ちょっと作者個人の体験を話しましょうか。
作者の?
作者がTUT●YAでビデオを借りたときの事です。
例によってエロ物も借りたのだが・・・・カウンターにいる店員は女だったのですよ。
あらまw で、諦めたのですか?
作者はそんなチキンではありません。
「男は溜まるんじゃ文句アッカー!」と言わんばかりの堂々たる態度でレジに持っていきました。
それって単に羞恥心が欠如しているだけじゃないの?
だが、ここでハプニングが起きたのです。
どうもテープにあるコードが読み取れないようで、店員は商品名を確認してきやがったのでつよ。
「 “美里マリ…お乳でアチチ♪” でよろしいですか?」
美里真理 B 87 W 58 H 87
周囲に聞こえる声で確認してんじゃねーぞボケ店員!
近くにいた女性客は「プw」とか笑いやがるし、恥ずかしくて死ぬかと思ったぞボケ!
謝罪と賠償を要求されてーかゴルア!
あらお気の毒♪
作者はその後、この店には行けなくなりました。
つまり、作者は失敗から立ち直れずにドロップアウトしたわけですね。
そんな大げさなものかしら。
男にとってはとても重要なことなのですよ、ミルフィーユさん。
しかしながら、世の中には少々の失敗や敗北ではへこたれない不屈の漢もいます。
具体的に言うとロシア!
ぱきゅーん
耳に弾が!耳に弾がぁ!
くだらん話で歴史を語るな。
・・・・・・・・・ バカ ・・・・・
ロシアという国 …bR
「 帝国の逆襲 (前編)」
モスクワ大学教授ポゴージン (クリミア戦争の最中に書いた意見書) 「ロシアは、東方でのヨーロッパとのおそるべき衝突を通じて文明開化の必要を確信するだろう。」 「もしも鉄道があったら、現在の戦争は変っていただろう」 県知事ヴァルーエフ (1855年後半) 「ヨーロッパの半分を向こうにまわした現在の戦において、われわれが、国力のどの面で、どの程度敵から遅れているかを公式の自画自賛で覆い隠すことはもはやできなかった。」 「どこの国よりも必要な鉄道もなく、街道すらもわが国には十分でないのだ」 「うわべは金ぴかだが、なかは腐っている」 |
前回は、クリミア戦争でのロシアの敗北をやったな。
戦場から相次ぐ敗戦の報告は、勝利を確信していたロシア皇帝ニコライ1世にとって巨大な衝撃だった。
自分の祖母であるエカチェリーナ2世は、領土を大幅に拡張してロシアの栄光を知らしめた大帝なのに・・・
その偉大な大帝の孫である自分は、むざむざと負けるのか?
エカチェリーナ2世は、絶頂期のイギリスを対イギリス包囲網を結成して封じ込めた大帝なのに・・・
その偉大な大帝の孫である自分は、むざむざとイギリスに負けるのか?
先代の皇帝は、常勝無敗のナポレオンを撃退した英雄なのに・・・
後継者の自分は、むざむざとフランスに負けるのか?
歴代の皇帝は、外洋進出に向けて着実に足がかりを残してきたのに・・・
自分がそれを潰してしまうのか?
