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文章の禁則 言葉の統一 「てにをは」の使い方 同じ音を重ねない !と?の使い方 二重表現に注意 「の」の連続をさける (笑)や(汗)、(爆)、顔文字などの記号は使わない 「……」を多用しない 改行を活用する あいまいな文章に気を付ける 絶対オススメ。最高の文章上達本! |
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文章の禁則
文章には守らなければいけないルールがあります。 ネット上の文章ではほとんど守られていませんが、 小説では文章作法を守っていないと、 それだけで実力無しのレッテルを貼られてしまいかねないので要注意です。 改行後の字下げ 改行したら次の行は、一文字空白を入れて書き始めましょう。 ●間違った例 うなりを上げて振り下ろされる豪腕。 それを少年は難なく見切り、紙一重の間をおいて避ける。 吹き過ぎていく烈風に顔を歪めながらも、薄い笑みは張り付いたままだった。 ●正しい例 うなりを上げて振り下ろされる豪腕。 それを少年は難なく見切り、紙一重の間をおいて避ける。 吹き過ぎていく烈風に顔を歪めながらも、薄い笑みは張り付いたままだった。 三点リーダーとダッシュ 三点リーダ(…)とダッシュ(―)は二文字分を使って書きましょう。 1文字文だけではダメです。 ●間違った例 「まったく、やってられないぜ…」 炎上する残骸―オレの愛車を見ながら呟いた。 ●正しい例 「まったく、やってられないぜ……」 炎上する残骸――オレの愛車を見ながら呟いた。 閉じカッコ直前に句読点を置かない カッコが閉じられる前に句読点を置いてはいけません。 ●間違った例 「それなら、しかたないか。」 (後で、また来よう。) ●正しい例 「それなら、しかたないか」 (後で、また来よう) 参考・第4研究室 閉じ括弧の前に句点を入れる? 句読点や!、?、音引き(ー)が行頭来ないようにする これらの記号を行頭に持ってきてはいけません。 ●間違った例 「いやー、さすがに感心しました 。さすがは菊池さんですね」 「すばらしいアイディアですね ! さっそく採用させていただきます」 「朝はパンを食べる主義でね。モ ーニングセットで頼む」 ●正しい例 「いやー、さすがに感心しました。 さすがは菊池さんですね」 「すばらしいアイディアですね! さっそく採用させていただきます」 「朝はパンを食べる主義でね。 モーニングセットで頼む」 ▲ページの先頭へ |
言葉の統一
まとまった文章の中で、同じ意味の言葉を使う場合、言葉の統一をしましょう。 単語を複数の漢字やひらがなで表現したり、 漢数字と算用数字を混用したり、 人や物などを、いろいろな表現で呼ぶことを避けるのです。 ●例1 この文章では『うまかった』という言葉が統一されておらず、チグハグな印象を与えます。 |
「てにをは」の使い方
「てにをは」とは、助詞の古い呼び名です。 昔、漢文を読む際、漢字の周囲に点を打ち、その位置で読み方を示す方法があり、 左下から順に四隅をテニヲハとあてたことに由来します。 元来は、助詞だけでなく、助動詞、接尾語など、補助的な働きをするものの総称でした。 明治の辞書・言海は語法指南(文法解説)のページに品詞名として掲げ、 本文で「行きて見る」「馬に乗る」「花を見る」「風は吹く」と例を挙げています。 ええ、要するに、「は」「を」「が」「も」「に」など、語句と他の語句との関係を示したり、 陳述に一定の意味を加えたりする文字が、「てにをは」と呼ばれます。 「てにをは」の使い方を誤ると、文章のつじつまが合わなくなるので要注意です。 ●間違った例 彼は帰ってきたら、教えてください。 ●正しい例 彼が帰ってきたら、教えてください。 間違った例は明らかにおかしいですよね(笑)。 この「てにをは」の中で、特に使い分けが難しいのが「が」と「は」です。 「が」は好きなこと、能力、希望などに使います。また「は」より古い情報に使います。 「は」は、新しい情報に使います。「が」より主語を目立たせることができ、 比較したり区別したりする場合に使います。 ●例 私は本を読むことが好きです。 私は本を読むことは好きです。 上の例文を比較してみましょう。 「本を読むことは好きです」と書いた場合、 複数ある好きなモノの1つとして好きだというニュアンスになります。 「が」を使った場合の方が、好きだという感情が強く伝わります。 ●例2 私は一冊の本を30分で速読することができます。 私は一冊の本を30分で本を速読することはできます。 「は」を使った場合、速読することはできるが、他の何かができない。 あるいは、本を30分で速読する以上のことはできないような印象を与えます。 「が」を使った文章に比べて、自信が無いような感じになります。 ●例3 彼が会社にやってきた。 彼は会社にやってきた。 「は」を使った場合は、彼がたったいま会社にやってきたような意味になります。 一方、「が」を使った場合は、彼が会社にやってきたのは、 少し前のような意味になります。 ▲ページの先頭へ |
同じ音を重ねない
字面では問題が無くても、読むとなんだか引っかかるという文章があります。 その原因の1つが、同じ音を重ねているコトです。 ●例 「学校に行ってから、言うよ」 この文章に違和感を感じませんか? 「行って」「言う」という同じ音を重ねていると、引っかかりを覚えます。 もし、同じ音が重なりそうになったら、別の言葉に書き換えてみましょう。 ●改善例 「学校に行ってから、話すよ」 「学校に着いてから、言うよ」 「学校に到着してから、話すよ」 同じ音が重なりを見つけるためには音読するのが一番です。 声に出して読んでみて、違和感を感じる部分を探してみましょう。 ●良くある音の重なりと言い換え例 × 高山さんの私用の車を使用したい。 ○ 高山さんの車を使用したい。 × まだ試用期間中の新薬を使用する。 ○ まだ試用期間中の新薬を服用する。 × 文章の中で、近くで同音を繰り返すのはやめましょう。 ○ 文章を書くときは、近くで同音を繰り返すのはやめましょう。 ▲ページの先頭へ |
!と?の使い方
言葉を強調したい時には「!」(エクスクラメーションマーク)、 疑問を提示したい時には「?」(クエスチョンマーク)が使えます。 これらの記号は、会話や主観が入った地の文に活用されます。 「これから、遊びにいこう!」 「これから、遊べるかい?」 昨日まであった城が消滅している! 帰りに道に見たときは確かにあったはずなのに? などという風に使用されますね。 気軽に使える記号なのですが、こられにも正しい使い方というのがあります。例えば、 「はじめまして!!!!」 「何のこと?????」 など、たくさんの「!」や「?」を重ねて使う人がいます。 数が多いほど、驚きや疑問の感情が良く伝わると思われてるのかもしれませんが、 読み手からすると、これは鬱陶しいだけです。 無意味な上に、文章が安っぽく見えてしまうので、 「!」や「?」は語尾に1つだけ付けるようにしましょう。 また、「!」や「?」の後には、一マス空けるというルールがあります。 ●例 × 「早く駅前に来てくれ!間に合わなくなる」 ○ 「早く駅前に来てくれ! 間に合わなくなる」 だだし、閉じカッコの直前に来た場合は、例外です。1マス空ける必要はありません。 「早く駅前に来てくれ!」 ▲ページの先頭へ |
二重表現に注意
二重表現とはセンテンスに新しい意味を追加せず、 元の意味を繰り返している語句です。 「上に上がる」「下に下がる」「普段の平熱」「馬から落馬」 などといった文章が二重表現に当たります。 「上がる」というのは、上に行くことに決まっているので、 「上に上がる」という言い方はしません。 落馬とは馬から落ちるコトを言うので、「馬から落馬」という言い方は変です。 二重表現は不自然かつ意味のない文なので、使ってはいけないのです。 文章を書く際、知らず知らずに使ってしまう危険が高いのがこの二重表現です。 プロの作家やライターでも、ついうっかり使ってしまって校正で修正されることが、 しばしばあるようですね。 以下、二重表現と、修正例をいくつか上げます。 × 例えば、冬山の登山などが一例です。 ○ 例えば冬の登山などです。 × 一緒に協力する。 ○ 協力する。 × まず、第1に。 ○ 第1に。 × 補足説明を追加する。 ○ 補足説明する。 × はっきりと、明記する。 ○ 明記する。 × 最終結論。 ○ 結論。 一見、どこが重複? と思えるモノもありませんでしたか? 文章を書き上げた際は、二重表現になっていないか良く注意して見直しましょう。 ▲ページの先頭へ |
