新創刊第4号!それでも
愛は愛
●松山千春からのメッセージ! あるひとりの詩人がいた。エマヌエル・ガイベル。 シューマン作曲の『流浪の民』の作詞を手掛けた男だ。 彼が生前、このような言葉を遺している。 「心からなる愛は与える場合に最も豊かであり、犠牲を云々するときには、それだけでもう真の愛ではなくなる」 この“犠牲を云々……”を“見返りを求める”に置き換えると、わかりやすいかもしれない。 そうだ、愛に限らず、自分と他者との繋がりにおいて“見返り”を求めてはならないのだ。 「捨石」の意義もソコなのである。 自分の想いと生き様の石を、次の世代の人間たちへ投げ続ける。 だからといって、何も求めない。 それでも、呆れるほど投げ続けたい。 だから今号は、俺のあらゆる愛を投げ続けよう。
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