2ちゃんねる風に言うと「もう駄目ぽ、鬱だ氏のう」でつね。
本当にそれで死んだのだから、不謹慎なジョークはよせ。
無念極まりない死をとげた皇帝の跡を継いだのは、息子のアレクサンドル2世だ。
しかし当時のロシアはニコライ1世の敗戦を非難する声が多く、ニコライ1世の病死は人々から歓迎された。
それでなくても強い皇帝をめざしていたニコライ1世は、「改革は上からの指示で行うべきだ」と信じ、知識人の言うことに耳を貸さなかったからな。
ニキチェンコ (当時の検閲官)
「ニコライ・パウロヴィチ(ニコライ1世)の治世における最大の欠点は、すべてが誤りだったという事実にある。」
うあ、ひどい言われようね。
アレクサンドル2世にとっては、死んだ父を非難し、その死を歓迎する合唱の中での即位だ。
ロシア皇帝の中の人も大変ですわね。
ニコライ1世は暴君と言われているし、また敗戦の責任も免れない。
負けるということは、国家のシステムに何らかの問題があって、それを正せなかったことだからな。
まぁ、実際にクリミア戦争では後進国っぷりを晒していますからねぇ。
農奴制のせいで近代化もできていませんでしたし。
しかし少なくとも家庭では良き父親だったから、アレクサンドル2世にとっては辛かっただろう。
ちとニコライ1世の家庭でのエピソードを紹介しようか。
マレシャル・マルモン (フランス軍司令官で、1826年にロシアを訪れた際の出来事)
ニコライ1世の皇太子に対する教育には、深く感銘を受けた。
皇太子は愛らしい、まれに見る美しい男の子で、優れた素質が成長するにつれて開花してきたにちがいない。
皇太子に拝謁させていただきたいと皇帝に願いでたところ、皇帝はこう答えられた。
『あの子を思い上がらせたいのかね?』
『軍を指揮下におく将軍が自分に敬意を表するようなことになったら、あの小さな息子は鼻高々になるだろう。』
(中略)
『儀礼的な拝謁は望ましくない。わたしは息子を皇子として育てる前に、人間として育てたいのだ。』
いいお父さんだったんだね〜。 他国に戦争ふっかけたのはアレだけど。
その「戦争ふっかけた」だが・・・・
ニコライ1世には、彼なりの「ロシア皇帝はかくあるべき!」という思想があったようだ。
イワン・ゴロヴィーン
ニコライ1世は生まれついての暴君ではなく、信念がそうさせていたのだと思う。
そうしなければ国政がうまくいかないと信じていたのだ。
(略)おそらくその信念にもとづいて統治する間に、彼の中に残虐性がふくらんでいったにちがいない。暴政をふるううちに、暴君ができあがったのである。
漫画家が喜んでネタにしそうなお話でつね。
ニコライ1世は最初は皇帝になる気などなく、自分が継ぐ流れになった時は泣いたそうだ。
しかし跡継ぎ問題が定まらないのが理由で混乱が起きると、自分が帝位を継ぐことを決断したという。
結果はともかく、彼には彼なりの使命感があったのだろう。
ロシアには「ロシアを統治するには鉄の手が必要だ。しかしその手には手袋をはめておく必要がある」という諺がある。
強い皇帝、冷酷で厳格な皇帝でないと、ロシアを守れないと思っていたのだろうな。
・・・だからといって侵略行為が正当化されるとは思えませんが・・・
侵略行為は正当化できないが、お互い様だな。
オスマン・トルコやポーランドだって過去には他国を侵略している。
他国を喰ってでも強くならないと生き残れない、それが帝国主義時代だ。
かってロシアに攻め込んだ国々 ポーランド スウェーデン フランス |
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参考資料:マーチン・ギルバート「ロシア歴史地図」 |
このコンテンツではロシアのイカレっぷりがガンガン出てくる。
でも単に「ロシアってイカれた国よねーw」「ロシアってきんもー☆」で終わらず、ロシアはロシアで生き残りに必死だといういうことも分かってほしい。
ロシア史の資料を読むうちに、ロシアに情がわいたんでつか?
用心することと、憎むこととは別だ。
作者は「世の中は善と悪とに分かれている」という発想が何よりも嫌いなんでな。
さて、話をアレクサンドル2世に戻そうか。
新皇帝のアレクサンドル2世は、勝ち目の無いクリミア戦争を「ロシアの降伏」という形で終了させる。
ええ、前回のお話ですわね。
しかし終戦の代償として、講和条約であるパリ条約では、いかなる国も黒海に艦隊を持つことを禁止され、またボスポラス・ダーダネルス両海峡はいかなる国の軍艦も通航を禁止されることになった。
要するに黒海の完全中立化だな。
「いかなる国の艦隊も海峡の通航を禁止する」では、イギリスやフランスも困るんじゃない?
自分たちの海軍も海峡を通航できないってことでしょう?
地図をよく見て考えろ。
地中海から黒海に入れなくなって、イギリスやフランスは何か困ることでもあるのか?
