筑後地区などに住む外国人が、日本の労働条件や雇用事情について意見を交わす討論会「野放しにはできない! 労働問題」が23日、久留米市城南町の同市民会館で開かれた。

 討論会は、在住外国人の生活支援などを行っている特定非営利活動法人(NPO法人)「ワンストップリーガルネットくるめ」(有馬良信理事長)が開いた。

 討論は中国、イギリス、インドネシア、パキスタン、ルーマニア、アメリカからの20‐30歳代の男女6人が参加した。会社で営業担当のインドネシア人男性(32)は「商談をしても、日本人はイエスかノーかはっきりしない」などと文化の違いへの悩みを打ち明けた。また勤務していた語学学校が倒産し、講師の職を失ったイギリス人女性(26)は「健康保険証もなく病院にも行けない。正当な報酬と保障が得られるよう国は指導してほしい」などと訴えた。

 同ネットくるめ副理事長の大内田治男さん(66)は「外国人の悩みを理解し、共生できる住みよい地域づくりへ地道な活動を続けたい」と話した。

=2008/02/24付 西日本新聞朝刊=