前の議論は「緊急徹底反論」への反論(ソフトバンクモバイル松本副社長)になります。
先ず、どなただったからか、「私のコメントはソフトバンクモバイル副社長としてのコメントなのか、私個人のコメントなのかはっきりさせなさい。」というお話がありましたので、これにお答えしたいと思います。今後、私のコメントは、10年間休筆中の著述家「久慈毅」のコメントとして出させて下さい。久慈毅と松本徹三が同一人物である事は公知の事実ですから、これで逃げ隠れしようということでは決してありません。但し、ソフトバンクモバイルの副社長としての公式コメントですと、一つ一つ広報部の了解を取らねばならず、内容も無味乾燥なものになってしまうと思いますので、この方がよいと考えました。また、その方が、『巨大圧力』などという憶測を呼ばないで済むと思いますので。
それでは先ず、AIR-internet-EDGEさんへの反論から。
まず、随所で私の議論を「身勝手」と決めつけておられますが、こういう議論では「自分の立場」を主張するのは当然で、これを「身勝手」と言われては、そもそも議論になりません。また、議論をするのは逐条で、一つ一つ反論するのが一番望ましいやり方です。そうでなければ、自分に都合のよいところだけを議論してしまうからです。AIRさんもこれだけの議論を展開されるのであれば、この辺の「討論の基本」はわきまえて頂ければと思います。
また、このビジネスの全体像や思想、哲学に関係するところは、私の「反論」の中頃のところに書いてありますからご熟読下さい。「限られた周波数で、誰かを当選させ、誰かを落選させる為には、何らかのロジックが必要。これが『最大多数の最大幸福(これがユーザーの為にもなる)』という事こそが最大のロジックになるのではないですか?」というのがポイントです。全てのプレーヤーが「自分が欲しい」とだけ言っていたら、議論はいつまでたっても収束しないでしょう。「レフェリー役の総務省としても、こういうロジックならみんなを説得出来るだろう」と、少なくとも私は思ったのですが・・・。
ではまずデュアル端末の話。 (赤が松本氏のコメント、黒が暇人氏 以下同) |
ウィルコムさんは「15MHzでは小さすぎて使えない。」とは言えないはずです。何故なら、ウィルコムさんは、現在使っている2GHzの下の方で極めて大きな空きチャンネル(ドコモさんやASTELさんが返上したPHSのバンド)が使えるからです。もともとウィルコムさんは長い間「自分達の技術は、現在のシステムを運用しながらシームレスに次世代へと移行していけるのが強み」と公式に発言してこられました。このやり方で仕事を進めれば、15MHz取得後のトータルの周波数が相当大きなものになることは間違いなく、「小さすぎる」とは言いにくいのではないでしょうか?
なお、WiMAXが何故30MHz必要かというと、三通りの10MHz幅の周波数を隣接チャンネルで使い分けるからです。(KDDIさんとインテルさんはこの事を明確には言われなかったようですが、ソフトバンクは当初より総務省にこのことをはっきり言いました。)ウィルコムさんも、どうしても15MHzでは困るというのなら、既存バンドも含め、周波数利用の全体像を明確にされるべきだったと思います。
勿論、回り込み周波数をおさえる方法はいろいろあるでしょうが、開発費もコストもかさんでしまいます。また、よいものが出来るという保証もありません。隔離が十分あれば、この苦労はなくなり、フィルター等はオフ・ザ・シェルフのもので事足ります。私の言いたかったのは、「総務省は周波数の割り当てにあたっては、『どうすればユーザーが使う端末の平均コストが下がるか』というところまで考えるべきではないのか?」という事でした。
次に周波数変更の話。 不思議なのは、「反論」の筆者の言っておられるウィルコムさんの次世代PHSについての「調達協定」なるものです。 そんな調達協定があるかどうかなんて、私が知るわけ無いじゃないですか。私は「もしそう言うものがあったらどうするの?」という仮の話をしているのに、鬼の首を取ったように「この時期にそんなものがあったらオカシイよ。はい論破完了。」とは、ちょっと論点がずれているのではないでしょうか。私が言いたいのは、そんな協定が無いにしても、すでにチップ選定などでいろんな業者に声をかけて大変な労力をかけているのに、それをまたゼロからやり直せと言うのか、と言う話です。実際にすでに2.5Gで動いている実験局もあるわけですから、その辺のハード選定はかなり進んでいるはずで、これには当然大変なコストがかかっています。これをやり直させる程の正当性がソフトバンクの主張に含まれていますか?と言う話です。 |
「調達協定」の話は私が持ち出したのではなく、AIRさんが持ち出された話です。この問題は、誰よりもウィルコムの当事者の方がよく分かっている事でしょうが、今の時点では、まだ次世代PHSなるものの仕様すら固まっていないレベルなのですから、「部品の大量調達などはまだ先の先の話」というのが世の中の常識です。もっとも、京セラさんはウィルコムさんの主要サプライヤーであると同時に、KDDIさんのWiMAXの会社の主要株主でもあられるわけですから、「両者とも2.5MHzになれば、いろいろな点で便利」、と考えられたかもしれませんが、まさかこんな思惑が通じることは期待されておられないでしょう。
ちなみに、この機会に面白い話を披露します。
CDMA生みの親のクアルコムは、1988年にこの全く新しい技術を「シミュレーションの結果を示す」事によって先ず世に問い、その1年後の1989年にサンディエゴで公開フィールドトライアルをやりました。この時、RFの部分については、フィールドトライアルの直前に、町の業者からNEC製の「出来合い」の800MHzの基盤を買って来て、NECさんの技術者に頼んで取り付けてもらっていました。新しい通信技術を世に問う時に、「使用周波数が何であるか?」などは比較的些細な問題である事はこのエピソードからも理解して頂けるでしょう。(勿論、MIMOやビームフォーミング、ヌルフォーミングといった技術は、これからの重要なRF技術ですが、2GHzだろうと2.5GHzだろうと全く関係ありません。)
次にガードバンドの話。 |
「どうすれば、国民の共有資産である限られた周波数をユーザーの為に合理的に使えるか?」ということを考えるのが総務省の仕事です。ですから、総務省は、あらかじめ免許を与える相手に対し、この事について釘をさすべきは当然だと思います。具体的には、隣接する事業者が、総務省の監督のもとに同期をきっちり合わせる方策を確立する事です。これは、そんなに難しい話ではありません。こういう事がスムースに出来るようにするのも、KDDIの小野寺社長が理事になっているWiMAX Forumなどというものの、一つの仕事でもあるはずです。ところで、AIRさんが「これは、マイクロセカンドのレベルのコントロールで、ものすごく難しい」とおっしゃっておられましたが、CDMAやOFDMAでは、それよりも短い時間で色々な制御をしている事をお忘れなきようにお願いします。このようなマイクロセコンドレベルでの制御は、現代の無線通信技術の常識です。
免許取得までの経緯の話。 |
嘘はついていません。(嘘をつく必要もないし、興味もありません。)「一人よがり」でもありません。何度も繰り返すように、操業開始予定時期の2年近くも前の段階で2.5GHzを2GHzにかえる事が、そんなに大きな問題であると、あくまでおっしゃるのなら、具体的な数字で示して頂ければと思います。
AIRさんは、OpenWinの申請書類をきちんと読まれたのでしょうか?想像でものを言われるのではなく、各社の書類を見比べて下さい。他社は単純に「MVNOをやる」と言っているだけで、具体的な条件は出していません。これに対し、OpenWinは「自らは顧客へのサービスは直接提供しない。」「全てのサービス提供はMVNOだけがやる。」「OpenWinの株主であろうとなかろうと、全ての人がMVNOをやれるし、条件に全く差はつけない。」という事を申請書に明記しています。日本語で「天と地ほどの差がある」というのは、こういう事を言うのではありませんか?