特にイギリスにとっては、ロシア艦隊が地中海に出てくるのを防げれば、それで戦争目標の達成だ。
「みんな同じ制約を受けるんだからロシアも我慢しろよ」という口実だな。
実質、困るのはロシアだけだ。
ここにロシアの地中海進出の野望は完全に潰えた…
しかしスラブ人の辞書には「あきらめる」「がまんする」という文字など無い。
「欲しいモノは手に入れろ!」 それが熱血スラブ魂だ。
少しはあきらめたらいいのに。
黒海→地中海への進出はロシア帝国の悲願だ。 この程度で諦めたりはしない。
分かりやすく言うと、パリ条約なんか守ってられるかよケッ!だな。
そんなことしたら、イギリスやフランスが黙っていないじゃない。
ならばイギリスやフランスをはね返せるだけの国力を蓄えればいい。
クリミア戦争で後進国っぷりを晒し、屈辱的な大敗北を味わったロシアは、反省してロシア近代化作戦を実行する。
戦闘民族ロシア人は、死の淵から復活するごとに戦闘力が上がるクマー!
皇帝アレクサンドル2世にとって幸運だったのは、中央には改革・近代化を望む声が大きかったことだな。
クリミア戦争の敗北が、ロシアにとっていかに自信を喪失させたかがよく分かる。
アレクサンドル2世は、まず後進国ロシアの象徴でもあった農奴制を廃止した。
農奴って?
貴族の土地を耕すための農民奴隷だよ。
人口の大部分を農村に奴隷として縛り付けたのでは産業革命なんて無理だし、イヤイヤ働かされる奴隷労働ではヤル気も上がらないからな。
クリミア戦争を終結させると、アレクサンドル2世は直ちに地主貴族に対して説得にあたった。
もう農奴制の廃止は避けて通れないクマ。
奴隷扱いにブチ切れた農民から農奴制を否定されるよりは、政府の改革で廃止した方が、キミたち地主貴族の面子もたつし、農民にも感謝されるクマよ?
これが有名な 「下から農奴制を否定されるのを待つよりは、上から否定する方がよい」 だな。
・・・口で言うと簡単ですが、農奴を所有する地主貴族からは当然反対されます・・・
・・・前のニコライ1世も「農奴制があるとロシアは永遠に近代化できない」と分かっていながら、出来なかったことでした・・・
既得権を奪うことは、それが必要な改革だと分かっていても難しい。
アレクサンドル2世は、「農民問題秘密委員会」を設置して、来るべき農奴解放を準備する。
「秘密委員会」って・・・・・
農奴制の廃止は地主貴族から大反対を受けるのは明らかだったからな。
まず身内で改革の方針を決めるための委員会だよ。
これはロシア皇帝自らがが委員長をつとめ、それに12名の大臣・政府高官が委員となった。
だが、その改革の本丸である「農民問題秘密委員会」からして、12名の委員の中で農奴解放に賛成したのはたったの3名だ。
前途多難ですわね。
これにはアレクサンドル2世もブチ切れだ。
委員会に自分の弟を加えることを命じ、その上で
「もう一度ゼロから議論して、俺サマが納得できるプランを提出しろボケ!」
とゲキを飛ばしたのだが…
次に委員会がまとめた案も、皇帝にとってはあまりに保守的なものだった。
激しく前途多難ですわね。
クリミア戦争での大敗北がなければ、確実に挫折していただろうな。
このままでは日が暮れることを痛感した皇帝は、自分が動くことにした。
皇帝は地方を治める総督に勅書を出して農奴解放の決意を伝え、貴族自身が改革案にかかわれるよう、地方単位での貴族委員会の設置を許可したのだ。
それって特別なことなの?
それまでは、政策についての議論は政府の独占だった。
しかし農奴解放は貴族の利害に直結するので、貴族にも農奴解放の問題を議論する事を許したんだよ。
よーするに全国の貴族も巻き込んで農奴解放の流れを作っちゃえ♪って事だな。
それだけでなく、新聞にも農奴解放について討論することを許可し、世論の支持を得ようとした。
これは専制的なロシアにとっては新しいことであり、狙い通りにメディアは農奴解放について熱い議論を交わすことになる。
皇帝もヤリ手ですわね、農奴解放の空気を作れていますわ。
後は地主貴族が賛成してくれるよう、妥協点をさぐる事だな。
自分の土地を耕す農民が離れていくことを恐れた地主貴族に配慮して、
「農奴解放と言っても、あくまで人格面での解放である」
「地主貴族から土地を奪って農民に与えるものではなく、多くの農民は引き続き領地で農業に従事する結果になるだろう」
それって何も変らないんじゃ・・・・・
結局は、生きていくために今までどおり貴族の土地で働かないと駄目なんでしょう?
