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高木裕美
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アパッチプロレス軍が無期限の活動自粛へ
金村キンタローはアパッチ軍から解雇
2008年02月22日
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金村の不祥事を謝罪するとともに、活動休止を告げ号泣する黒田哲広(中央)ら選手たち【 スポーツナビ 】
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代表の金村キンタローの不祥事により、当面の間活動を自粛することが発表されたアパッチプロレス軍が22日、東京・新木場1stRINGで休止前最後の興行を行った。 アパッチ軍は故・冬木弘道さんが2002年5月に設立したWEW(ワールド・エンターテイメント・レスリング)を前身とし、冬木さんの死後、金村が中心となって04年8月30日に東京・後楽園ホールで旗揚げ。新日本プロレスや大日本プロレスとも提携し、新木場を主な拠点として定期的に興行を行ってきた。 しかし、1月20日の大日本・千葉ブルーフィールド大会の開始前、酒に酔った金村が大日本の女性社員に対して強制わいせつ行為をしてしまい、被害にあった女性社員が甚大な精神的ショックを受けたことにより、大日本側が2月18日に記者会見。20日には金村本人が出席して謝罪会見を行い、金村の無期限出場停止及びアパッチ軍の当面の間の活動自粛が発表された。 これにより、予定されていた3.7新木場大会は開催中止となった。また、当初金村の参戦が発表されていた2.24「ROCK UP」後楽園および3.21「武勇伝」新木場大会のカードも変更された。
マンモス、黒田ら所属選手がファンに謝罪
選手全員がファンに頭を下げた【 スポーツナビ 】
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この日はKAIENTAI−DOJOの味方冬樹リングアウナンサーの進行の元、全5試合が行われ、メーンイベント終了後、全選手がリングに上がってファンと被害女性に改めて謝罪を行った。 謝罪会見にも同席した黒田哲広が「金村とはずっと組んでいたけど、今回の件は本当に情けない」と打ちひしがれると、アパッチ軍のエースであり、現WEWヘビー級王者のマンモス佐々木は「これまでもチーム一丸となって大きなリングに挑んできた。だから責任もチーム一丸で取る」と、苦渋の決断の末に全選手の総意で活動自粛を決めたことを明かした。その上で、「何も知らずに休んでいる非道、葛西、Hi69のためにアパッチのリングを残したい」と、負傷欠場中のBADBOY非道、葛西純、Hi69を思い、いつの日か必ずこのアパッチのリングを復活させることを涙ながらに誓い、全選手で四方に向かって頭を下げた。涙をこらえ、必死で金村の行いを謝るマンモスの言葉に、思わず泣き叫ぶ女性ファンの姿も。観客も「待ってるよ!」「オマエらは悪くない!」と口々に選手たちに熱い声援を送った。
金村のアパッチ軍解雇を発表
金村の処分を発表した笹原雄一社長(左)【 スポーツナビ 】
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マンモスら所属選手はバックステージでも改めて謝罪すると、合わせて、22日付けで金村をアパッチ軍から解雇したことを発表した。 活動休止後も選手はアパッチ軍を運営する「CF企画」に所属するが、金村はCF企画の親会社の「キャッシュボックス」預かりの身となる。 キャッシュボックスの笹原雄一社長は「金村は“レスラーを辞める”とも言っていたが、レスラーを辞めて何ができるというのか」とその場しのぎではない、真の解決を目指し、今後も金村本人や大日本のスタッフと話し合いを進めていくほか、もし刑事告訴や民事提訴された場合も窓口となる意向を示した。 また、大日本にレギュラー参戦し、18日に行われた会見にもアパッチ代表として立ち会った貴は「まずは被害女性の一日も早い精神的回復が大切」と、改めて被害女性を気遣った。そして事件の早い全面的解決を祈り、「いつかまたアパッチプロレス軍として試合ができたら」と、全員が再び笑顔で集える日が来ることを願った。
選手たちは激しいファイトを展開
黒田の「もう一丁!」に会場は一体となった【 スポーツナビ 】
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代表の不祥事を払拭するかのように、選手たちは全力ファイトで会場を盛り上げた。メンイベントで行われた、黒田哲広&田中将斗&マンモス佐々木組vs. 佐々木貴&関本大介&小幡優作組による6人タッグ戦では、黒田の「もう一丁!」に会場が一体となってコールを送り、アパッチ軍の未来を担う若手の小幡には叱咤(しった)激励の嵐。小幡もその声に応えてミサイルキックや雪崩式ブレーンバスターを放つ。 かつては同じFMW所属だった黒田と田中の連係攻撃や、関本と田中、関本とマンモスのラリアット合戦など、ド迫力の攻防が繰り広げられた末、マンモスがアッサムボムからの29歳で貴に勝利し、2日後の「ROCK UP」で行われる石井智宏とのWEW王座戦へ向け勢いをつけた。
GENTARO&ジ・ウインガー組が防衛に成功
GENTARO(左)&ジ・ウインガー(右)組は2度目の防衛に成功【 スポーツナビ 】
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セミファイナルではWEWタッグ王者のGENTARO&ジ・ウインガー組が、シャドウWX&KAZMA組を退け2度目の防衛に成功。王者組は巧みな試合運びで挑戦者組を終始圧倒し、GENTAROがKAZMAをとらえ、早いタッチワークで交互に痛めつけると、WXには徹底した左ヒザ攻めを敢行。しかし、「試合時間を60分と勘違いしていた」という王者組は、「密度の濃いレスリングを観客に楽しんでもらいたい」と余裕を持ち過ぎた余り、「残り5分」のアナウンスを聞いて初めて勝負を仕掛けるが、GENTAROのスウィートチンミュージックはKAZMAにカウント2で返され、ウィンガーのダイビングセントーンもWXが阻止。そのまま時間切れのゴングを聞いた。 引き分けでもひとまずベルトを防衛できたことで結果オーライとなったGENTAROは、「これからはこのベルトを持っていろんな団体に乗り込むか」と、あくまで前向きに今後のビジョンを語った。
■アパッチプロレス軍 新木場大会 2月22日(金)東京・新木場1stRING 観衆:200人
<メーンイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負> 黒田哲広、田中将斗、○マンモス佐々木 (21分8秒 29歳→片エビ固め) ●佐々木貴、関本大介、小幡優作
<セミファイナル WEWタッグ選手権試合 30分1本勝負> △[王者組]GENTARO、ジ・ウインガー (30分 時間切れ引き分け) △[挑戦者組]シャドウWX、KAZMA ※王者組が2度目の防衛に成功
<第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負> ○佐藤耕平 (8分31秒 ジャーマンスープレックスホールド) ●井上勝正
<第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負> ●新宿鮫 (6分57秒 パワーボム→エビ固め) ○折原昌夫
<第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負> ○橋本友彦 (8分0秒 XCT→片エビ固め) ●菊タロー
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