AIRさんは実際に通信事業を経営しておられる方ではないと思うので、これは止むを得ないのかもしれませんが、およそ通信事業の経営者なら、「これから、どういう周波数が使える事になるだろうか?」ということを常に考えているべきは当然です。(これは、ウィルコムさんの経営者とて同様と思います。)報道を見てから戦略を練っているようでは、とても通信事業者の経営は出来ないでしょう。2GHzについては、「IPモバイルは立ち行かないだろう」という事は、長い間、多くの人達が推測していた事だと思いますが、正式に「返上」が決まった時点が、各社にとっての一つの戦略決定のタイミングであった事は間違いないでしょう。「返上された免許を、総務省が使用せずにそのまま握りつぶす」というような事態は先ず考えられないからです。この時点で「この周波数帯を使って、何が出来るか?」を考えるのは、ウィルコムさんを含め、各社の常識だと思います。勿論、ソフトバンクも直ちに技術的な詳細検討を行い、「上下線の隔離不足故にビジネスにするのは困難」という結論に至ったのです。
1.7G帯の話。 ソフトバンクは1.7GHzの免許を取得しましたが、もっと早く且つ大規模に事業を展開したかったので、これと並行してボーダフォンとMVNOの交渉をしていました。しかし、MVNOの条件が折り合わず、そのうちに先方から「いっそ買収しないか?」という提案があったので、一大決心をしてこれを受けることにしたのです。 これも大変問題のある行動かと思います。「新規事業者として」周波数の割当を受けた以上、新規事業者としての条件を失う「既存事業者の買収」というのは、当然話を進めるべきではなかったですし、相手から持ちかけられても何としても固辞しなければならなかったのです。国民から預かった大切な周波数を責任を持って運用するつもりがあるのなら、自ら失格となるようなことをしてはいけないのです。ビジネスのためなら約束を破ってもいい、と言っているわけです。私はそのような企業を信用することはできません。 実はソフトバンクは、ボーダフォン買収後も、将来の拡張のために1.7GHzはそのまま保有しておきたかったので、その旨総務省にも話しました。 しかも自ら失格の道を選んでおきながら、当初の約束を曲げてその帯域を保持しておきたかった、等とおっしゃるのは、さらに問題のある発言かと存じます。 |
これは、とんでもない話だと思います。世界で日常に起こっている事をみて下さい。(IBMのPC部門のレノボへの売却とか、ルーセントとアルカテルの合併とか、マイクロソフトによるヤフーへの買収提案とか・・・。) もし、AIRさんのように「事業戦略というものを杓子定規に考える」方が、日本の産業界をリードされたら、日本は世界に類をみない「とんでもない産業経済の後進国」になる事を恐れます。AIRさんだけでなく、他の色々な方々の議論の中でも同じことが言われていますが、私としては、これだけは頭をかかえたくなるようなショッキングなご意見と受けとめました。
事業戦略というものは、常に機に臨み変に応じ、ダイナミックに展開していかなければなりません。そうでなければ、世界での競争で勝ち抜いていく事は到底出来ません。我々が、今後の激しい国際競争に打ち勝っていく「頭脳」と「力(根性)」を培っていかなかったら、私達の子供達や孫達の将来の生活はどうなるのでしょうか。
KDDIの技術の話。 「ベンダーとのNDAに抵触するから」という理由で、ついに何の開示もなされませんでした。 NDAというのは企業と企業の間で結ばれた正式な契約です。公共の利益のためならこれに抵触しても良い(会社同士の約束を破っても良い)と松本氏はお考えなのでしょうか。これは私個人の考え方かも知れませんが、ビジネスの世界では約束を守ると言うことが最低原則ではないかと思います。もちろん、KDDIはNDAを遵守するなら「さらに効率の良い通信が可能だ」という主張さえするべきではなかったのかも知れませんが。ただ、802.16シリーズには、KDDIが実験し開発した様々な工夫がたくさん取り入れられ、それによって802.16の成熟度が大きく改善していることも事実です。この事実を無視して「KDDIが良い技術を開発した可能性は低い」と主張することには正当性がないと感じます。。 |
私が申しあげているのは、「KDDIさんの云われた事は、恐らく事実ではない。」という事です。KDDIさんの技術パートナー企業が、フィールドトライアルでシミュレーションを覆すような、そんなによい結果が本当に出ていたら、むしろこの数字を積極的に公表するようKDDIさんにお願いしたでしょう。(結果だけを示せばよく、技術の秘密までも明かす必要はないのですから。)「技術を開発したメーカーがその優れた点を世界に公表しようとしない」などという事は、先ずはあり得ない事です。
ねこーらん : 2008/02/08 at 22:17:08 ツッコミ、乙っス! 松本氏の反論内容は、凄まじくツッコミどころ満載ですね。 私は通信技術には疎いですが、松本氏の言っていることがおかしなことだらけというのはよく分かります。 こんな反論を公の場にさらけ出す松本氏の気が知れないです。頭のネジが何本か吹っ飛んでるんでしょうね。とか書くとコメントにまで噛み付いてきそうですがw 恐い恐いw |
「ねこーらん」さんへ
「おかしいところだらけ。」と言われても、具体的にどこがおかしいのかご指摘頂かないと・・・。今回私は、「ウェブの健全な発展」の為に、膨大な時間を使う決心をしました。普通は誰もやらないことですが、敢えて決心したのです。今、南仏のホテルにいますが、折角の週末をどこにも行かずに、こんな長文を書いているとは、成程、「頭のネジが吹っ飛んでいる」のかもしれませんね。しかし、それは悪い事でしょうか?(むしろ、誉められてもよい事では?)