何もかも一度に改革はできない。
アレクサンドル2世は1861年に農奴解放令を出したが・・・・・
短期的に見て、この改革に満足した者は誰もいなかった。
地主貴族も農民も、両方ともですか?
まず農奴たちは、「自分が耕している貴族の土地は、無料で自分の所有物になる」と思っていたからな。
落ち着いて考えれば、そんな地主貴族が絶対に容認できない改革などあり得ないのだが。
土地は神のもの、ツァーリ(ロシア皇帝)はすぐに、全ての土地をムジーク(農民)に与えてくださるだろう。
※明治製菓の某キャラクターとは関係ありません
結局は生きていくために貴族の農地で働かないといけない。
当然ながら、収穫の中から地主貴族に土地のレンタル料金を払わないといけない。
つまりは農奴から小作農民にレベルアップですか。
喜ぶべきか怒るべきか、判断に迷いますわね。
いちおー、地主にお金を払えば土地の所有権をゲットする権利はあった。
昨日まで農奴だったのに、そんなお金あるの?
あると思うか?
・・・・・・・・・・・・
政府も何も考えていなかったわけではない。
農民が貴族から農地を買い取る際には、国がその代金を立て替えて、農民は国に49年ローンで返済するんだが…
昨日まで農奴だった貧しい農民には、それでも大きな負担だな。
「無料で土地ゲットで当然!」と思っていたのなら、尚更だ。
しかも土地の買い取り価格は、市場相場よりも高く設定されているし。
アレクサンドル2世も、この改革が農民の支持どころか怒りを招くことは予想していた。
だから法令の発表を復活祭のおよそ1月前に遅らせる、といった配慮をしたのだが・・・
それでも法令の中身を聞いた農民たちはブチ切れだ。
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う、嘘だーーー!!!
新しい皇帝陛下さまは、オラたち下々の意見を聞いてくださる救世主さまだ!!
皇帝陛下さまが、オラたちの期待を裏切るはずがない!!!
・・・・・・・・
わかったぞ!
さては欲深いクソ役人どもが、慈悲深い皇帝陛下さまの世直し法案を改竄しやがったな!
野郎ども! 武器を取れ! 役人どもをブチ殺せ!
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・
・
いい具合にグチャグチャでつね。
こうしてロシアの多くの場所で騒乱が起きた。
とくに深刻なのはカザンの騒乱で、5000人の農民蜂起に対してロシア軍は一斉射撃を行った。
主導者はもちろん裁判 → 銃殺刑だ。
このカザンの騒乱での死者は、公式発表では51人とされているが、実際は300人近くが死んだと言われている。
い、一斉射撃で300人が死亡って・・・・
うは、さすがロシア。
この混乱を収めるため、アレクサンドル2世は農奴解放令にかかわった大臣を罷免する羽目になる。
大臣テラカワイソス。
だが不満なのは地主貴族も同じだ。
自分の所有物であった農奴が解放され、しかも土地を農民に売らないといけない。
あれ??
「土地を農民に売らないといけない」と言いましても、市場価格よりも高く売れるのでしょう?
きっちり利益は確保できているではありませんか。
そんな政府の配慮は見事にスルーされる。
それが世の中というものだ。
改革って大変なんだねー・・・・
でもさ、肝心の農民に非難されるってのは、やっぱり内容が良くなかったからじゃないの?
この改革はそもそも、ロシアという国を強く再生させるために始まったものだ。
「農奴がかわいそう」
「市民にも権利を与えるべきだよね」
といった理由で始まったものではない。
だから改革の内容も強いロシアを作るためのものであって、国民の権利向上は二の次だ。
でもそれって、この時代では普通のことではないでしょうか。
日本の明治維新も身分制度の撤廃がありましたが、欧米との生存競争に生き残るためでしょう?
