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川淵キャプテン“無法中国戦”抗議へ

2月22日7時2分配信 スポーツニッポン


 怒りの日本サッカー協会が重い腰を上げた。20日に行われた東アジア選手権の中国戦(中国・重慶)で相次ぐラフプレーを受けたことに関連して、川淵三郎キャプテン(71)は21日、東京・文京区にあるJFAハウスで主催者の東アジア連盟に事情聴取を求める考えを明かした。中国のラフプレーおよびラフプレーを野放しにした北朝鮮レフェリーの判定に対して抗議するもので、22日にも東アジア連盟に対し文書を提出する見通しだ。

 激しいラフプレーに耐えて勝利をもぎ取った中国戦から一夜明けても、川淵キャプテンの怒りは収まらなかった。「中国も、汚いことばかりやっていると一流になれない。やることが相手を傷つけようとすることばかり」。東京・文京区のJFAハウスから、すぐさま東アジア選手権組織委員長を務める小倉副会長と電話で会談。日本代表の大仁団長にもアクションを起こすよう求めた。

 川淵キャプテンが最も憤慨したのは、後半10分にMF安田が中国のGK宗磊に脇腹を蹴られた場面。「ああいうレフェリーのひどさは最近見たことがない。あれは完全にレッド。黙って見ている手はない。放置するのもよくない」。中国のアンフェアなプレーだけでなく、適切な判定を下さなかった北朝鮮のオ・タエソン主審への不快感もあらわにした。

 現地で連絡を受けた大仁団長は「危険なプレーがあると(選手の欠場で)W杯アジア3次予選で負ける可能性も出てくる。選手生命にもかかわる。危機管理のためにも善処してほしい」と東アジア連盟に改善を求めた。最終的には岡田監督と協議の上で決定するが、22日にも東アジア連盟に文書を提出することになる。また、JFAハウスで対応した田嶋専務理事は「アジア杯でセキュリティーの問題、チーム運営、会見などに抗議したことはあるが、ジャッジに抗議したことは記憶にない」と話しており、いかに偏った判定が続いていたかが分かる。

 東アジア連盟は規約上、審判に処分を下すことはできない。ただし、上部組織のAFCの規律委員会、審判委員会が誤審があったと判断した場合、同主審は試合の割り当てを減らされたり、審判プログラムの再教育を受けさせられる可能性もある。中国のプレーは主審がコントロールできなかったために起こったとも言えるため、チーム全体に処罰が下ることはないもよう。ただ、GK宗磊のプレーが悪質な暴力行為と認められれば、数試合の出場停止になる可能性もある。

 今回の申し入れは「2年ごとの大会をいいものにしていくため」(大仁団長)というのが建前だが、その一方では中国か北朝鮮の審判になる、23日の韓国戦で正当な判定を求めるためのけん制という意味合いも併せ持つ。04年アジア杯決勝をもしのぐ壮絶な日中戦は、アジアのサッカーに大きな問題を提起する形となった。

最終更新:2月22日7時2分

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