usodakun : 2008/02/08 at 22:35:09 大人になりきれなかったソフトバンク(ゴールドプラン発表時の孫社長の発言) この一言に尽きるのではないでしょうかw もし、これはSBMとしての発言ではないと主張するのなら個人blogでやれよと。 |
「usodakun」さんへ
そうですね、少し大人になりきれていないところはあるかもしれません。冒頭で申しあげたように、ソフトバンクモバイルの副社長というと、不必要な心配をされる方もいらっしゃるかもしれませんから、これからは「久慈毅」名でやります。でも、「こういうサイトは好きな事の言いっ放しの場なんだから、何もムキになって反論するなよ。」というのは、どうかと思いますよ。こういうサイトが「匿名による言いっ放しの場」にとどまらず、「建設的な議論の場」になっていく事を私はひそかに望んでいます。
1. ken : 2008/02/08 at 23:03:10 私の立場から見て、暇?人さんの方が筋が通っています。 自分の話したことも変わるような人と話を続ける必要はないです。 大企業に押されず、胸を張って主張してください。 |
「Ken」さんへ
「暇人さんの方が筋が通っている。」と云われる根拠を示して下さい。「自分の話した事も変わるような人」とありますが、私の話がどこで変わったのかについても、具体的にご指摘下さい。
誓って申しあげますが、私は大企業の代表者として、個人の意見を圧しつぶそうなどというつもりは全くありません。但し、「全ては論理と事実に基づいて議論する必要がある」という事を皆さんに繰り返し訴えています。こうする事こそが、こういうサイトで個人の色々な意見がどんどん発表され、具体的な成果に結びついていくベストな方策だと思うからです。
Idash : 2008/02/08 at 23:35:24 なるほど、松本氏の反論はポリシーとして軸がぶれていたんだ。 だから読みにくかったわけか(w |
「idash」さんへ
私のポリシーのどこが軸がずれているのでしょうか? 具体的にご指摘頂ければと思います。
boroneko2k : 2008/02/08 at 23:39:41 先ずは、副社長からの直々のご反論を賜れましたこと、一読者としてお喜び申し上げます。 此処は最早それだけの影響力を持たれていると言うことを、根拠無く自信を持たれて宜しいかと思います。 …副社長も立場考えて文章練れよ、大房までだよ、こんな文章まかり通るの。無駄に文字数ばっか使って言いたいことが解らんw |
「boneko2k」さんへ
うーん、時間を使って沢山文字を書くのは、私にとっても苦痛なのですが、「事実」と「論理」を分かってもらう為には、これしか方法がないと思ったもので・・・。短い文章で「事実」と「論理」を完全に伝える方法があるのなら、是非ご伝授頂きたいと思います。
rt : 2008/02/08 at 23:42:26 今頃こんな話が出てくる、その意図は何でしょうかね? 営業畑の人間としてみれば、情熱というか必死さですね。すごいのでしょうけど。 技術畑の人じゃないので、いろいろ喋って煙に巻こうとするあたりは大目に見てやりたいところですが、個人サイトの記事を会社の幹部として名指しで叩くあたり、あの会社の尋常ならざる一面を垣間見たような気がします。 やりすぎると何されるか分かったもんじゃないですよ。 予想外が得意な会社ですから。気をつけた方がいいかもですよ。 |
「rt」さんへ
この時期に、こういうコメントを入れた意図については、既に前回説明済みです。最大の目的は、「ウェブ社会の健全な発展」の為の実験です。一つ考えて頂きたいのですが、個人サイトの記事に対し、会社の幹部が自分の名前を出して反論するのは、そんなにおかしい事なのでしょうか? 「匿名で実名の人物を誹謗する」というのは、かなり卑怯な事だと思うのですが、「これに実名の人物が反論するのはおかしい」と言われてしまうと、本当に困ってしまいます。Kenさんは、「こういう場で根拠なく悪口三昧を書かれた人、黙って泣き寝入っているべきだ」と本気で考えておられるのでしょうか? なお、技術者は「事実」と「論理」がなければ成り立ちません。営業と違って「煙にまく」などという事は出来ないものです。
naniwa : 2008/02/08 at 23:59:20 暇人さん、がんばれ! 松本氏が一番おかしいと私が思うことは、審査結果に対してぶつくさ台詞を吐くだけで、きちんと公開された評価結果に対して、一切論理的な批判がないことだ。 選んだ側が、こうした基準で選んだときちんと資料も公開しているのだから、もし、その結果が不満なら、一番最初にやるべきは、その資料のどこがおかしいのかを、ロジカルに批判することだろう。 それもやらずに、捨て台詞をPDFに書くのがまともな会社のやることだろうか? ましてや、ブログへの反論で、自分たちが選ばれなかったのは不当だ、などと場所違いなグチを書いている時点で、企業人としていかがなもんだろうか? 会社に給料もらっているなら、もっと別にやることがあるだろう、と言いたい。 |
「naniwa」さんへ
