政府は25日、ニートやフリーターの就業支援など若者の雇用問題を議論する「若者の人間力を高めるための国民会議」(議長・御手洗冨士夫日本経団連会長)の第5回会合を東京都内で開いた。会議では働くことの大切さを若い世代に理解してもらうため、家庭や職場でできる具体策を盛り込んだ提言を採択した。
提言は「若者がしっかりとした勤労観・職業観を身に付けられるよう社会全体で支えることが重要」と指摘。家庭で親が職業経験を交えて子どもと仕事について考えたり、学校で職場体験に積極的に取り組んだりするよう要請。働く現場では実習生やアルバイト学生に、仕事の苦労や喜びを伝えるよう呼び掛けた。
国民会議は2005年、学校に行かず、仕事もしないニートの増加など若者の雇用問題に対処するために経済団体や労働団体の代表者や教育関係者らが参加し発足した。