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新幹線弁当偽装 「社内規定」謝罪なく

2008.2.23 00:42
このニュースのトピックス食の偽装
記者会見に臨む、ジェイアール東海パッセンジャーズの建守猛社長(左)とJR東海の平沢純一常務=22日、東京・丸の内記者会見に臨む、ジェイアール東海パッセンジャーズの建守猛社長(左)とJR東海の平沢純一常務=22日、東京・丸の内

 「お客さまにおわびします」。弁当類の消費期限の偽装を記者会見で明らかにしたジェイアール東海パッセンジャーズ(東京都中央区)の建守猛社長は、深々と頭を下げながらも「(違反したのは)自主的な社内規定」と強調。中国製ギョーザ中毒事件で食の安全が叫ばれる中、利益優先とも受け取れる偽装判明後も商品の販売を続けた行為に対する明確な謝罪はなかった。

 21日昼に始まった内部調査で工場長は偽装を認めたが、商品は回収されなかった。建守社長は「細菌検査もしており大丈夫」「3年前に社内規定を強化して19時間以内を14時間以内にした」などと繰り返し、適正だったと訴えた。

 その一方で22日は「社内規定の順守を徹底することで弁当の供給数が減少し迷惑をおかけする」と矛盾する説明。偽装の全容が明らかにならない中での販売継続に疑問を抱くこともなかった。

 偽装は東京、名古屋、大阪の4工場すべてで行われ、4人の工場長が認識していたとされる。建守社長は本社関与の可能性を指摘する質問に対して、「『まさかそんなことが』という反省はある。製造日時をチェックしたこともなかった」と述べ、図らずもずさんな管理体制を露呈した。

 製造日時の記録自体がいつまでさかのぼって保管されているかも把握しておらず、全容解明にはほど遠い状態だ。

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記者会見に臨む、ジェイアール東海パッセンジャーズの建守猛社長(左)とJR東海の平沢純一常務=22日、東京・丸の内
JR新大阪駅構内にあるジェイアール東海パッセンジャーズの弁当の売店=22日午後9時30分
消費期限を偽装した弁当を製造していたジェイアール東海パッセンジャーズの淀川工場=22日午後10時39分、大阪市淀川区
ジェイアール東海パッセンジャーズが販売している弁当
ジェイアール東海パッセンジャーズが販売している弁当
ジェイアール東海パッセンジャーズの売り場に張られた紙をのぞき込む男性客=22日午後9時10分、JR東京駅
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