まぁな。
しかしそれは歴史の評価であって、当事の人にとってはムカついたことだろう。
後世からは「大改革」と評価されているが、アレクサンドル2世はこの後、改革に不満を持った民衆のテロで殺される運命をたどるのだ。
これについては後の回で詳しく話すから。
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他にどんな改革をすれば、強いロシアになると思うクマ?
司法が未発達なため、新しい企業家の育成の障害になっています。
では、司法改革をするクマ。
了解です、皇帝陛下。 フランスの裁判制度も見本にしてみますわね。
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こうして少なくとも建前としては行政と司法が分離され、また開かれた裁判所ができた。
また裁判官の身分保障も定められ、新たに近代的な弁護士制度もできた。
ほとんど警察国家だったロシア帝国にとって、これは大きな改革だ。
何せ訴訟の手続きが明確にされ、紛争が公開の場で裁かれ、行政の恣意的な権限濫用から市民を守れるようになったのだから。
国民すべてに公平な裁判が開かれたのは大きい。
当時のロシア人の日記 (和田春樹著「ロシア史」より抜粋)
陛下の裁可をえた新司法制度案を読んだ。ロシアはこの治世になんという信じがたい成功をとげたことか、ニコライ時代に誰かがこんなことを考え、その夢想がいつか口からもれたら、狂人か国事犯とみなされただろう。
いい仕事していますわね。 ってか列強の一員なのに今まで出来ていなかったのが驚きですが。
日本の明治維新と同じだよ。
モットーは「生き残るために近代化せよ!」「欧米先進国からパクれ!」だ。
アレクサンドル2世の大改革が行われたのが1860年代…日本は幕府と薩長同盟が争っている頃だな。
あら、じゃあ日本の明治維新と時期までほぼ同じじゃないの。
帝国主義時代を生き残れるかどうかのカギは、19世紀のうちに近代化できたか否か、だな。
19世紀の間に国家の統一・近代化を果たせなかった国は、この後は侵略され植民地にされる運命をたどる。
日本とロシアはギリギリでセーフだ。
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皇帝陛下、教育制度も改革すべきです。
字も読めない国民ばかりでは、農奴から解放した意味がありません。
まかせるクマよ。
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こうして、初等小学校では無料で基礎的な教育を受けられるようになった。
話すと長くなるので、他の改革は箇条書きで書くか。
【 鉄道事業の着手 】
国家の保護の下、民間企業による鉄道網の整備が行われた。
当時わずか全長944キロだった鉄道も、1874年には18200キロにまで延びた。
【 財政改革 】
予算の公開、予算の統一、会計検査制度の改革など。
へー、けっこう順調だね。
裁判制度を整えたり、小学校を無料にしたり、アレクサンドル2世っていい皇帝さまじゃない。
私生活ではヤリチンだったけどな。
妻からは「あの人って、他人を本心から愛したことないんじゃない?」と言われるし、
40後半になると10代の女学生に手を出して、自分の息子に軽蔑される始末。
家庭では、暴君と言われるニコライ1世の方がよほど『良き父・良き夫』だった。
このニコライ1世とアレクサンドル2世の親子を見ていると、人の良し悪しと為政者としての良し悪しはまるで別物だとつくづく思う。
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皇帝陛下、これらの大改革によって、1860年代の末からは経済も好景気です。
クリミア戦争の敗戦でボロボロだったロシアも、これで完全復活です。
・・・・・・・・・・・・・・
陛下? 御不満ですか?
いやね、内政改革はとても大事だと思うクマ。
でもこのコンテンツを読んでいる読者は、そろそろ「ねーあれはまだー?」と痺れを切らしているクマ。
はやく、はやくあれについての改革プランを説明するクマ。
あれのために今まで頑張ったクマよ。
あれと申しますと・・・ロシア名物のコサックダンスですか?
もぉー、分かっているくせにぃー。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
ロシア軍の復活ですね?
ええ分かっておりますとも。
読者の大半は、
「いつになったらロシア軍は復活して、再びオスマン・トルコに侵略するんだよハァハァ(´д`;)」
「ねぇー戦争はマダー?ハァハァ(´д`;)」
と、エロビデオの会話シーンを必死で早送り再生する男の心境でしょうから。
で、どういう改革プランがあるクマ?