『の』の連続をさける
●例 私の姉の好きな本のタイトルは『罪と罰』だ。 上の文章では『の』が3連続で続いてしまっています。 こういった文章は、稚拙でわかりづらい印象を読む人に与えます。 『の』は2つまでならたいした力を発揮しませんが、 これが3体そろって合体したとき、悪文という恐るべき魔物へと変貌します。 見直してこういった表現を見つけたら、かならず息の根を止めてください。 では、この例文を直してみるとしましょう。 ●改善例1 姉の好きな本のタイトルは『罪と罰』だ。 ●改善例2 姉の好きな本は『罪と罰』だ。 はい、これだけでOKです。 書かなくても自明の理である表現は削ってしまって問題ありません。 いらない修飾語は消して、なるべく『の』連続をひかえるようにしましょう。 ▲ページの先頭へ |
(笑)や(汗)、(爆)、顔文字などの記号は使わない
インターネット上のテキストでは、 書き手の感情を表すために(笑)、(汗)、(爆)や顔文字などの記号を使ったモノが溢れています。 かくいう私も、文章をおもしろくするための手段として、これらの記号を使っています。 しかし、小説の文章で、(笑)や顔文字などの記号を使うのは御法度です! 登場人物の感情を表現するのなら、 これらの記号に頼るのではなく、キチンとあなたの言葉で描写してください。 ●例 × そりゃあ失敗するわけだよな(笑)。 ○ そりゃあ失敗するわけだよな。俺は笑いを噛み殺すのに必死だった。 × 「実はさ、彼氏にふられちゃったんだ(涙)」 ○ 「実はさ、彼氏にふられちゃったんだ」 気丈を装っていたが、私の声はわずかに震えていた。 × あの娘、かわいいなぁ、 (*´Д`)ハァハァ。 ○ あの娘、かわいいなぁ。ボンヤリと彼女を見つめる俺の脳内で、バラ色の妄想が花咲く。 登場人物の感情、心の機微は、(笑)や顔文字などの安直な記号では決して表現できません。 これらの記号を使った時点で、登場人物の感情を描くことを放棄したと思われ、 読者は確実に去っていきます。 どうしても絵という視覚に頼った表現をしたければ、小説ではなく漫画を描くことをオススメします。 ただし、ごく一部のプロの作品では、(笑)や顔文字が使われているモノもあります。 しかし、これは例外です。 例外が存在するからと言って、 安易にこういった記号を使うのは自殺行為になりますので注意しましょう。 初心者のうちはまず基本に忠実であることが大切です。 ▲ページの先頭へ |
「……」を多用しない
文章に余韻や含みを持たせるため語尾に「……」という記号、三点リーダーを使うコトがあります。 これを使うことは悪くないのですが、 多用すると鬱陶しい上、テンポが悪くなり、 作者が自分の文章に自己陶酔しているように見えてしまいます。 ●悪い例 俺は彼女のことを、ボンヤリと見つめていた…… 胸元に大きなリボンの付いた赤いケープに、白いスカート…… すらりと伸びた足は、タイトな黒いニーソックスで覆われている…… 腰まで届く長い亜麻色の髪は、丹念にキューティクルケアされて輝き、白いリボンのアクセントに添えられていた…… 人目を惹く強烈な美しさはないが、野原を飛び回る蝶にも似た可憐さがある…… ●改善例 俺は彼女のことを、ボンヤリと見つめていた…… 胸元に大きなリボンの付いた赤いケープに、白いスカート。すらりと伸びた足は、タイトな黒いニーソックスで覆われている。 腰まで届く長い亜麻色の髪は、丹念にキューティクルケアされて輝き、白いリボンのアクセントに添えられていた。 人目を惹く強烈な美しさはないが、野原を飛び回る蝶にも似た可憐さがある。 「……」は、文章に余韻や含みを持たせたい、ここぞという場面で使うようにしてください。 多用すると逆効果となり、文章が読みづらくなります。 ▲ページの先頭へ |
改行を活用する
