腹から腸をはみ出させたままで6年。山西省の19歳の女性

2008-02-05 Tue 22:03
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猫撲ほか―
掲示板に貼られた日付は今年1月となっていますが、報じられたのは昨年の3月頃のようです。



昨年、誘拐された子供たちを違法に働かせていたレンガ工場が話題になりましたが、その山西省洪洞県に生まれた女性、丹丹さん(19歳)は、腹からはみ出た腸に布団が触れないよう、いつも掛け布団を針金で吊ったベッドで横たわります。

こんな暮らしがもう6年。長期にわたる入院生活のため、腹部の表皮は腐乱し、また体重はわずかに20キロしかありません。洪洞県広勝寺鎮南秦村に住む丹丹さんの両親、そして祖母がかわるがわる彼女の排泄物の処理をしています。彼女が悲劇に見舞われたのは、7年前のことでした。

80204e.jpg2000年4月3日、当時13歳だった丹丹さんは突然、腹部に痛みを感じ、洪洞県曲亭郷の衛生院に連れてこられました。診察にあたったのは朱という医師。
朱は丹丹さんの痛みを闌尾炎(虫垂炎)と診断し、朱の自宅で手術をおこなうからと丹丹さんをあずかって、その晩には切除したといいいます。

ところが両親が待てども丹丹さんはいっこうに朱の自宅から戻りません。術後5日目にしてようやく帰宅した丹丹さんは、まだ腹の傷口が癒合していない状況でした。
床に伏した丹丹さんは両親に痛みを訴えます。両親は仕方なく、洪洞県病院まで丹丹さんを運び、ここで治療を受けさせました。

6日後、治ったかのようにみえ退院した丹丹さんでしたが、間もなく再び腹部の痛みを訴えはじめたことから、両親はこんどは臨汾市病院で診察を受けさせ、その結果、結核があることがわかりました。
年がかわって2001年、丹丹さんは山醫大一院で精密検査を受けます。検査の結果は肝区、脾区総合症(脾曲総合症)というもので、彼女の場合、横行結腸が長すぎることから下垂を起こし、結果、消化物が結腸脾曲部で滞ることから、便秘、栄養不良などを起こし、やがては横行結腸の機能不全を招くというのがそもそもの病状だったというのです。

症状がわかったところで、丹丹さんは極度の栄養不良。そして家にはもうこれ以上の治療費を払うお金はありません。いままでの診察費も親戚からの借金でまかなってきた丹丹さんの両親は、万策尽き、いまだ癒合しない傷口から腸をはみ出させたまま、彼女を家に引き取りました。

こうして丹丹さんは加療のないまま、6年目を迎えました。こうして過去を語りながら、丹丹さんは忍び泣き、また母親も何度も目を拭います。現在の丹丹さんの楽しみは、家で唯一の電化製品、脇に置いた棒でチャンネルを変えることができる白黒テレビだけです。

丹丹さんの取材を終えた記者は、南秦村の朱医師の自宅を訪れました。
「手術はうまくいった筈だ。虫垂炎の手術をしたんじゃない。ただ腹をひらいて探測(ゾンデ)をしただけだ」と語る朱医師。しかしよくここで患者の手術をおこなうという自宅には、どこにも医師の証明書は見当たりません。

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丹丹さんのその後の記事は見当たりませんでした。調べていて感じたのですが、この記事を自分のブログに載せていたのはほとんどが女性。アイドルの画像や愛らしいイラストが並んで、その間に丹丹さんの画像。中国では女性のほうが、ある意味怖いかもしれません。


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