たしかに内政改革の成果で経済も上向きになってきたクマ。
でも単に前のままお金かけて兵を増やしても、また負けると思うクマ。
前のニコライ1世は膨大な軍事費を使っていたけど、結局軍の近代化はできなかったクマ。
ククク、そのまま増員するような芸のない事はいたしません。
まずは軍事費を削減します。
クマ?
これまでのロシア軍は、質が低いのに規模ばかりが大きすぎて、財政を圧迫していました。
常備軍を削ってかわりに予備役をプールしようかと。
減らして大丈夫クマ?
減らすのはあくまでも常備軍で、本当に戦争になったら予備役は即座に復帰させますから大丈夫です。
これは陸軍大国のドイツが実際に成功していますので問題ありません。
常備軍の数を縮小することで余計な軍事費を削減しつつ、同時に質の向上を図る。
それが軍制改革の方針です。
質の向上ですが、これには兵士と将校の訓練を強化します。
クリミア戦争のように、さしたる訓練も受けていない特権的な貴族将校と、農奴から徴募された字も読めず貧乏で栄養失調ぎみな兵士では、これからの近代的な戦闘では使えませんからね。
そう思うと、農奴制を廃止して教育に力を入れたのは正解だったクマ。
それからもう一つ。
農奴制を廃止したのですから、農奴から兵を徴募していたこれまでの方式は、当然ながら改めます。
過去のような貴族将校+農奴兵ではなく、あらゆる階層の国民に平等に祖国防衛の義務を負わせようかと。
いわゆる国民皆兵制ですね。
つまり貴族に抑圧された農奴の軍隊ではなく、祖国のために協力して戦う国民軍を創設するのですよ。
そのためにも司法改革といった、国民の権利を向上させる政策を取ったのですから。
すべての国民には16歳〜20歳までの間に兵役登録することを義務とし、20歳になった者の中から抽籤で選んで15年の兵役に就かせます。
もっとも現役期間は6年間だけで、後は自由に暮らせる予備役です。
これなら今までのように軍務に何十年も拘束して「徴兵がほとんど罰ゲーム」となって士気を下げる事もありません。
先ほど軍事予算を削ると言いましたが、軍縮ではなく組織の再編・合理化だと解釈して下さい。
国民軍・・・・いい響きクマ、改革を経て近代化された新生ロシア帝国にふさわしいクマ♪
あとは外交の領域です。
他の列強国が干渉できない最善の機会を見計らって、オスマン・トルコに「ウラー!」と突撃して下さいませ♪
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ロシアって、何でこーなるのかしら?
途中までは農奴解放や司法改革、教育制度改革と、いい事していたのに・・・・
社会の改革が、必ずしも国家間の平和につながるわけではないのだ。
むしろ野心的な国が国内の腐敗・不公正を改めた結果、前よりもパワーアップして危険にすらなる。
日本だって明治維新による改革・近代化を経て、日清・日露戦争をやっただろう?
・・・・ 覇権国家はどこまで行っても覇権国家、民主化されて特権階級が是正されても覇権国家です
・・・・
・・・・ 時の指導者がたまたま野心的なのか、もともと野心的な国なのか、我々は相手国の歴史を学んでよく考えるべきですね
・・・・
こうして着々と傷を癒し前以上のパワーアップをとげるロシアに、絶好のチャンスが訪れた。
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あとは黒海艦隊の再建が必要クマ。
でもパリ条約があるし、破ったらフランスとイギリスとは戦争を覚悟しないといけないクマ。
困ったクマ、前みたいに孤立して戦う羽目になったら悲惨クマ。
皇帝陛下、ここに良い情報が入ってきています。
プロイセンのビスマルクが、対フランス戦の準備をしているようで。
プロイセンって、ドイツ諸王国の中でも最大のプロイセン王国クマ?
まぁ、フランスとプロイセンはいつもケンカしているクマね。
宰相のビスマルクなんか、「ウザい問題なんて血と鉄でみんな解決だよw」とか言い出す熱血戦争ヒゲオヤジだし。
ビスマルクめは、対フランス戦で我が国が干渉しないかが不安なようで。
「ロシアが介入せずに中立を約束してくれるのなら、ロシアがパリ条約を破って黒海に艦隊を建造しても、これを黙認する。」
と申してきております。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!