今春、老人保健施設に転換する西城市民病院(庄原市西城町)の老人性認知症治療病棟「ひまわり病棟」で二十三日、地元の神楽愛好会が神楽を披露した。
病棟の閉鎖を惜しみ、施設転換が順調にいくようにと愛好会が企画。患者と地域の住民ら約百二十人が集まった。愛好会のメンバー九人が笛と太鼓に合わせて「猿田彦の舞」「大蛇の舞」など四演目を披露した。
同病院の郷力和明院長は「転換後は地域との交流を深め、地域に根ざした介護へ向けて頑張りたい」と話していた。
同病棟は施設を管理する常勤の精神科医師が確保できないため三月末で閉鎖。四月から現在の入院患者を受け入れる定員五十人の老人保健施設「せせらぎ」として再スタートする。(戸田剛就)
【写真説明】老健施設の発展を願う神楽に見入る入院患者たち
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