現在、工事中ですがすこしずつ拡充していきます。
Friio と言う非常に面白いデバイスが輸入され始めました。地デジのチューナーユニットからTSをUSBに載せてしまうようです。それを復号化して視聴するわけですが、昨今喧しいコピー10とかをすっ飛ばしてしまいます。これとは別に一部のマニアの間で、同様な信号抜きが行われています。「TS抜き」と呼ばれています。今回は YDBC-30(a.k.a Uniden DT300, YAGI DTC110)を改造して、この TS 抜きをやってみます。他のチューナーを改造するときの参考にもなると思います。
ここでご紹介するのはハックです。ハックに目的などあるわけでもなく、ただ楽しいからやるわけです。そうは言っても色々な人と情報を共有できたほうが楽しいし、新しいアイデアやインスピレーションも出ると思いますので、ハックの過程を公開したいと思います。最終的にはハードディスクレコーダみたいになったらいいなと思います。
改造のための道具とか、初心者は良くわからないと思うので、アフェリエイトもやっておきます。適当な広告があったら、ポチリとやってみてください。
USBを使ってTSのデータを抜くわけですが、USBデバイスとして、オプティマイズより発売されているカメレオンFX2(以下、カメFX2)を使います。このデバイスは FX2 + MAX2(CPLD) の構成になっていて、プログラマブルなので自分でプログラムを組むことが可能です。逆に言えばプログラムを組まない限り何も出来ないことになります。下記の基本的な動作を押さえておけば、機種が変わっても応用できると思います。
今回のファームウェアでのキモはデータ転送になります。この部分は非常に重要で後に続く、ホストソフトウェアの作りやすさとシステムの性能にも大きく影響を及ぼします。
TSのデータ出力の形式として大きく分けて、シリアルとパラレルがあります。YDBC-30 のデータ形式はシリアルですので、これを変換する必要があります。FX2の8051プロセッサでは非力なので、変換作業は出来ません。このパラレル→シリアル変換を行うのが、CPLDのロジックになります。
カメFX2 は外部からは FIFO メモリのように見えます。つまり、外部からデータをどんどん書き込んでいって、それをUSBを介してPCへ送り込むわけです。
チューナーの選局方法としてI2Cなども知られていますが、ここではより簡便にリモコンを使います。
家電機器の制御に用いられるリモコン信号は通常は38KHzで変調された赤外線のOn/Offパターンで構成されています。本体の受光素子に送るわけではないので、リモコンの擬似的な信号受光素子の出力端子とワイアード・オアにして送り込んでチャンネルを切り替えるようにします。
受光素子を使ってオシロスコープで観察出来ます。
コードそのものは後述するホストソフトウェアに持たせて、ホストソフトウェアから送られてきたコードを生成する部分、つまりI/OポートをOn/Offする部分だけを記述します。
B-CAS のカードリーダを購入する事例が多いですが、自作のファームでしたらソフト部分だけでなく、ハード部分も自由に拡張することが出来ます。
ファームウェアの作成方法については、ここを参考にしてください。自分でファームウェアの拡張や改造をする際に必要になります。
鋭意開発中
掲載させてもらえるソフトウェアを募集しています。
ここでダウンロードできる b25 は上記の B-CAS カードの読み取りに対応したものです。
主な改造ポイントは
入力したファイル名から、bcsファイルのパラメータを b_cas_card.c の追加部分に渡す
まるも氏の Ver.0.1.5 ベース
arib_std_b25-0.1.5.lzh
cap_sts_20080223.lzh(by デジ太郎)
Keilコンパイラによるファームウェア、CPLD のロジックなども同梱されています。
詳細過程、製作中
デジカメの最大の功績はこの分解過程をもらさずにイメージ化できることです。皆さんも分解の際はデジカメで撮りながら、ひとつひとつ分解していくと良いと思います。いい写真が撮れたら、ここに掲載してください。
ヤフオクで改造済みを高い金を出して買うのも面白くないので、この際だから自分でやってみましょう。道具を揃えるのに多少、コストがかかりますけど、この手のスキルは結構、ゲーム機の改造とかに使い回しが利きますので身に付けておいて損は無いと思います。取り付けのコツは、ハンダ付けの練習を十分に行うこと。完成品を頭の中でイメージすること。完成に至るまでの過程を何度もイメージすることです。
あらかじめ、カメFX2のCPLDに cap_sts のロジックを書き込んでおきます。これを忘れると動作しないので、注意してください。書き込み方法はこちらを参照してください。書き込むロジックは SPD_CHK.svf ではなくて、cap_sts.lzh に同梱されているロジックになります。
セラミックヒータのタイプの15W〜30W程度のものがいいと思います。温度調整が付いているといいと思いますが、少し高くなります。
キットに同梱されている残りがあればそれを使います。無いときは適当に検索して、該当品があればそれを購入すればよいでしょう。
小型のものを買います。マイクロニッパとか呼ばれているものです。
ワイヤの被覆剥きに使います。
松やにですね。白光のものを使っています。ハンダゴテを当てすぎていて、ハンダの乗りが悪くなったときに、少し付けます。
0.26mm のジュンフロン線というのを使っています。
使わなくなったマザボとかグラフィックスボードとかを用意します。これに抵抗を付けたり、ICの足から配線を引き出します。
抵抗 1/4w 〜 1/8w 33-50Ω x 5個
基板側から先に取り付けます。
基本的に個人や家庭で楽しむだけにしてください。こういう改造品をオークションで売ったり、商売している人がいますけど、なんかさもしいと言うか、かっこ悪いです。ランチ一回でハンダ付けするなんてのは、エンジニアがいる職場では良く見かけますけど、オクで売ることに比べたらかわいいもんですね。
こちらも盛り上げてください。何か情報とか実験とか今までのスレの流れのまとめを追記していってくれたらうれしいです。
質問などはメールで寄越さないように。おれはあなたのサポート係じゃないんで。
下記の方に感謝します。(敬称略・順不同)
機材提供
コード提供
B25 コード公開