そこまで言われるなら、一言申しあげましょう。制度上、今回のようなケースでは、この審査の結果として出された「総務大臣の決定(近日中になされる見込み)」に対して、60日以内に「異議申し立て」をする事が出来ます。これは、実質的には行政訴訟と同じ事で、最終的には最高裁判所までいきます。ソフトバンクは、今回の件での「審査のあり方」と「具体的な評点のつけ方」については、全く納得していないので、naniwaさんがおっしゃるように、公開資料に対し、「どこがどこが間違っているのか」具体的に指摘した陳述書を「異議申し立て」の根拠として一応準備中です。「間違っている」とは「電波法第一条(電波法の目的として『周波数の公正、且つ合理的な割り当て』を謳ったもの)』の精神に違反している」という事を意味します。「その結果として、ソフトバンクが損害を受ける」事が示されれば、これで「異議申し立て」の構成要件が成立すると考えるからです。
しかしながら、私は、個人的には、「そんな事はやるべきではない」という意見であり、今後、この考えをベースに社内で議論していくつもりです。こんな事をすれば、我々にも総務省側にも膨大な労力と時間がかかり、本来ユーザーや国民の為にやるべき事が、その分だけ疎かになってしまう事を危惧するからです。
もし最終的に私の意見が通り、「そのような異議申し立ては行わない」という事になったら、それは、このような考え故であり、「論理的に勝てない」と考えたわけではない事を、ご理解下さい。私が、このサイトで、これだけ時間を使っているもう一つの理由は、「愚痴をこぼす」為でも「ブツクサ言う」為でもなく(企業人はそれ程暇ではありません)、「結局日の目を見る事もなく終わる可能性の高い『異議申し立て』の論拠の一部を、非公式な形で露出して、将来の参考に供する」為でもありました。
orz_news : 2008/02/09 at 0:07:21 反論は大事。民主的な社会だから様々な意見がある方がいい。 どちらの言い分もある程度分かるのだが、1.7GHzの無駄についてはどう考えても合理化できない事実だと思う。 今後も鋭いツッコミに期待。がんばってくださいなー。 |
「orz news」さんへ
そうですね。大いに意見を闘わすのはよい事です。WiMAXの件などは小さな事ですが、「1.7GHz免許の返上には合理性はない」という論点については、大いに議論を闘わせませんか? これからの企業が外国との競争に勝っていく為には、「状況の変化に果敢に対応する。」という能力が必要ですが、どうも皆さんのご意見を見ていると、この辺りの厳しさに対する認識が全く欠如しているように思えてなりません。日本の将来を考える時、この事の方がはるかに重要ですから。また機会を見て議論しましょう。
hr0 : 2008/02/09 at 1:27:51 いつもお疲れ様です。 松本氏の文章はとにかく長くて読みづらく、内容も社長としての品格を問わざるを得ない内容に感じましたよ。 言い回しについても、どうも無闇に人を敵に回すのがうまい方だと感じましたね。「間違った大本営発表で日本が勝っていると喜んでいたのと同じ」だとか、今時こんな例え方は無いでしょ。 ところで、最近噂されている(在日本大韓民国)「民団特別プラン」について、暇人さんはご存知でしょうか。 |
「hr0」さんへ
「バカ」だとか、「お粗末極まる」とか、「頭が変だ」と言われた事への反論なのですから、若干とげとげしくなるのはやむを得ないのでは? でも、文章に品格がないと言われると一寸つらいですね。私も過去に一時的に作家稼業をやった事があるので・・・。(尤も、三島由紀夫は、大蔵省に入省した当時、上司から「君は文章が下手だねえ。」と言われたそうですから、それに比べれば、まあよいのかも・・・。)
ところで、民団の件ですが、民団新聞に対して当社から正式に抗議済みです。ソフトバンクのホワイトプランは誰に対しても同じ条件です。色々な会社や団体が、内部で「みんなが使えば合計の支払いが随分安くなるから、みんなで使いましょう」と言って下さっています。何れにせよ、ここは技術論争の場としたいので、会社としての見解をお知りになりたければカスタマーセンターへお問い合わせください。
negipari : 2008/02/09 at 2:21:24 唖然としますね。 もし、裁判に持ち込むようなことがあれば、数万程度ならカンパ可能です。 |
「negipari」さん
個人や会社は「匿名の誹謗に対しては、あくまで泣き寝入るべきだ」と多くの人が考えており、真面目に真っ向から反論などすると「唖然とする」と言われて当然という事なのでしょうか? このような考えが、ウェブの文化として定着するのは望ましくないと、私は本気で考えています。なお、私はこんな些細な事で匿名の方を訴えたりしませんからご心配なく。(訴訟をするなら、国を相手取ったような大きな訴訟をやります。)しかし、今後は、さしたる根拠もなく誰かを罵倒しようとする人達は、名誉毀損の訴訟を受けるリスクも十分考えておかれるべきと思います。
SS : 2008/02/09 at 3:04:53 1.7GHzの問題は、前提あっての免許取得でそれを破ったソフトバンクは、国民の財産より事業とかビジネスを優先したと言う事が、ソフトバンクの反論記事を見てよーく分かりました。 MVNOが無理なら買収せずに諦めるべきだったと思います。 |
「SS」さんへ
この事は、重要な議論です。もし、ソフトバンクがボーダフォンを買収していなかったら、どうなっていたでしょうか? 日本での仕事のやり方をあまり分かっていないボーダフォンは、「二強」の食い物にされ、一方、一から全てをやらねばならないソフトバンクやイー・アクセスさんは細々としか仕事が出来ず、結局、現在のような活発な競争は起こらなかったでしょう。どちらがユーザーの為に、日本の通信業界の為に、よかったのでしょうか?
