HOW to1000万円獲得戦略〜あなたの本当の市場価値
「収入=仕事上の自分の価値」といっても過言ではありません。だからやっぱり高収入はぼくらの夢。今遠く離れている人にも、もう少しで届きそうな人にも、すぐに実践できるヒントを6つのチェックポイントで紹介。まずはあなたの「今」を把握しましょう!
例えば、かつて山一證券で部長を務め2000万円近くもらっていた人が、会社解体後、再就職したら年収は500万円に。なんて話があります。ではこの部長の何がまずかったか? それは社内の調整力や、人脈には強かったが、専門的な力に欠けたこと。転職先で求められているのは「大企業の部長であった」という事実より、「そこで何をしてきたか」ということ。まずは、自分は何ができるのかを把握することが高収入へのスタートなのであります。
会社は何で人事異動を決定するか。社員にチャンスを与えるため? それは甘い。会社は「新しい仕事ができる人」や「今の部署では不要になった人」を異動させるだけで、「個人のキャリアプランなど関係ない」のが現実。基本的には会社の利益や、組織が円滑に機能するために決めるものです。もし今の仕事を自分の特技にしようと考えるなら、今の仕事で、バッチリ利益を生める、つまり会社に貢献できることを論理的にアピールして「NO!」を言いましょう。それでもし、居心地が悪くなるのならそれもきっかけ。転職に踏み切るというのも一つの方法であります。
技術・知識・経験を会社から頼られることはありますか? それはそのままあなたの市場価値。システムエンジニアのS氏も、理工系大学を卒業、金融系企業の営業をした後SEに。需要の高い業界に精通していた彼は、1000万円の壁を軽々超えた。こういうスキルは一朝一夕に身に付くものではありません。睡眠時間を削って勉強する人もいます。それがキツイなら思い切って環境を変えてしまうのも一つの手。外資系製薬会社の海外営業から地元に帰り、小さな部品メーカーの営業になったO氏も前職で当たり前だった英語力で、海外販路を開拓するなど大活躍! なんて例もあるのです。
高収入への通行手形はビジネススキルだけじゃありません。もっと単純に「好きなもの」を極めてみることも一つの方法。例えば広告代理店に勤めるHさん、航空会社のキャンペーン企画の適任者を捜していたところ、旅好きの彼女が抜てきされた。海外旅行全盛の当時に、国内旅行に回帰させる企画で成功。その後は「旅のことなら○○さん」と呼ばれたり、クライアントから指名を受けるようになった。成績は引き合いだけで十分達成。収入も1000万円を超えた。好きを極めていく、そしてビジネスに結びつける発想を持ち続ければ、それはあなたの大きな武器となるのであります。
この3つのチェックは、あなたの高収入への距離を測る物差しになるでしょう。3つとも「YES」と答えられた人は、ポテンシャル十分。そうでない人はいま一度自分の仕事や、モノの考えを見つめ直してはいかがでしょう? REPORT.3の後半では、チャンスをものにするキャリア設計についてCHECK!