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小泉元首相が活動再開 政界再編に「血が騒ぐ?」 (1/2ページ)
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首相退任後はゴルフ三昧(ざんまい)の生活を送り「引退モード」とみられていた小泉純一郎元首相が、にわかに政治活動を活発化させた。衆参ねじれによる政界の混迷が続き、政界再編がジワジワと現実味を帯びる中、「勝負師」の血が騒いだのか。いまも人気が衰えない小泉氏が一声上げれば政局は一気に流動化しかねないだけに、その挙動から目を離せそうにない。(大谷次郎)
「私は政治家をやっていたからここまで何とかなった。政治家じゃなかったら使い物にならなかった。人にはそれぞれに持ち味はあるが、若い人を応援するのが私のいまの役割だ」
22日夕、東京・八王子市で久々に演壇に立った小泉氏は笑顔を絶やさなかったが、来場者に配られた一枚の紙には自らの信条が記されていた。
「多くの戦没者の方々に敬意と哀悼の誠をささげるために私は靖国神社に参拝してきた。もし多くの国民が私の靖国参拝を批判するならば、そのような国民の総理大臣になっていたいと思わない。中国政府は将来『なんと大人げない恥ずかしいことをしたのか』と後悔する時がくる」
折しも中国の唐家セン国務委員が来日し、友好ムードを盛り上げている最中。靖国参拝を理由に首脳会談を拒み続けた中国への怨嗟(えんさ)であり、親中路線にひた走る福田康夫首相への警鐘とも受け取れた。
小泉氏は首相退任後、メディアの取材は応じず講演も極力控えてきた。福田政権発足後の昨年10月4日、町村派総会に6年ぶりに顔を出し、「人生には上り坂も下り坂もあるが、もう1つ『まさかの坂』もある」とあいさつした後は、衆院本会議開催日しか国会に姿を見せなくなった。