海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」とマグロはえ縄漁船「清徳丸」の衝突事故で、清徳丸が所属する千葉県の新勝浦市漁協川津支所は、悪天候のため、25日に予定していた漁船による捜索を断念、26日以降の捜索も打ち切ることを決めた。第三管区海上保安本部や海自は範囲を拡大して捜索を続ける。
新勝浦市漁協は事故発生以来、悪天候の日を除き、所属の漁船数十隻が通常の漁業活動を中止して行方不明になっている吉清治夫さん(58)と長男の哲大さん(23)の捜索に当たってきた。数日前から「組合員の生活もある。打ち切ってほしい」との要望が吉清さんの親族から寄せられていたという。
一方、三管本部は海流などを考慮し、捜索範囲を次第に東へ拡大。25日は衝突地点から東北東へ約260キロの地点で、東西南北に約100キロ四方の範囲で捜索を行っているという。(12:32)