文章を読むことは基本的に、めんどくさくて疲れることです。 だから、少しでも読みやすいように工夫しないと人は読んでくれません(涙)。 特に改行が少なく、巨大な文字の塊がデンっと視界に飛び込んでくるようだと、 それだけで読書意欲が損なわれます。 ●改行無しの文章例 魔法の修得に必要な学問は多岐にわたる。古代文字にも精通しなければならないし、その文字が伝播した由来や歴史まで学ばなければならない。読み書きにいたっては言うに及ばず、薬品等の分量計算や、方程式から結果予測するための数学的知識、演算能力も必要とされる。世界に干渉する魔法は、知の総合力で勝負する分野だ。単に呪文――世界の法則と意識を接続するためのアクセスコードを覚えただけでは、魔法使いにはなれない。 ●改行を活用した文章例 魔法の修得に必要な学問は多岐にわたる。 古代文字にも精通しなければならないし、その文字が伝播した由来や歴史まで学ばなければならない。読み書きにいたっては言うに及ばず、薬品等の分量計算や、方程式から結果予測するための数学的知識、演算能力も必要とされる。 世界に干渉する魔法は、知の総合力で勝負する分野だ。 単に呪文――世界の法則と意識を接続するためのアクセスコードを覚えただけでは、魔法使いにはなれない。 どうでしょうか? 適度に改行を入れた方が、あきらかに読みやすいですよね。 文章がギッシリ詰まりすぎていると、人は読みたくなくなるのです。 ただし、改行は、なんでもかんでも多用すれば良いわけではありません。 所構わず改行してしまうと、逆に読みづらくなります。 文がたくさんになったから適当に分ける、という改行の使い方をしてはいけないのです。 改行は段落ごとに行うようにしましょう。 段落とは、まとまった1つの内容を示す文章の集まりです。 段落を分ける必要が無ければ分けてはいけませんし、必要が有れば分けなければいけません。 例えば、『彼が怒った』という文章の後に、『怒った』とは関係のない文章が続くと、 読者を混乱させてしまう原因になります。 ●悪い例 彼は腕を振り上げ激しく怒った。普段は温厚な顔が、真っ赤になっている。その時、玄関のチャイムが鳴って、カツ丼の出前がやってきた。 ●悪い例 彼は腕を振り上げ激しく怒った。 普段は温厚な顔が、真っ赤になっている。 その時、玄関のチャイムが鳴って、カツ丼の出前がやってきた。 ●悪い例 彼は腕を振り上げ激しく怒った。 普段は温厚な顔が、真っ赤になっている。その時、玄関のチャイムが鳴って、カツ丼の出前がやってきた。 ●正しい例 彼は腕を振り上げ激しく怒った。普段は温厚な顔が、真っ赤になっている。 その時、玄関のチャイムが鳴って、カツ丼の出前がやってきた。 どうでしょうか? 正しい例の方が、他のどれよりも読みやすくありませんか? 改行は段落ごとに行うようにしましょう。 また、改行は目立たせたい文章を引き立てることにも活用できます。 最初に一番言いたい文章を独立させて1つの段落とし、 その後ろに、補足となる段落を用意するのです。 ●例 世界に干渉する魔法は、知の総合力で勝負する分野だ。単に呪文――世界の法則と意識を接続するためのアクセスコードを覚えただけでは、魔法使いにはなれない。 ●改行活用例 世界に干渉する魔法は、知の総合力で勝負する分野だ。 単に呪文――世界の法則と意識を接続するためのアクセスコードを覚えただけでは、魔法使いにはなれない。 これは、「世界に干渉する魔法は、知の総合力で勝負する分野だ」 という文章を引き立てるための改行です。 読者に伝えたい重要な部分を目立たせることができます。 ▲ページの先頭へ |
あいまいな文章に気を付ける
