◆東アジア選手権 日本−韓国(23日、中国・重慶市オリンピックスポーツセンター)【重慶(中国)22日】優勝を決める23日の日韓戦が、ラフプレーと成績不振による中国代表の人気低迷とチケット偽造の問題などで思わぬ“打撃”を受けることが22日、分かった。日韓戦のあとに中国−北朝鮮戦も行われるが、観客動員は不調そうで、東アジアサッカー連盟(EAFF)組織委員会も懸念。岡田ジャパンは最後まで中国開催の余波を受けることになった。
66戦の歴史を誇る日韓戦が厳しい現実に直面した。ともに1勝1分けで、勝者が東アジア王者となる優勝決定戦。両チームの盛り上がりと反比例するかのように、客離れが進んでいることが分かった。23日に行われたEAFF組織委員会でも議論され、副会長を務める日本サッカー協会・小倉純二副会長は「どれだけ(客が)入るか心配している」と明かした。
原因の一つが偽造チケット問題だ。重慶ではチケット販売を手掛ける代理店がなく、地元新聞社に委託。ところが、大会関係者によると、あまり早く販売すると偽物が出回ることが心配されるため、予約は受けながらも開幕直前まで受け渡せなかったという。発表ではいずれも前売りで6万枚完売としていたが、17日の日本−北朝鮮戦は3万人、20日の中国戦も4万1000人と満員にはほど遠かった。
地元・中国の不振が不人気となって、さらに傷口を広げる。日本戦のラフプレー連発には、地元メディアからも非難が続出。組織委員会も批判的な見解で一致した。2連敗で、日韓戦の後の北朝鮮戦は“消化試合”となり、集客が懸念される。大ブーイングに包まれた2試合からうってかわって、静かなスタンドが日韓決戦を包みそうだ。
◆主審中国人 ○…日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(71)が22日、韓国戦(23日)での的確なレフェリングを強く求めた。同戦の主審は「おそらく中国人になる」と明かした上で「日本に有利な笛はありえない。でも、判定でラフプレーを抑止できる」と声を大にした。この日、中国戦(20日)におけるレフェリングに対し、大会組織委員会に抗議文を送付。「東アジアのレフェリーもレベルアップしないといけない。今回がいい機会」と話した。
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