奈良

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

大和高田市立病院:県内初、助産師外来開設 月・金曜日「きめ細やかな指導」 /奈良

 大和高田市立病院は18日、助産師が妊婦の健診を担当する「助産師外来」を開設した。助産師が東京や大阪などの病院で研修を受け、マニュアルを策定し、助産師体制の強化を図るなどしてスタートさせた。県内の市立病院では初の導入となる。

 市立病院産婦人科は常勤医師3人で分娩(ぶんべん)件数は年間1000件を超えていた。このため、医師の負担減や、より安全な医療体制を図るため、一昨年6月から、大和高田市と周辺3市1町以外の妊婦のお産を断っている。それでも現在、年間700件以上の分娩をしている。

 妊婦の一般外来では医師が、十分に時間を掛けて診察できないのが現状だ。その点、助産師外来は、一人一人ゆっくり時間(約40分)を掛けて、健診が出来る。予約制で1回4000円。妊娠14週・36週の妊婦が受診。保健指導や相談、超音波エコー健診などが受けられる。

 助産師は現在18人だが、4月から5人増の23人体制になる。助産師で副看護師長の長嶺美津子さん(47)は「医師には聞きにくい質問も、気軽に助産師に聞くことができる。きめ細やかな指導ができる」と話す。この日受診した主婦(33)は「一番お世話になる助産師さんに、日ごろから相談できるので心強い」と話していた。

 助産師外来は月・金曜日の2回実施する。医師で産婦人科部長の堀江清繁さん(47)は「一般外来より時間をかけて、妊婦の不安解消、ニーズに応えたい。最初は妊娠中2回、希望者でスタートするが、今後増やし、全員対象にしたいと考えている」と、助産師外来の充実を目指している。【山本和良】

毎日新聞 2008年2月19日

奈良 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報