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H2A打ち上げ8連続成功 ネット衛星、軌道に
超高速通信技術実証へ
(02/24 07:51)
超高速インターネット実験衛星「きずな」を搭載し、上昇するH2Aロケット14号機=23日午後5時55分、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構の超高速インターネット衛星「きずな」を搭載したH2Aロケット14号機は23日、種子島宇宙センター(南種子町)から打ち上げられ、予定の軌道に衛星を投入した。前回から打ち上げを担当した三菱重工業は2回連続の成功。H2Aは8回連続成功で通算の成功率は92.9%になった。
 同日の射場周辺は曇り。打ち上げ時刻は当初午後4時20分だったが、強風や海上警戒区域に漁船が入ったため3回変更、1時間35分遅れた。船舶が原因で打ち上げが遅れたのは2002年2月の2号機以来。
 14号機は打ち上げから約28分後、赤道上空の高度約283キロで衛星を分離した。宇宙機構によると、衛星は太陽電池パネルを展開。状態も良好という。
 きずなは、衛星を介した高速インターネット通信を可能とする技術の開発と実証が目的。直径5メートルの地上アンテナなら、光ケーブルの約12倍で世界最速となる毎秒1.2ギガビットで送受信できる。離島や山間部など、地上インフラが未整備な地域の情報格差(デジタルデバイド)解消が期待されるという。
 6月末まで基本性能を確認。7月から定常運用に入り、遠隔授業や災害時のネットワーク構築実験を行う。しかし、コストなどの問題から実用化のめどは付いていない。
 14号機はH2Aで初めて改良型第2段エンジンとノズルの性能を向上させた大型補助ロケットを採用した。当初は15日の打ち上げだったが、2段目ロケットの姿勢制御装置に不具合が見つかり延期された。
 次回のH2A打ち上げは今年の秋冬期、宇宙機構の温室効果ガス観測技術衛星を搭載した15号機。打ち上げ余力を利用して、宇宙機構と民間から公募した超小型人工衛星計7機も相乗りする。
 
超高速インターネット衛星「きずな」
 2001年、政府がITインフラを強化する方針を打ち出し、宇宙機構と情報通信研究機構が03年から共同開発した静止衛星。縦2、横3、高さ8メートル。打ち上げ時重量は約4.8トン。国内、東南アジア、アジア太平洋をカバーする3つのアンテナを搭載している。設計寿命5年。開発費は367億円。愛称を一般公募し、人と人をつなぐという意味を込めて「きずな」に決まった。

改良型第2段エンジン(LE5B)
 振動を従来の約半分に低減したH2Aロケットの2段目エンジン。これまでのエンジンは、部品を簡素化した結果、H2Aの前身H2ロケットで使用していた物より振動が大きくなった。このため、宇宙航空研究開発機構が設計を見直し、海外の大型ロケット並みの振動レベルを実現。人工衛星側の負担が減り、H2Aに搭載可能な衛星の間口が広がると期待される。
 





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