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2008年2月23日

 高度成長期に登場したウルトラマンは子どもたちのヒーローとして今も人気が高い。生みの親である故円谷英二さんの故郷の福島空港に高さ三メートルの立像をはじめ貴重な品々が展示され、利用客アップを図るという

福島空港は東京まで新幹線で一時間半という立地に加え、仙台空港との競合で苦戦を強いられ一九九九年をピークに利用者減少が続く。ウルトラマンは、そんな危機を救うためM78星雲から派遣されたという筋書きだ

北陸の空港が抱える問題と似ているが、同じヒーローで活性化するなら北陸にも頼もしい陣容がそろう。藤子・F・不二雄さんの故郷の富山空港には海外でも知名度抜群の「ドラえもん」、能登空港には輪島出身の永井豪さんの「マジンガーZ」

台北便が就航する小松空港はと言えば、範囲を広げ金沢出身の台湾のダムの父・八田與一はどうか。ちょっと異質だが台湾で伝記アニメが公開されるから、こちらも故郷が誇る立派なヒーローだ。関連品でも並べれば台湾客の呼び水になろう

物語の主人公が現実の救世主になる。そんな楽しい近未来も連載「ふるさと探査」の隊員諸君に検証してもらいたい気がする。


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