私は今欧州で、世界の携帯通信事業者との会合に出席していますが、ボーダフォン自身を含め、皆がソフトバンクの今回の決断を賞賛してくれています。しかし、日本にはなおそれを批判している方がおられるという事は、正直言って驚きです。まさに、「世界の常識、日本の非常識」という事なのでしょうか? ちなみに、私は、早い時点(ソフトバンクに入社する以前の時点)で、孫さんに対し、「1.7GHzで勝負するのは自殺行為であり、一旦死んでしまえばドコモさんやKDDIさんと真っ向勝負する機会は永久に失われてしまうのだから、1.7GHzはやるべきではない」と面を冒してアドバイスをしました。(孫さんがこれを受けてくれたので、私は今ソフトバンクに在籍しています。)この事について、私は逃げも隠れも致しません。昔も今も正しいアドバイスだったと信じています。こういう事すら出来ないなら、日本の企業は次々に競争力を失い、我々の孫達は、外国会社の下請けに甘んじる事になってしまうでしょう。
shiroi : 2008/02/09 at 12:48:26 暇人さん、ぜひ反論の反論をお願いしたい。 または、松本氏の言っている部分(特に技術的部分)について、 何がおかしいのか誰か説明してくれないかな。 技術的部分については判らないことが多いので。 とりあえず読んだ限りは、SBM側では難しいと言うだけであってできないって事じゃないのは判った。 あと調達協定でしたっけ?あれってどんな内容で書かれていたんでしたっけ。 ちなみにSBMはMVNO頑張ってますって言ってましたが、なにかやりましたっけ? |
「shirhi」さんへ
申請書にある「ウィルコムの事業開始予定時期」をご覧になりましたか? 今から2GHzを取りに行っても充分間に合い、全体の計画実行が遅れる事はないスケジュールだったと理解しています。それから、OpenWinの申請書にあるMVNOへのコミットメントもきちんと読んで下さいね。他社のものとは全く異なりますから。
usodakun : 2008/02/09 at 18:58:19 むしろ。大企業であるソフトバンク様が一個人を攻撃するのは誹謗ではないのかと |
「usodakun」さんへ
それでは、これからは一個人「久慈毅」として反論します。
acky : 2008/02/10 at 10:24:09 ソフトバンクが今更議論をふっかけてきた理由って 「2GHz帯に立候補したいから」 じゃないですか? 去年のソフトバンク 暇?人さん 落選後のソフトバンク みたいな。 |
「acky」さんへ
2GHzに立候補する事はあり得ません。「デュアルモード端末を作るのは難しく、ビジネスが成立しない」と何度も申しあげているとおりです。
茶アド使い : 2008/02/11 at 15:23:20 松本副社長のブログで私のコメントが削除されました。 松本副社長が議論を持ちかけておきながら、自身のブログで私のコメントなど 都合の悪い意見を検閲削除するとは筋が通りません。 松本副社長納得のいく説明を求めます。 |
「茶アド使い」さんへ
私は今海外なので分かりませんが、ウェブの担当者が、そんな事は絶対にないと言っています。(更にチェックを求めました。)大体、公序良俗に反する言葉が含まれていない限りは、私や私の周辺の者が投稿内容を削除するインセンティブはどこにもないではないですか? 担当者には、何か不手際がなかったかを充分チェックするよう依頼していますが、恐縮ですが、もう一度、茶アト使いさんのコメントを送って頂けると有難く存じます。
toyou : 2008/02/11 at 23:28:13 いつも拝見させて頂いています。 さて、最近の某社の動きを見ますとやはり、今までの企業からすれば攻撃力があるようであり、 今後、ウィルコムが実力値10M以上の速度でサービスインした場合、価格帯に Wimax含めて次世代無線通信が順調に進めば、私を含め現在の有線yahoADSLユーザーは固定回線含めて 2G帯を使うにしても、次期的な問題やこの周波数帯の技術開発費の増強が必要な事から、(2.5Gなら その根底にはソフトバンクの巨額有利子負債があり、社運を掛け新規ユーザーを獲得し続けなければ危機的 数年前に社長やそのブレーンがブログに登場し世間を巻き込んだ事件もありましたが、いずれにしろ ソフトバンクの営業手法的には善し悪しは別にして、迅速な経営判断や行動力には 最後に今後とも技術的な見地やご意見を発信されて頂きたいと願っております。 |
「toyou」さんへ
ソフトバンクがWiMAXの免許取得に躍起になったのは、とにかく周波数が足りず、特にパソコンで送受される膨大なデータの処理が心配だったからです。KDDIさんが、公正な条件でちゃんとMVNOをやらせてくれるのなら、それでもよかったのですが、その辺が曖昧だったので、不安を募らせていました。特にウィルコムさんを目の敵にする理由は、ソフトバンクには全くありません。何度もご説明している通り、限られた周波数(2.5GHzと2GHz)を最大限に利用する為には、我々の提案が一番よいと考えたからに過ぎません。
ところで、他のところでどなたかからも質問があったので、「何故OpenWinの提案が一番優れていると考えるか?」について、この機会に再度ご説明します。
OpenWinの提案は、「全てのビジネスはMVNOが行う。OpenWinの株主であろうとなかろうと、差別はしない。」「もしOpenWinが当選し、アッカさんやKDDIさんが落選したら、将来のOpenWinへの資本参画も喜んで受け入れる」という事をベースにしていました。これは、「全ての人がWiMAXを使ったビジネスを行う事が出来る」「実質的な落選者は作らない」という事です。これこそ「最大多数の最大幸福への覇道」ではないでしょうか?
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技術的なことではないからか(関係なくても回答されてる分もありますので、
埋没してお気づきになられなかったのでしょう)、ご回答いただいておりませんので
再掲させていただきます。よろしく御願いします。
↓以下、再掲
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このような機会を設けていただき誠にありがとうございます。
早速ですが、松本副社長は、この話題の元となったインタビューにおいて、こう言われています。
「もしOpenWinのWiMAX事業を展開する場合、ソフトバンクモバイルの3Gにも
対応するデュアルモード端末でなければ商品にならないと考えています(以下略」
さらに、今回の反論の最初のものは
<何故ソフトバンクは2GHzのIPモバイルの跡地が使えないのか?>
となっております。
さて、松本副社長は最初のインタビューにおいて
OPENWINの立場でインタビューを受けたのでしょうか?
それともソフトバンクの立場でインタビューを受けたのでしょうか。
2.5Ghzの割当に申請したのはOPENWINだったと私は記憶しております。
ソフトバンクではなかったのではないかと(この点、私が誤解をしているのかも知れませんが)。
そのOPENWINはホールセールのみを行うと言っていたと思います。
であるならば、2Ghzが利用できるかの是非はソフトバンクが使えるかどうかではなく、
OPENWINが使えるかどうかが焦点となるはずです。
それが「まずソフトバンクが使えることが大事」という点を松本副社長は強調されているように見受けられます。
私の誤解で、本当は割当申請をソフトバンクでされているのであれば、
何をトンチンカンなことを言っているのだ?と思われるかも知れませんが、
松本副社長のお立場を、明確にしていただきますようお願いいたします。
また「ソフトバンクモバイルの3Gにも対応するデュアルモード端末でなければ商品にならない」は
SBM3Gのデュアルモード端末しか商品にしない、あるいはデュアルモード端末を使いざるを得ないほどの
設備しか整えないという印象も受けます。これはどう言った意図を持って発せられたのかも
併せてご教示くださいますようお願いいたします。
コメントありがとうございます。
AIR-internet-EDGEさんへのメッセージに対して副社長からお返事をいただけるとは思ってもみませんでした。
大変光栄に思います。
2GHz帯への立候補は無いとのことですが、事業者間競争の観点から個人的にソフトバンクにはぜひ参入していただきたいと思っていたので残念です。
LOVE定額・ハッピーボーナスの継続など、ソフトバンクは過去に「1度言った事を覆す」ということをなさっているので今回もそうなればいいなと思っています。
話は変わりますが、副社長は『「緊急徹底反論」への反論』の<「国際的な取り決めに」ついての議論>の中で
>何よりも優先すべきは「国民(利用者)の利益」
とお書きになっていますが、『「緊急徹底反論」の反論の反論の反論』の「1.7G帯の話」では
>(会社の利益より国民の周波数を優先すべきというのは)とんでもない話だと思います。
とおっしゃっています。
私はこれらの意見は矛盾しているように感じるのですが、いかがお考えでしょうか。
今更ペンネームを使おうと、「ソフトバンクモバイル副社長」であるあなたの発言という意味でいけば、全く関係ないのではないですか?
