達成プロセス ケース・バイ・ケース〜part1〜
誰でもいきなり1000万円稼いでるわけじゃありません。納得の昇進パターン、意外なキャリアチェンジ、きっかけはさまざま。ここでは年収UPのプロセスと、ターニングポイントを実例で報告します。あなたと似た人もいるかも?
不動産会社の事務をしていたAさんは23歳で結婚、収入に対する意識もそれほど高くなかったという。しかし5年後に離婚(当時年収350万円)。「子育てもあるのに・・・」。突然人生の岐路に立たされたそのとき、彼女の下した決断は、インセンティブのある営業職への転身。しかし会社の答えは「前例がないのでNG」。そこで、営業経験を積むべく未経験OKの化粧品会社の営業に転職(ターニングポイント1)した。年収は100万円ダウンの250万円。その後、年収1000万円に至る巻き返しとは?
順調に営業スキルを身に付けた彼女は、2年後に前年収の350万円を超えた。その後3年でさらにUP。そして「一通りの営業スキルを身に付けた」と考えた彼女は、もう一度前職の不動産会社へ営業として再入社(ターニングポイント2)。以前に蓄えた業界知識と転職して培った営業スキルで、みるみる頭角を現し初年度で年収750万円! 翌年には35歳で大台の1000万円を突破する。
都内の外資系広告代理店の営業だったT氏。順風満帆なはずの彼のキャリア(当時年収600万円)があるとき一変。大口の取引先を他社に抜かれたのをきっかけに降格人事。そしてその後も冷遇が続いたという。外資系ならではの単年度評価と実力主義が再浮上の道を閉ざした・・・。そして34歳のときに地元福岡の広告会社へUターン転職(ターニングポイント1)。それでも人脈ありきの地方の営業スタイルではよそ者扱い。年収もそれまでのピークに比べると半分近くに。「ここでもダメか・・・」。しかしその後、彼を待っていた見事な復活劇とは?
状況が変わりだしたのは転職から3カ月目くらいのこと。インターネットで情報を集め、PCを駆使して説得力のある企画書を短時間で作った(ターニングポイント2)ときだった。こんなことは外資系の広告代理店では当たり前のこと。しかし周囲は感嘆し、その資料は次々に受注を決めていった。そうしてT氏は社内勉強会の講師を務めるようになり、程なくしてマネージャーへ昇進。年収は一気に膨れ上がった。
「大好きな映画でメシが食いたい」。K氏には夢があった。しかし就職活動でがくぜん・・・。新卒採用がない。そこで気持ちを切り替え「まずは、どこでも通用するビジネススキルを身に付ける!」(ターニングポイント1)。そして3年後、もう一度映画業界にチャレンジすると心に決め、公言していた。企画力と営業力を付けるべく、入社したのはベンチャーの情報サービス企業。順調にスキルを身に付けた彼は2年半の経験を積んだころ、待ち望んでいた独立系の洋画配給会社の営業職募集を発見。思惑通り、経験が評価され転職を実現した。しかし・・・。その後の彼のプロセスとは?
夢の実現と引き換えに年収は200万円ダウン。それでも満足だったという。DVD販売部門の営業を経験した後、広報担当へキャリアチェンジ。それから3年の後、バイヤーを目指し再度転職(ターニングポイント2)、4名程度の小さな会社へ入社した。同時にまたもや100万円の年収ダウン。しかし企画・営業時代に身に付けたタフな交渉力と数字に対する強さで、実績を積み上げた彼は、5年後年収1000万円に達する。