名張署の男性巡査(29)が、飲食店のトイレに盗撮目的でビデオカメラを設置した事件で、盗撮した映像に巡査の顔が映り込み、容疑者特定の決め手になっていたことが分かった。県警監察課は22日、巡査を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分とし、巡査は同日付で依願退職した。また同署は同日、巡査を軽犯罪法違反、建造物侵入容疑で津地検に書類送検した。
県警監察課の調べでは巡査は今月上旬、名張市内の飲食店の男女共用トイレに女性を盗撮する目的で小型のビデオカメラを設置した疑い。再生したところ、女性の撮影には失敗していたが、設置時の巡査本人の顔が映っており、発覚したという。巡査は「インターネットで盗撮のサイトを見て興味を持った。迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。
県警監察課は「警察官としてあってはならないこと。店や関係者に多大な迷惑をかけ、県警としておわびしたい」としている。【飯田和樹】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2008年2月23日