ペンネームとあなたの同一性が証明されている(というか自らしている以上)ペンネームを使用することによって「非公式」なコメントに出来るわけではないと思いますが・・・。
いくつか気になる点はありますが、
>それでは、これからは一個人「久慈毅」として反論します。
仮名の一個人になったところで、全く回答になってないのではないですか?
「それでは」ということは、認められるということですよね?それならばまず謝罪というのがあって然るべきだと思いますが・・・。
というか、私の質問にも答えてくださいね^-^
えっと、暇人さんのところでのコメに返答いただいているshiroi(こちらではshiro)ですが、
名前間違ってますので、直しておいて下さい。
あと、まだ返答はないですが、こちらのブログにも書いた内容についての返答もして下さるのですよね?
お待ちしております。
ついでに
>申請書にある「ウィルコムの事業開始予定時期」をご覧になりましたか? 今から2GHzを取りに行っても充分間に合い、全体の計画実行が遅れる事はないスケジュールだったと理解しています。
それはウィルコムに確認しましたか?
実験のやり直しということは、機材調達および環境の整備その他諸々を「本来かけなくてもいい出費と時間をかけてやる」
ということになるんですけど。
つまりその分の出費(資金)と遅れを含めて計画通りに乗せろと『競争相手(他者)』であるOpenWinの方が言うのですか?
『2.5GHz帯の免許争いの場』で。
規格整備および当初予定より不足状態で始めることはできるかもしれませんが、それは本意ではないでしょう。
あと、名前間違えられてるだけでも萎えるんですが、もう少し暇人さんおよび他コメントしている方の内容をよく読んで返答を書いていただきたいと思います。
暇人さんも書いてますが、書かれている内容を見ると脱力します。
言い方はきついですが、
もし意味が判らないようであれば、どなたか近くの方にどこがおかしいと指摘されているか確認して下さい。
ついでの方が、長くなっちゃった。
私のも完全にスルーされました(笑)
( ゚д゚)ポカーン
えっと、いろいろ予想外の回答というか、
とりあえず「個人としての松本徹三」でいいのでは、
いきなり久慈毅なんとかって言われても・・・、
自分の名前はまあ良いとして文中の暇?人氏のHNの表記がすべて間違っているのは失礼だったりしないのでしょうか?
コメント欄のほうにまだ答えてないようなので本題のほうは続きがアップされてから意見しようと思います。
最初の疑問の回答をいただいてからと思ったのですが、
とりあえず「略」反論×3のコメントの感想と回答をいただきたい事項の追加を一つ
【感想】
久慈氏のコメントを読む限り、反論の根底に
1.久慈氏側にとって、可能か不可能かわからないことは可能な保障がないからやらない。
2.久慈氏側以外にとって、可能か不可能かわからないことは可能不可能に限らずやれ。
という発想があるように見受けられます。
1の例)勿論、回り込み周波数をおさえる方法はいろいろあるでしょうが、開発費もコストもかさんでしまいます。
また、よいものが出来るという保証もありません。
2の例)申請書にある「ウィルコムの事業開始予定時期」をご覧になりましたか?
今から2GHzを取りに行っても充分間に合い、全体の計画実行が遅れる事はないスケジュールだったと理解しています。
【回答を要す事項】
ところで、ウィルコムが2Ghzを取りに行っても全体の計画実行が遅れる事はないと理解されている、とのことですが
2Ghzの割当はいつ割当られるか日時が決定したのでしょうか?
まだ公表はされていない話かと思いますので、ぜひとも日時を教えていただき、
それが早まることはあれ絶対に遅れることはない、保証はどこで受けられたのかを回答願います。
また、全体の進行計画の中では、機器メーカーの生産スケジュール等も重要かと思われますが、
どのメーカーに問い合わせた上で、どういう回答を参考にされたかも、合わせてご教示願います。
せっかくなので逐次反論しますね。暇人さんに代わって。
>回り込み周波数をおさえる方法はいろいろあるでしょうが、開発費もコストもかさんでしまいます。
あれ、当初は、
>どう頑張っても使えないのです。
とおっしゃってましたよね。どうがんばっても使えない、というところを暇人さんに「うそだ」と指摘され技術的に事細かに指摘されると「無理じゃないけど」と言葉を変えて、やっぱり最初の「どうがんばっても使えない」はうそだったということですね。
最初に「うそだ」と指摘されたのを汚いののしり言葉で返しておいて、いまさら勝手に意見を変えるとは、あまりに身勝手ではありませんか。
>ウィルコムさんは「15MHzでは小さすぎて使えない。」とは言えないはずです。
仮定の議論に対して「その仮定はありえない」と返すのは馬鹿のやる議論ですよ。ウィルコムさんはどんな理由でも「その帯域は使えない」と主張することができるはずです。松本副社長が「どうがんばっても使えない」とおっしゃったように。じゃぁ、と言ってありとあらゆる可能性をすべて議論するおつもりですか?がんばってね。
>極めて大きな空きチャンネル(ドコモさんやASTELさんが返上したPHSのバンド)が使えるからです。
通信行政をもう少し勉強されることをお勧めします。PHSの帯域は誰のものでもありません。公衆事業者と自営無線機が共用で使える帯域です。そして、どちらの無線機が多いかといえば、今現在は自営無線機のほうが圧倒的に多いのです。免許不要なので正しい数値は発表されていませんが、今現在でも何万という法人でこのPHS帯域を利用した自営内線網を活用しています。そのような帯域を「割り当て帯域」として再活用できるかどうか、ちょっとは考えてものをいってくださいね。
