田川市の後藤寺商店街振興組合(中寺利和理事長)は19日午後7時から、にぎわいを創出し国から表彰された静岡県富士市の吉原商店街振興組合の佐野荘一理事を招いた成功事例講習会を同組合で開く。商店街とその周辺のまちづくりのヒントを模索するのが目的。一般の参加も呼び掛けている。

 佐野氏は2003年、商店街有志らとまちづくり系NPO「東海道・吉原宿」を立ち上げ、代表理事に就任。全国の芸術家を招きシャッターに絵を描いてもらったり、高校生によるチャレンジショップを支援したりするなど若者の活動を通じたにぎわいを創出。厚生労働省と経済産業省から人材育成やイベント企画に関する賞を受けている。

 講習会は県商店街振興組合連合会の後援を得て開催。佐野氏がこれまで取り組んできた事業内容の説明を受け、後藤寺商店街で実施可能な事業を取り入れていく方針だ。

 後藤寺商店街振興組合は現在約100店が加入。「お年寄りが歩いて安心して買い物ができる商店街」を基本理念に、JR田川後藤寺駅と西鉄後藤寺バスセンターなどを核にした「コンパクトシティー」の実現を目指し、近隣地区を巻き込んだまちづくりを進めている。

 中寺理事長は「講習会で街全体の活性化と生き残りを探りたい。まちづくり団体の人たちにも聞いてほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同振興組合=0947(42)0735。

=2008/02/16付 西日本新聞朝刊=