日本語は構造的にあいまいな言葉です。 詩や小説などの芸術文を書く際は、 このあいまいさが情緒感を出すために一役買ってくれることもあります。 しかし、意図しないあいまいさは、読者を混乱させてしまう要因になるので要注意です。 ●例 スポーツマンの兄は警察官。 この例文の意味をすんなり理解できるでしょか? おそらく、作者の意図を誤解してしまう人が大勢出てくると思います。 この文章は、2通りの意味に解釈できるのです。 1・兄は警察官で、スポーツマンである。 2・スポーツマンの弟、もしくは妹の兄は警察官である。 どちらの意味が正しいかは、この文章からでは判断できません。 文章を直してきちんと説明する必要があります。 ●例2 詩織ちゃんが、妹さんを連れて遊びにきました。彼女は得意のピアノ演奏を聞かせてくれました。 この文章では、「彼女」という代名詞が指す相手が、 詩織ちゃんなのか、彼女の妹なのかあいまいです。 どちらの女性がピアノ演奏を聞かせてくれたのかわかりません。 ●改善例 詩織ちゃんが、妹さんを連れて遊びにきました。妹さんは、得意のピアノ演奏を聞かせてくれました。 このように代名詞を使わずに書けば意味がしっかり通ります。 ●例3 斎藤くんは、水無月さんのようにうまく文章が書けない。 この例文も2通りの解釈ができるあいまいな文章です。 1・斎藤くんは、水無月さんと同様で、うまく文章が書けない。 2・斎藤くんは、水無月さんほど、うまく文章が書けない。 このように否定文は、別の意味に取られることがあるので要注意です。 この他にも例えば、「全員が反対です」を「全員が賛成していません」と書くと、 「全員が賛成しているわけではありません」という部分否定で取る人もいます。 日本語はあいまいな言葉であるということを念頭に置いて文章を書きましょう。 そうでないと、知らず知らずに意味不明な文書を作って読者に混乱を与えてしまいかねません。 当サイト内の「文章力をつけるために?」で、わかりやすい文章の書き方を紹介していますので、 興味のある方は、こちらも参考にしてください。 |
プロ編集者による文章上達秘伝スクール
ロングインタビューや充実の「7つのヒント」も収録。
小説を書きたいという人のみならず、 文章上達を目指す人なら、ぜひ読むことをオススメする一冊! この本は、同名のメールマガジンにおける 読者からの文章に関する数々の質問に答えた、問答集です。 しかも、そのメルマガ読者の一割は、 ライター・小説家・編集者という文章のプロの方たちです! 当然、内容は中・上級者向けのレベルの高いモノとなっています。 例えば、「オリジナリティってなに?」という質問の項目は、 何度も読み返しましたが、あまりにも難しく、いまだその要点を掴んでおりません。 >ある出来事が起きたとき、「私」はそれを観察します。 >しかし、その出来事によってじつは「私」の中にもそれに対応した変化が起きているのです。 >それが出来事の全体です。 >その二重の変化を観察し、描写する視点を得たときに、表現の可能性は無限大になるのです。 これは、その回答内容の一文ですが、すんなり理解できる人はいないのではないでしょうか? しかし、難しい理屈を言って煙に巻いているという印象は無く、 逆に難解なことを、なるべくやさしく表現しようとしているように感じられます。 私は、いろんな文章上達のための本を読んできましたが、コレに勝る本はありませんでした。 25年以上もプロ編集者として、同時にライターとして活躍してきた村松氏が、 文章上達のための精髄を惜しげもなく披露してくれます。 彼の言葉が、ウソではないという事実は、 村松氏自身の紡ぎ出す文章の流麗さ、巧みさが証明しています。 その深い見識と、卓越した文章力には舌を巻きました。 「良い原稿の見分け方」「比喩上達法」「キャラクターの書き分け」「リライトのポイント」 「ネタがないっ」「才能判断」「欠点の探し方」…… これら、読者から送られてきた難しい質問に、見事に答えてくれます。 1つ1つの回答の精度が高く、役に立つこと請け合い。 もう、村松氏のことは、勝手に師匠と崇めています(笑)。 この本が、役に立つことは絶対です。読んでみて100%損はありません。 また、この本は3巻出ております。 どれもオススメですが、一番オススメなのは2巻です。 3つ買う余裕が無いという方は、取りあえず2巻だけても入手してみてください。 第1巻・秘伝 〈プロ編集者による〉文章上達スクール (1)はこちら! >>> 第2巻・文章王―プロ編集者による文章上達秘伝スクール〈2〉はこちら! >>> 第3巻・書く人ープロ編集者による文章上達〈秘伝〉スクール (3)はこちら! >>> |
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