1人当たり年間500円ー私たちの税負担が増えそうです。
森林の整備ための新たな税金「森林環境税」の導入が必要だとする答申を道の有識者会議が高橋知事に報告しました。
札幌・西区にある山ー。地元の住民や企業が所有する民有林ですが、整備していないため土砂が流れ出る被害が起きました。こうした民有林を道民の税金で整備しようという発想が「森林環境税」です。有識者が集まり議論した結果、森林環境税の導入は必要であるという結論に達し高橋知事に答申しました。理由は、「放置された森林が多くあること」そして「森林は公共的財産で整備は全道民が等しく負うべき」だからだといいます。
(北海道森林づくり審議会・柿沢宏昭代表)「既存の財源の中では十分手当てできないので新しい財政の仕組みが必要である」
道が試算したところ道民ひとりの負担は年間500円ほど。期間は5年間。税収は法人分とあわせて75億円程度になる見込みです。
(北海道森林づくり審議会・柿沢宏昭代表)「緊急に整備をしなければならない森林に関して5年間で整備をしていく。その先の事に関してはあらためて、その時点で道民の意向や森林の状況をあわせて」
民間が所有する森林への新たな税の負担ー。道民の理解は得られるのでしょうか。
(高橋知事)「理解してもらうためのしっかりした説明と財源の透明性の高い形で運用していく仕組みづくりなど知恵と工夫をこらしていかなければならない」
この森林環境税ー早ければ6月の定例道議会に提案され2009年度からの導入をめざします。
(2008年2月21日(木)「どさんこワイド180」) |