>フィールドトライアルの直前に、町の業者からNEC製の「出来合い」の800MHzの基盤を買って来て、NECさんの技術者に頼んで取り付けてもらっていました。新しい通信技術を世に問う時に、「使用周波数が何であるか?」などは比較的些細な問題である事はこのエピソードからも理解して頂けるでしょう。
こちらも、通信行政をもう少し勉強されることをお勧めします。無線機を作るうえで一番厳しいのは、法令で決められた技術基準です。その技術基準を満たすためにどのようなRFやフィルタを使うか、というところが、無線機開発で一番の問題になることも、ご存じないようですね。法令に縛られないフィールドトライアルに使う部品を街中で調達できた、なんておっしゃっていますが、その無線機はその街中の部品を使ったまま法令の技術基準を満たせましたか?お答えください。
>こういう事がスムースに出来るようにするのも、KDDIの小野寺社長が理事になっているWiMAX Forumなどというものの、一つの仕事でもあるはずです。
残念。WiMAX Forumはそんな仕事はしていません。
>CDMAやOFDMAでは、それよりも短い時間で色々な制御をしている事をお忘れなきようにお願いします。このようなマイクロセコンドレベルでの制御は、現代の無線通信技術の常識です。
無線機の中でそのような制御を行っていることと、隣の無線機との同期をそのレベルでできることは、全くレベルの違う話です。かんたんだというなら、今すぐソフトバンクモバイルの全基地局を同期させて見せてください。もしできたら土下座して見せますよ。
>大きな問題であると、あくまでおっしゃるのなら、具体的な数字で示して頂ければと思います。
では「ウィルコムにとって問題ない」とおっしゃるなら、その問題のなさを具体的な数字で示していただければと思います。
>これは、とんでもない話だと思います。
そうですね。うそをついて1.7GHz帯を受け取っておいてからいらなくなってポイなんて、とでもない話です。
>が申しあげているのは、「KDDIさんの云われた事は、恐らく事実ではない。」という事です。
じゃぁ何を根拠にそうおっしゃるのか、明確な根拠をお示しください。人が言ったことを「うそだ」というだけなら誰でもできます。暇人さんはさらにその根拠まで示しました。あなたは何も根拠を示しませんね。おかしな話です。
田舎に住んでる者としてちょっとだけ書かせてください。
ウイルコムって街でしか使えない。
そこが選ばれても使えないんじゃ意味がない。
3社(SBM・docomo・au)は使えるのに。
pannaさん
ご安心ください。次世代PHSは電波出力が大幅にあがるので、エリアも大きく広がることでしょう。
ちなみに、ソフトバンク副社長のブログにウィルコムの不満を書くのは本題とずれていると思います。
kabuchiさん(2008年2月23日 11:23)へ。
原文は、
>アイピーモバイル跡地が割り当てられたとしても帯域が近すぎて実用化できない。
>どう頑張っても使えないのです。
>もちろん大きなフィルターを端末に搭載すれば、1台でW-CDMAとWiMAXという端末は実現できますが、
>そのような大きな端末ではダメですよ。
です。
暇?人氏の指摘前から松本徹三氏は、使えなくはないと言ってますよ。
この点で嘘をついたり意見を変えたりはしていません。見てのとおり当初から矛盾はしてますが。
久慈氏も含めてですが、中途半端な部分引用は相手に不信感を持たせるだけですので
気をつけましょう。短時間で相手を圧倒するには有効な手段ではありますけど、
それは議論とは言いませんよね。
pannaさん(2008年2月23日 13:28)へ
2.5Ghz帯は今から設置していくものですので、現時点でのエリアは全く関係ないですよ。
携帯キャリアがとったから広くなるというものでもないです。
松本徹三氏も
「もしOpenWinのWiMAX事業を展開する場合、ソフトバンクモバイルの3Gにも対応する
デュアルモード端末でなければ商品にならないと考えていますが」と仰っておられます。
これは、WiMAXでは通話は使えないから、という単純な意味かも知れませんが、
それだとデュアルモード端末にできないから2Ghzは使えないとする理由は全くありませんので、
おそらくWiMaxでもエリアが携帯のようには広げられないという事を意味していると思われます。
ackyさん
hebi no sitaさん へ
なるほど、そうなんですね。
勉強になります。
PHSが使いたくても使えない田舎者のひがみみたいですいません(^_^;
コメントありがとうございました。
初めまして、
よく分からないことが在るので質問いたします。
○デュアル端末の話
これは、排他的に使用するとか単独使用するとか以前の話で、15MHz幅ではモバイルWiMAXを使用することが出来ないということですか?
○周波数変更の話
電波に乗せられる情報量は基本的に周波数と振幅に依存するというのはでたらめなのでしょうか?
○ガードバンドの話
自社開発した先端技術を開示するリスク、NDAに反する等と言った恐れは無いのでしょうか?
○1.7GHz帯の話
例に挙げられた買収との関連性が分かりません。あと、
1.保持と書かれていますが、取得時に事業計画を提出していると思うのですが、それを一時凍結して、帯域を確保しておくと言うことでしょうか?
2.返上後に再取得を目指して、条件緩和を求めたりする動きはあったのでしょうか?
○KDDIの話
実験において出た通信速度のみのデータを開示してくださいという報道を耳にしていなかったのですが、「実証データ」と言う場合は使用した機器もデータに含まれるのが普通なのではないのですか?
