第5次県保健医療計画(2008−12年度)の策定委員会(委員長・勝山努信大病院長)は22日、県庁で5回目の会合を開き、同計画に盛り込む県内10医療圏ごとの「基準病床数」を決めた。
基準病床数は、医療圏ごとに人口や平均在院日数などに基づいて算出する。基準を上回る病院や有床診療所の新設、増床は原則として認められない。
一般病床と療養病床を合わせた県全体の基準病床数は1万9815床。国の療養病床削減方針などに伴い、現病床数(昨年10月1日現在)より377床少なく、現行の第4次計画(2万362床)を547床下回る。
医療圏別では、長野、飯伊、木曽の3医療圏は現病床数よりも新基準の方が多く、増床などの余地がある。その他の医療圏では、現病床数が新基準を上回っている。
ただ、療養病床の削減で今後、介護老人保健施設などへの転換が進めば、病床数が減って新基準を割り込む可能性もある。
策定委はこの日で審議を終えた。県はこれまでに決まった保健医療分野の達成目標を含め、計画案を3月上旬の県医療審議会に諮り、同月下旬に決定する。