訪れ、医師自身が語る深刻な状況に真剣な表情で耳を傾けていました。