○MVNOの話
MVNO事業者とは付加価値を付け加えることにより利益を生み出す事業ではないのでしょうか?ソフトバンクのMVNOに関しての意見書では回線貸し出しでは利益を得るなと受け取れるので、「公正な条件」と言う正確なビジョンをお教えいただきたい。
以上が私の疑問です。お答えいただけると幸いです。
文章に関して話題になっていますが、
複数の議題に対してひとまとめにお答えになっておられるので、私には読みづらい文章でした。
例に「ソフトバンクが2GHzを使えない理由」の一連の文章を取り上げると、
1.デュアルモード端末がサービスの中心になり、2GHz帯のみの端末では企業としてより良い収益を見込めない理由が記されておらず、デュアルモード端末が複数在る内の一つのサービスモデルである表現になっているにもかかわらず、デュアルモードのみで結論をだしている。
2.「デュアルモードではないサービスは提供できないのか」、「ウィルコムが顧客のニーズを満たせないと言ったらどうするのか」と言う二つの意見に対して、
「ウィルコム全体の周波数で見れば狭くない」「WiMAXの30MHz幅の必要性」「デュアルモード端末の価格が高くなってしまう」の順で回答しており、既存PHSの周波数を含めて次世代PHSを使用するという新規の題目を登場させています。これでは政治家の討論の様に、読み手には論点が定まって居ないように見えるのではないのでしょうか。シングルでのサービス云々は前の方での質問の回答によって変わってくるのですが、私には無回答の様に見えてしまいます。
私の文章の方が読みづらくは在ると思いますが普段こういった場所に書き込まないのでご容赦ください。長文失礼いたしました。
結局都合の悪いところはスルーですか。自己主張できそうなところだけ書きましたって感が。その部分もどうなのかとは思いますが。
人にはそんなことするなとか言いつつ自分は数行前の事なんて忘れたかのようにやってのけるなんて、さすがですね。
例えば1.7GHz帯の話では新規参入その後の方向転換に関してはビジネス面を殊更強調して自己主張されてますが、継続保有に関してはスパっと抜け落ちていたりとか。
そりゃ、「新規参入のために使います」という国との約束を破ったのに「いや、別件で欲しいからこのままもらっとくよ」なんて正当化できるわけないですよね。
世間の常識で考えたら保有資格を失った帯域は一度返上して、改めて既存事業者として再取得に動くのが筋でしょうに。
2GHzの話にしても、暇人氏が言われてるような件はスルーですね。
先を読むのは経営者として当たり前。それに関しては同意です。ただ、その読みはあなたの判断で他の人がそうであるわけではないですよね。みんなそれぞれ読みがある。
で、「握り潰す」なんて誰も思ってないのにこんな例が出るんでしょう。再利用は当然だが割当「資格」がWILLCOMにあるか未定なのに押しつけようとした事が今回の騒動の一つだと思うのですが、そこだけ黙殺して周りの話だけされても、何言ってるの?としか。正直、色々語られる技術云々はこの前提をクリアした上での話だと思いますが。
あなたが声高に掲げるビジネス面で考えると、資格有無時点での可能性の判断でしかない2GHzは別に置いて、既に資格があり、より可能性のある2.5GHz帯に注力したWILLCOMは、それこそ正しい経営判断ではないのですか? SoftBankがより確実性のある既存事業者の道を選んだように。結局両方取っちゃうってのはないですけど。
んー、アイピーモバイルが資格を喪失して手放した2GHz帯。方やSoftBankが資格喪失したのに持ち続けようとした1.7GHz帯。
…あれ?なんか似てますね。最初に話した、他人はダメだが俺は許されるんだよって状態と。まぁ前者は破産して消滅したから手放すしかなかったんですが。
SoftBankって結局そういう方向しか見えてこないんですよ。自分さえよければって論理が。
正直私はDoCoMoもauもあまり好きではないです。ただそれ以上にSoftBankという会社には信用性のカケラも持てません。過去も含めこんなことばかり積み重ねられてしまっては。
話は変わりますが、元々の判断を下した総務省にはすでに何らかのアクションは既に起こされてるのでしょうか。あの「自分の言う通りにならなかったから認めない」なんて駄々っ子リリース以外に。
一個人にわざわざここまでの反論を自らするぐらいでしょうから、それこそ社を挙げて頑張っておられるんでしょうけど、それが全く見えないと本末転倒ですし、「ホントに欲しかったの?」なんて言われてしまいますよ。
はじめまして。
久慈様はビジネス面をやたらと強調されておりますが
どんなにビジネス上の戦略の都合によるものであったとしても
約束というものは本来守られて然るべきものであり
それを破られた場合信頼を失うというのは世間一般の常識です。
ソフトバンクモバイルは既に1.7GHz帯について一度約束を破っているので
総務省が世間一般と同等の常識を有しているならば
「どんなによさげなことを謳っていても信用できない」
と判断する可能性が高いのではないでしょうか?
まして基地局数も中継局はカウントせずに目標数建設すると約束しておきながら
結局自社の都合で中継局も含めたカウントに変更する始末。
これでは「我々のプランが一番優れている」と言われても
いつもの法螺吹きでしょ?と判断されても仕方ないのでは?
狼少年という話はご存じではないでしょうか?
ソフトバンクはそう言う会社だと見られていることも少しは考えてみては如何でしょうか?
尤も信頼なんてものは一朝一夕に築かれる物ではありませんし
ソフトバンク(モバイル以前を含め)が信頼を落とすような行為をしてきた年数を考えれば
今更どうしようもないような気もしますが。
私は電波に対しては素人ですが、
素人なりに気になったことがありましたのでお聞きします。
>ウィルコムさんは「15MHzでは小さすぎて使えない。」とは言えないはずです。何故なら、ウィルコムさんは、現在使っている2GHzの下の方で極めて大きな空きチャンネル(ドコモさんやASTELさんが返上したPHSのバンド)が使えるからです。
に関してですが、
2GHzの下の方というのは1.9GHz帯のPHSで使われている帯域ですよね?
素人ながらにこの帯域は3キャリア共用で使っていたように記憶しています。
もちろん、今は他の2キャリアが撤退しているのでウィルコム(とケイ・オプティコム)の独占状態だと思いますが。
そして当然の認識として、この帯域はPHSとして利用する為に与えられている帯域であって、
次世代PHSで利用する為に与えられてはいないはずです。
その上で現在の帯域を使って次世代サービスを行ってほしいとおっしゃっているのでしょうか?
もしそうだとしたら貸与されている帯域の不正使用と指導などが入っても当然な状態になると思うのですが。
ウィルコム側から総務省に次世代としても使えるように申請中なのであればともかくとして、
そういった申請を出しているというニュースも聞きません。
そんな中で、帯域を次世代でも使えるという前提での発言と読み取れてしまいましたので
今回のコメントを書かせていただきました。
P.S.
前回の記事のコメント欄にて
2008年2月16日 05:04 に質問をさせて頂いている件ですが、
こちらの回答は頂くことはできないのでしょうか?
「私は久慈で、松本副社長に質問した分に関しては回答しない」という対応をされない事を祈っております。