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当直10人全員交代 衝突直前監視手薄に

 衆院安全保障委で疲れた表情を見せる石破防衛相

 海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、衝突直前にあたごの当直員が交代したため、周辺の船に対する目視とレーダーによる監視が手薄になっていた可能性のあることが22日、第三管区海上保安本部の調べなどで分かった。

 あたごでは、衝突直前の午前3時50分ごろから4時までの間に艦橋の当直員10人全員が入れ替わっており、衝突12分前に清徳丸の灯火を視認した右舷側の見張りの隊員が艦橋内のレーダー担当隊員らに情報を伝達していなかった疑いもある。

 一方、石破茂防衛相は22日午前の衆院安全保障委員会で、あたごが衝突1分前まで自動操舵(そうだ)を続けていたことについて、不適切だったとの認識を表明。同相は事故発生後の対応の不手際から吉川栄治海上幕僚長を3月末にも更迭することを決めたほか、防衛省で事故の情報隠しが発覚すれば、自らも辞任する意向を明らかにした。

 清徳丸から投げ出された父子は依然、行方不明のまま…。22日夕には、海洋調査船「かいよう」が、神奈川県横須賀市の岸壁から現場海域に向けて出港。2人や海底に沈んだとみられる操舵室捜索が続いた。

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